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中西 昭雄 G3 X

写真:中西 昭雄氏

1964年、東京オリンピックの年に生まれ、光学と印刷の町、東京都板橋区で育つ。微弱光撮影装置のエンジニアでもあり、現在(有)ナカニシイメージラボの代表を務める、プロの天体写真家。『メシエ天体ビジュアルガイド』、『デジタルカメラによる天体写真の写し方』ほか、著書多数。

インプレッション

天体を始めるならこのカメラがいい。星々の表情が多彩に楽しめる。

 
写真:1/100sec F5.6 ISO125

光学25倍ズームで撮った月齢9の月です。拡大してみて驚きましたが、小さなクレーターもしっかり描写してくれています。解像力の高さを実感した一枚でした。

1/100sec F5.6 ISO125

まず月を撮りました。600mmの画質がどうなのか、試してみたかったんです。ピクセル等倍で撮影画像を見て、画質のよさを実感しました。どの写真も、月面のクレーターが非常に解像している。デジタルズームで2400mmまでアップして撮りましたが、それでもよく写っていました。天体の撮影は必然的に長秒や高感度で撮ることが多くなりますが、ノイズは驚くほど少なかったですね。ディテールも溶けずにくっきりと出してくれました。
皆さんは、天体を撮ったことはありますか。月は想像以上に明るく、星空は暗いんです。露出を計算してシャッターを切らないと白トビや黒つぶれしてしまう。その点、PowerShot G3 Xはハイライト部とシャドー部の表現に強く、星の色が飛んだりつぶれたりしないようによく粘って表現してくれました。画質と望遠性能のバランスがすごくいいので、明るい星から暗い星まで、空の表情を多彩に、そして美しくすくいとってくれる。守備範囲が非常に広いカメラだと思います。

 
写真:30sec F2.8 ISO400

星空軌跡モードを使って描いた、しし座と木星の日周運動です。記録時間は40分で設定しました。簡単な設定でここまで撮れてしまうのはすごいと思いますよ。

30sec F2.8 ISO400

※星空(星空軌跡)モードにより30秒露光のデータを複数枚合成処理、記録時間:40分

そして、このカメラには天体撮影を始めるための機能が凝縮されています。特に、星空モードはオススメです。テクニックや経験を必要としなくても、簡単に星空をキレイに撮れてしまいます。また、なんといっても防塵・防滴ボディーは頼もしい。天体撮影は夜露の影響でカメラが濡れてしまうことが多々あります。逆に、砂塵が舞うような乾燥した夜もある。カメラにとって、厳しいシチュエーションであることは間違いないでしょう。そうした環境でも安心して撮影ができますからね。いやあ、本当に使えるカメラだと思います。
また、私にとって待望だったバルブ撮影ですが、期待を裏切らず、満足できる画質でした。
意外と思われるかもしれませんが、カメラのホールド性も重要なポイントです。撮影現場は暗闇ですから、雲台にセットするときに片手でしっかり握れるのは非常に助かります。そうした表現力以外のことも、天体撮影に向いているポイントです。

 
写真:166.8sec F2.8 ISO400

オーストラリアで撮った、さそり座からケンタウルス座の天の川です。強く光る星々が白トビしていないだけでなく、うっすらと輝く星々もすくいとってくれました。

166.8sec F2.8 ISO400

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