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  • 風景 photo by 山本純一

ブラインドがなくても狙える。このコンパクトは画期的。 写真家 山本純一

野鳥撮影の醍醐味といえば、多彩な生態を目にできることでしょう。
渡り鳥もいれば、留鳥もいて、本当にさまざま。
そして、野鳥を見つけることによって、風景にも目がいくようになります。
僕が写真を始めたきっかけは、野鳥でした。
撮っているうちに、その野鳥が育む自然の魅力に出会って、そこから風景へといったように、
写真の世界がどんどん広がっていくテーマといえます。
僕の経験からすると、近づいたら近づいた分だけ、野鳥が逃げる可能性が確実に高まります。
SX60 HSの望遠性能は、ブラインド、つまりカモフラージュのためのテントを張らなくても、野鳥に思い切り近づける。
これは、画期的なコンパクトといえるでしょう。

「ここまで解像力が高いとは思わなかった」

僕が持っているEFレンズは、長いもので800mm。それが、コンパクトで1365mmですからね。野鳥の世界では500mmが標準、800mmが望遠といわれていますので、これは野鳥を撮る人にとって魅力的な性能でしょう。光学ズームの画質はもちろんですが、何より驚いたのは、プログレッシブファインズーム130倍の解像感です。これはすごい。このオジロワシをアップで写した一枚を見てください。豊かな毛並みの質感まで表現できているでしょう。かなり高い電柱の上に止まっていたので、注意深く車で近づいてサンルーフを開けて、車中から狙ったんです。舌を鳴らすとこっちを向いてくれたので、その瞬間を撮りました。結構、かわいい顔をしていますよね。正直、コンパクトでここまで鮮明に撮れるとは思っていなかったです。レンズが相当優秀なんでしょう。

1/320sec F8.0 ISO100 WB:太陽光
(焦点距離2730mm相当)
プログレッシブファインズーム130x

「フレーミングアシストは、相当に考えられた機能」

1365mmでの撮影となると、野鳥をフレームに入れるのが大変です。普段から野鳥を撮る僕でも難しいほど。特に小鳥なんかは見失ってしまいます。大体、最初は目視で確認してから、21mmの広角でレンズの中央に捉えて、65倍で捉え直すんです。130倍にした瞬間にほぼフレームから外れてしまいますから、そのときに[探索]ボタンを押せばすぐ発見できますし、[固定]ボタンを押せば、微妙な揺れがすぐに収まる。これは相当に考えてつくられていますね。この機能がなかったら、撮れなかった作品がたくさんあります。

1/800sec F7.1 ISO400 
WB:太陽光 (焦点距離1365mm)
光学65x

「撮りたい瞬間に、きちんと応えてくれる 」

ズーミングのスピードが非常に速いですし、シャッターボタンを押した瞬間にシャッターが切れました。撮影中、ストレスはほとんどなかったです。レスポンスの速さは申し分ないです。野鳥が飛翔する瞬間も、この通り逃さず撮れますから。シャッターボタンを押した瞬間にピントが合うので、最初の羽ばたきを捉えられる。これはすごいです。大抵のコンパクトだと、最初の羽ばたきはまず撮れませんよ。

1/800sec F6.5 ISO400 
WB:太陽光 (焦点距離1365mm)
光学65x

※焦点距離は35mmフィルム換算です。

山本先生おすすめの野鳥撮影で活躍するアイテム

  • ワンタッチブラインド近づいた分だけ、野鳥が逃げる可能性は確実に高まるので、野鳥撮影の必需品。
  • 双眼鏡遠くの鳥や、木々の間に潜む小鳥など、被写体を探すのに便利。
  • 迷彩ネット周囲の自然に溶け込むために。鳥に自らの存在を感じさせることなく撮影可能。

天体撮影時のワンポイントアドバイス

  • 1 野鳥によって、生態が異なります。森にいるもの、梢に止まっているもの、種類によって違います。鳥の生態や、季節によってどこにいるかをある程度知っておくと、やみくもに移動しないで撮影できるでしょう。
  • 2 カメラの構え方に注意してください。両手でしっかり構えて、液晶ファインダーをのぞいて撮ると、ブレを防ぐことができますよ。
  • 3 できれば三脚、最低でも一脚があると、構図に余裕が出て、よりいい写真が撮れます。
  • 4 野鳥の色に合わせて露出を合わせると、より被写体の色彩を際立たせられます。

IMPRESSION

「野鳥撮影を、アクティブに楽しめる」

軽いし、小さいし、それでいて解像感もある。野鳥が来るのを待っているのでなく、自分から動いて、アクティブに野鳥撮影にトライできます。レンズ交換をすることなく、1365mmまで撮れるのは、やはりすごいことですよ。双眼鏡を持ち歩かなくても、SX60 HSを首から下げて、鳥を探しながら撮れるなんて、ちょっと考えられなかった(笑)。バリアングルを使って、いろいろなアングルから狙えるのも嬉しい。レスポンスも速いので、羽ばたく瞬間も逃さない。野鳥撮影ならではのおもしろさを存分に味わえる一台だと思います。

PROFILE

山本純一 YAMAMOTO JYUNICHI

山本純一 YAMAMOTO JYUNICHI1960年 帯広市生まれ、札幌在住。現在北海道の自然風景と動物をテーマに撮影を続けている。世界遺産知床ウトロのホテル知床にて、知床の自然をテーマに撮影した作品を常設展示中。

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