タレント 夏江紘実&紀行作家者・バックパッカー シェルパ斉藤×北八ヶ岳/長野 「初めて知る、山の悦楽」

シェルパ斉藤

紀行作家者・バックパッカー シェルパ斉藤

八ヶ岳山麓で自作の家に暮らす紀行作家であり、バックパッキング、自転車、オートバイ、犬連れ、耕うん機などさまざまなスタイルで国内外を旅するバックパッカー。国内のトレイルと名がつくルートをほとんど歩き、年に一度は海外のロングトレイルを歩く。テント泊数は1,000回以上。26年に及ぶ月刊誌『BE-PAL』(小学館)の「旅の自由型」、『フィールドライフ』(エイ出版社)の「ニッポンの山をバックパッキング」など数誌に長期連載を持つ。『犬連れバックパッカー』(新潮文庫)、『東方見便録』(文春文庫)、『八ヶ岳生活』(地球丸)、『シェルパ斉藤の元祖ワンバーナークッキング』(エイ出版社)など著作は30冊を数える。近著は『ニッポン見便録』(エイ出版社)。

夏江紘実

今回の同行者 ラジオパーソナリティ 夏江紘実

ラジオパーソナリティ・女優・タレントとして多岐に渡り活躍。趣味は車、ミニ四駆、ヒップホップのライブ巡りなど。好きなモノに対する探究心も強く、ミス成城キャンパスコンテスト2012 グランプリを受賞した美貌からは想像しづらいが、車や音楽に関しては男性顔負けの知識を持つ。また、横浜マラソンでゲストランナーを務めるなど運動神経は抜群。今回初めての八ヶ岳登山に挑戦。

夏江紘実

今回の同行者 ラジオパーソナリティ 夏江紘実

ラジオパーソナリティ・女優・タレントとして多岐に渡り活躍。趣味は車、ミニ四駆、ヒップホップのライブ巡りなど。好きなモノに対する探究心も強く、ミス成城キャンパスコンテスト2012 グランプリを受賞した美貌からは想像しづらいが、車や音楽に関しては男性顔負けの知識を持つ。また、横浜マラソンでゲストランナーを務めるなど運動神経は抜群。今回初めての八ヶ岳登山に挑戦。

「夏登山の魅力を知りたくて」

どこまでも広がる青い空、色鮮やかに生い茂る緑、そして爽やかな空気――夏登山は端的に、楽しい。とりわけ、誰かとともに登ることは。
「普段は単独行が多いんだけど、今日は気分を変えて」と話すのは、山のエキスパートであり、八ヶ岳を拠点とするシェルパ斉藤さん。パートナーに選んだのは、東京在住の夏江紘実さんだ。
「本日目指すのは、北八ヶ岳の縞枯山です。縞枯山は、標高約2,400m。シラビソなどの豊かな樹林がうっそうと生い茂っています。そして、頂上付近ではこれらの樹林が枯れ、数段の白い横縞をつくっているところからこの名前が生まれたんです」
と早速夏江さんにレクチャー。
「こうした、不思議な自然現象を目のあたりにできるのも、登山の醍醐味なんですよ」

縞枯山標高2,400mの眺望。天狗岳や南八ヶ岳の硫黄岳、赤岳などの山々が連なっている。
【1/1250sec F4 ISO125 露出補正+0.7 焦点距離24mm】

「山岳パノラマに心躍る」

2人は、北八ヶ岳ロープウェイ口で集合。標高1,771mの場所にあるこの山麓駅までは車で来れるため、登山経験の少ない人でも安心だ。
ロープウェイの中からは南アルプスの山々だけでなく、さらに遠くの中央アルプス、北アルプスの姿まで一望することができる。贅沢な山岳パノラマに心踊る二人は、早速カメラを取り出してシャッターチャンスを狙う。24~600mmのレンズを備えたG3 Xなら、肉眼では見えない遠くの風景まで撮影できるし、眼下に広がる雄大な自然も美しい色で残せる。「カメラがあれば、さらに登山は楽しくなりますね」と夏江さん。「撮影紀行 No.11」で寄稿しているシェルパさんも「しかもG3 Xは防塵・防滴構造だから、天気の変わりやすい山にピッタリなんですよ」と太鼓判を押す。

ゴンドラからの景色。緑々たる見晴らしに、自ずとカメラが向く。
【1/1000sec F4 ISO125 露出補正0 焦点距離24mm】

「登る、知る、感じる――登山から学ぶもの」

「さあ、無事に山頂駅まで来ましたね。ここからは歩いて頂上を目指しましょう。今日は本当にいい天気。きっとすごく気持ち良いですよ」。八ヶ岳に自宅を構えるシェルパさんにとって、この北八ヶ岳はまるで庭のように親しみ深い。「ここは坪庭自然園というスポットで、一年を通して40~50種類の高山植物が群生しています。観光客も多く訪れる場所なので、木道が整備されて歩きやすいですが、その先からは登山者ルートに変わります」と、今回のルートを説明し、出発。
歩いて10分もしないうちに、見えてきたのは縞枯山荘だ。
「三角のカタチが、とても可愛らしいですね」
「そうでしょう。多くの登山者に愛されている山小屋なんです。こうした山小屋に泊まるのもまた、登山の醍醐味。大自然の息吹を感じつつ昔ながらの時間を過ごすんです」
「ぜひ泊まってみたいです!」

木道の先には、縞枯山荘がある。風情ある佇まいはシェルパさんもお気に入りだ。
【1/1250sec F4 ISO125 露出補正0 焦点距離24mm】

地に広がる苔むす世界。ふと足を止めてG3 Xを向ければ、美しい表情で応えてくれる。
【1/80sec F5.6 ISO400 露出補正0 焦点距離約194mm】

拓けた世界から、いよいよ山道へと分け入っていく。「この先にはさまざまな山へ向かうルートが広がります。そんなに険しい道ではないですが、装備はしっかりした方が安心ですね」と、シェルパさんが用意してくれたゲイターを身に付け、2人は歩き出す。足元を覆うゲイターは、小石や異物が靴の中に入るのを防ぐだけでなく、パンツの汚れも軽減。さらにトレッキングポールがあれば、登山時の疲れも抑えてくれる。
シェルパさんにさまざまな山の知識を伺いながら、時折休憩をはさみつつ、順調に登って行く。
「登山中は思った以上に汗をかいているから、こまめな水分補給が大切ですよ。僕が今持っているハイドレーション、これはソフトボトルにチューブが取り付けられたものです。これがあればバックパックの中に入れたまま、歩きながら水分補給できますよ」
「へえー、それはかなり便利そうですね」

自分のペースで、ひたすらに歩む。都会では難しい、無心の境地に誘っていく。
【1/160sec F4 ISO125 露出補正0 焦点距離約55mm】

自然が形成する不可思議なデザイン。縞枯の風景はまさに山でしか見られないものだ。
【1/1000sec F5.6 ISO160 露出補正-0.3 焦点距離約199mm】

さらに歩くこと数十分。縞枯山の頂上まではあと少しという所でシェルパさんがふと足を止める。
「ほら、あの木を見てみて。木が枯れて、縞模様がついている。これが最初に言った縞枯れ現象です」
すかさず、夏江さんはバックパックからG3 Xを取り出す。
「ズームすると樹皮の細かい部分まで見えます。山では手の届かない場所も多いから、望遠機能がかなり使えるんですね」
「撮影する時はもちろんだけど、カメラ越しに見るだけでも肉眼と違う世界を楽しめる。山に慣れていても、その景色は新鮮なんです」
「しかもタッチパネル操作ができるから、スマートフォンに慣れている私にはかなり快適かも」

「最高の青空レストランへ、ようこそ」

徐々に風を感じるようになり、視界を占める色が緑から青へと変わる。ついに、2人は頂上へと到着した。世界のほとんどすべてが、眼下にある。疲れがすべて吹き飛ぶような素晴らしい光景に、夏江さんは息をのむ。
「山を登り無心になった先に、頂上で出会う景色がコレです。何にも代えがたい幸せな気持ちになれるから、僕も20年以上一人で山に登っているのかもしれないなあ」とシェルパさんは微笑む。
しかし、今日は一人ではない。
「雄大な自然をともに感じ、苦しさもこの展望の喜びを共有することって、他にはあまりないでしょう」
夏江さんの目が、雲と青空を映し出す。
「本当ですよね。空がこんなにも近い! しかも、適度な疲れをこの風が優しく撫でてくれて、とても気持ちいいです。ぜひ、一緒に記念写真を撮りたいです」
これまでともにした、わずか2時間弱の時間で、二人の距離は短くなった。これもまた、登山の力である。

2時間前に見上げていた場所に、自分がいる。ただひたすらに充足感に満たされる。
【1/1000sec F4 ISO125 露出補正0 焦点距離24mm】

チルト可動液晶のG3 Xは自撮りにも重宝。岩場の上でも手ブレの心配がない。
【1/250sec F5.6 ISO125 露出補正+0.7 焦点距離約442mm】

山頂の景色だけではなく、ここで食べるご飯も格別、と言うシェルパさんはバックパックの中から調理道具を取り出し、手際よく昼食の準備をはじめていく。
「今日はマロンリゾットと海鮮パエリア。どちらもレトルトご飯を使ったメニューで、バーナーとコッヘル一つで出来る簡単レシピです。でもこの景色を見ながら食べるだけで、どんな料理もいつも以上に美味しく感じる。これぞ最高の青空レストランです」
目の前には茶臼山の先にある麦草ヒュッテも見える。肉眼でずいぶん遠くに見えるその場所も、レンズ越しではかなり近い。都会では決して見られない広い空と、どこまでも続く雄大な自然をカメラに収めるだけで、気分も高揚してくる。
「この景色、友達もみんな驚くだろうなー! しかもG3 Xならカメラ素人の私でもいい写真が撮れるから、この美しさをより伝えられる気がする」

展望台よりの光景。手前に茶臼山(標高1,416m)、奥に麦草峠(標高2,127m)の姿が見渡せる。
【1/1250sec F4 ISO125 露出補正+0.3 焦点距離24mm】

可憐な表情を見せるナツツバキ。G3 Xが雄しべ雌しべはもちろん、葉脈のひとつひとつをクリアに写し出す。
【1/100sec F5.6 ISO640 露出補正+0.3 焦点距離約223mm】

パシャパシャと心赴くままにシャッターを押す夏江さんに、「料理ができましたよ! 温かいうちにどうぞ」とコッヘルを手渡すシェルパさん。早速リゾット、続いてパエリアを口に運ぶ。濃い目の味付けが、登山後の身体に染みわたる。
「美味しい~!! しかも、こんな景色を見ながら食べるなんて……贅沢すぎますね」
「この縞枯山の頂上はもちろん、この先にある茶臼山からの景色も素晴らしいですよ。夏江さんには、さまざまな眺望を楽しんでほしいですね」
「もちろんです。山登りがとても好きになりました。また違う山にも登ってみたいです」
そう言って、大きく、深呼吸をした。

清涼たる山の世界に、芳しい香りが混じる。
【1/1000sec F2.8 ISO125 露出補正+0.3 焦点距離24mm】

その風味は即席でつくったとは思えないほど。
【1/800sec F4 ISO125 露出補正0 焦点距離約52mm】

今回シェルパさんが持参した調理道具。山では荷物をできるだけ軽量化して体力の消耗を防ぐのが鉄則。いかに軽量の道具で美味しく仕上げるかがポイントだ。
【1/40sec F4 ISO200 露出補正0 焦点距離約57mm】

「美しき生命の表情」

頂上からの景色だけではない。夏江さんの心を奪ったのは、次々と姿を見せる自然の美しさ。時たま足を止め、G3 Xを手に写真を撮る。24~600mmまでのレンズを備えたG3 Xは、森の小さな生き物から隣の山まで撮影ができるので、新しい発見がいくつもあった。

遥か遠くにいた野生のキツネ。毛並みの質感、動物の表情をも生き生きと写しとる高画質ズームはG3 Xの最大の魅力の一つだ。
【1/160sec F5.6 ISO200 露出補正0 焦点距離約542mm】

木に生えていた小さなキノコもこんなにクリアに。肉眼では見落としがちな小さな森の日常風景は、レンズを通すことで全く違う世界を見せてくれる。
【1/30sec F3.5 ISO125 露出補正-0.7 焦点距離24mm】

麓の清流で羽を休めていたニホンカワトンボ。産毛までクリアに写し取ることができる。
【1/1000sec F5.6 ISO6400 露出補正+1 焦点距離600mm】

わたしの一枚。

2人が登山をしながら撮影したさまざまな写真。その中で、フェイバリットカットを選んでもらいました。

シェルパ斉藤さんセレクト

山を歩き終えてのセルフタイマー写真。一緒に山を歩いたことで、ふたりの関係が親密になっている雰囲気がうかがえる。写真は構図とか露出とか、技術うんぬんよりも、その時の感情や思いを表現することが大切なんじゃないかと再認識させてくれる写真だと思います。セルフタイマーの手柄として、カメラマンにカメラを向けられたら、夏江ちゃんはこんなポーズをとらないだろうな、という姿で写っているのがいいですね。
【1/1250sec F4 ISO125 露出補正-0.3 焦点距離約38mm】

夏江紘実さんセレクト

北八ヶ岳の頂上、その素晴らしい景色の中でシェルパさんに特製リゾットを作っていただいた時の1枚です。青空レストランで食べる味は別格。カメラ素人の私でもこんなにきれいに写真を撮れることに感動しました!
【1/1250sec F5 ISO125 露出補正0 焦点距離24mm】

※焦点距離は35mmフィルム換算の数値です。

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