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  • 風景 photo by 山本純一

風景の時間を閉じ込める。その醍醐味が味わえる。 写真家 山本純一

風景とは、止まっている被写体というイメージを持っていませんか。
僕の感覚では、生き物と同じ。絶えず変化して、動いているんです。
数千分の一という時間もあれば、5分10分といった時間の経過もある。
そういう変化って、目には見えませんよね。
風景写真はその繊細な動きを閉じ込められるんです。
それが、個人的にはすごくおもしろい。
SX60 HSは、望遠側がすごいのはもちろんですが、広角も強いので、
広大な風景を撮るのにも適したコンパクトなんですよ。

「広角21mmは、風景撮影にとってありがたい」

僕は、風景をダイナミックに切り取りたい。ですから、広角21mmで撮れるSX60 HSの画角は非常に使いやすかった。野付半島のナラワラを描いた一枚は、奥行き感や広がりを表現したくて、ワイド側いっぱいで撮りました。このような写真にトライするには、21mmの広さは欠かせません。24mmや28mmのコンパクトではこうは撮れない。わずか3mmの差だけど全然違います。

1/30sec F8.0 ISO100 
WB:太陽光 (焦点距離21mm)
広角1x

「フィルターを使って、風景の動きを表現する」

微かな風や、大気の揺らぎといった風景の動きを表現するときに、僕はよくフィルターを使います。日没後の浦幌町で撮ったこの作品もその一つ。押し寄せる波の動感と、大きな流木の重厚な質感を表現したくて、PLフィルターを使って撮りました。青空や紅葉などの色彩を鮮やかにしてくれるPLフィルターですが、実は、こうした表現にしたいときにも活躍するんです。露出が1段ほど落とせますから、スローシャッターで撮れるようになる。さらに、カメラの露出補正も-1と1/3アンダー気味に設定しています。流木のディテールまで、しっかり描写できました。

1sec F8.0 ISO100 
WB:太陽光 (焦点距離約28mm)

「液晶ビューファインダーは、とにかく見やすい」

鮮明で驚きました。結構見づらいものが多いので、このクリアさはありがたいですね。ストレスがありません。バリアングル液晶もよく使いました。渓流では、水面スレスレで狙うこともできましたし、すごく便利です。

「狙った瞬間を、正確に写真にできる」

このコンパクトの機動力は、本当に素晴らしい。約0.21秒のオートフォーカススピードも、撮影のタイムラグが短いのもいい。被写体が見えた瞬間にシャッターボタンを押して、撮れてしまう。僕が今まで使ってきたコンパクトのなかで、いちばんタイムラグがないんじゃないかな。そんな印象があります。このサクラマスの作品も、ジャンプする瞬間がしっかり撮れました。タイミングを図りながら、三脚なしでトライしています。手持ち撮影で実感したのは、グリップがよかった。ホールディングがしっかりできる形状だと思います。違和感なく手に馴染む感じ。材質もいい。写真は、グリップ&シャッターの位置で決まります。理想的な位置です。握っているとき、ほかのボタンに間違って触れることもなかったです。これはありがたいことでした。そうとう考えられて作られていますね、このグリップ。

※CIPA準拠。【AFスピードの測定条件】撮影モード:Pモード、AFフレーム:[中央]、コンティニュアスAF:[切]、露光量:LV14

1/800sec F5.0 ISO400 
WB:太陽光
(焦点距離約102mm)

※焦点距離は35mmフィルム換算です。

山本先生おすすめの風景撮影で活躍するアイテム

  • レインカバーズーム時に伸びる鏡筒を守るため。天候が悪い撮影時には必須。
  • フィルターPLフィルターやNDフィルターなどの特殊フィルター。ひと味違う表現を可能にしてくれる。
  • リモートスイッチシャッターボタンを押したときの、かすかな手ブレすら防止してくれる。
  • 折りたたみ式のレフ板30cmくらいの白と銀の小型のレフ版。半逆光のときに必須。
  • ハレーション防止の板逆光、半逆光のときなどに、フレアやゴーストを抑えてくれる板。市販の黒い紙でも充分。

風景撮影時のワンポイントアドバイス

  • 1 構図を決めるコツは、風景をみたときに一番目線が行くもの、つまり主役を判断して、アングルを探すこと。ズームしたり、マクロにしてみたり、思いっきり離れてみたり。あらゆる角度から構図を考えると、おもしろい写真に出会えます。
  • 2 軽いから手持ちで撮りがちですが、風景を撮るときは手ブレ補正のスイッチを切って、三脚を使った方がキレイに撮れます。
  • 3 バリアングルを活用して、目線以外の角度から構図を探してみる。スローシャッターを使うと、意外な写真に出会えることも。その後、三脚を使って撮ると、ブレずにキレイに撮れるでしょう。

IMPRESSION

「厳しい環境下でも、ロケハンしながら撮れてしまう」

とにかく、軽くて小さいのに驚きました。2台持ってもいいくらい。この機動力は、超望遠コンパクトならではの魅力です。それに、広角21mmから撮れるのは、風景撮影において非常に重要です。また、光学65倍ズームは、森での被写体探しにも非常に便利です。山や沢など、重い機材を持って入れない厳しい環境でも撮れる。ロケハンしながら撮影ができてしまう。解像感もいいですし、結構なクオリティーの写真が楽しめると思います。

PROFILE

山本純一 YAMAMOTO JUNICHI

山本純一 YAMAMOTO JUNICHI1960年 帯広市生まれ、札幌在住。現在北海道の自然風景と動物をテーマに撮影を続けている。 世界遺産知床ウトロのホテル知床にて、知床の自然をテーマに撮影した作品を常設展示中。

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