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岩木 登 G3 X

写真:岩木 登氏

1953年、青森県生まれ。写真工房にて2年間アシスタントとして勤務後、1982年に「ガリバースタジオ」設立。以後、フリーランスの写真家として活動。2009年キヤノンカレンダー作家。写真集に『峡谷に宿るもの』ほか。

インプレッション

5cmマクロから、600mm望遠までこれ一台。サブ機としては、今、最も理想的。

 
写真:3.2sec F11 ISO125

静かに春を迎える十和田湖。水面のわずかなざわつきを抑えるために内蔵NDフィルターを使用しました。シャッター速度の調整にも使えるNDフィルターを内蔵しているのは、こういった撮影時の助けになります。

3.2sec F11 ISO125

数泊かけての山行や滝を直登する場合、重量級の超望遠レンズは、できることなら機材に含めたいのですが、フットワークを考えるとより小さな機材が望ましい。PowerShot G3 Xを知ったとき、それが実現するのではと思いました。私にとって、持ち歩くサブ機としては最も適したカメラです。何よりの魅力が、ワイド端5cmのマクロから600mmの望遠までレンズ交換なしで撮影できる、対応力の深さです。さっきまで遠くの野鳥を狙っていたのに、花や苔の撮影にすっと入れるのが素晴らしい。さらに、手ブレ補正もマクロから望遠撮影までかなり強力でシャープに撮れる。構図も手持ちで思い通りにこだわれました。
600mmの画質はとてもよく、野鳥撮影に十分に対応できます。それに、プログレッシブファインズームを使った50倍の撮影は、画質がいいなと素直に思えました。これまでデジタルズームは少し厳しいと思っていましたが、もう過去のことなんですね。

 
写真:1/30sec F8.0 ISO125

冬芽を落として春を迎えつつある蔦の森。水面の多くを占める暗部の緑色はなかなか出にくいのですが、ダイナミックレンジの広いこのカメラではきれいに描写できました。

1/30sec F8.0 ISO125

ダイナミックレンジが広いのも驚いた点です。滝を撮ったとき、暗部の苔むした岩壁から白い岩しぶきまでかなり広いレンジをカバーしていました。黒つぶれや白トビがほとんどない。丁寧に露出を合わせれば、明暗差の非常に激しい状況でもいい結果が得られるでしょう。タッチパネルとチルト液晶は、想像以上に使いやすいです。私がメイン機としている一眼レフカメラにも欲しいと思ったほどです。また、メニュー表示をはじめとして、リングやボタンなどの操作がEOSに近い感覚で行えるのはうれしい。すんなりと撮影を始められました。
星空の撮影もトライしましたが、いまはオート(星空モード)でここまで撮れてしまうんですね。星空の軌跡やタイムラプス動画がかなりのクオリティーで楽しめるのは驚異的ですよ。これまで私が使ってきたコンパクトカメラと比べると格段の進化を感じます。画質はもちろん、操作性、撮る道具としての品位も違う。もはや別格といっても過言ではないでしょうね。

 
写真:1/200sec F4.0 ISO800

日光がうっすらと射し始めた山中の滝です。水しぶきが舞っていましたが、防塵・防滴なので安心して撮影に集中できました。暗部のディテールも黒つぶれすることなく、よく粘ってくれています。

1/200sec F4.0 ISO800

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