EOS–1D Mark III|特長

描写力
優れた解像感、約1010万画素CMOSセンサー
さらに高まった解像感が、画像活用の可能性を大きく広げる。新開発、約1010万画素の大型CMOSセンサー
デジタル一眼レフカメラの普及に伴い、画像の出力サイズは大きく、また画質への要求も高くなるばかりです。さらなる高画質を目指し、EOS–1D Mark IIIは、新開発の約1010万画素の大型単板CMOSセンサーを搭載。EFレンズの高い光学性能と相まって、大判プリントでも鮮鋭な解像感を実現しました。28.1×18.7mm(APS–Hサイズ)と大型のため、大口径レンズの美しいボケ味を存分に引き出すことも可能です。色再現性に優れたRGB原色フィルターを採用しています。
- ※ 実撮影画角はレンズ表記焦点距離の約1.3倍。
密度感のある画を生み出す、高輝度側・階調優先
一般に高輝度になるほど、画像調整での救済が難しいものです。この問題に対する回答が、高輝度側・階調優先(C.Fn II–3)。この設定により、(ISO200~3200の設定範囲において)適正露出(18%グレー)から高輝度限界までの範囲が約1段分拡張。グレーからハイライトまでの階調をより豊かにするとともに、白飛びも軽減します。逆光や明るい光源下で白い被写体を撮影する場合などに効果的です。
シャドウ部の色も忠実に再現。徹底した低ノイズとノイズ除去機能
キヤノンのCMOSセンサーは低ノイズ撮像素子として高く評価され、デジタル一眼レフカメラのフィールドを広げてきました。EOS–1D Mark IIIは、その象徴である第2世代オンチップノイズ除去回路を搭載。さらに新型の出力アンプの採用などにより、固定パターンノイズやランダムノイズを効果的に抑制しています。また、ノイズ低減機能を搭載。長秒露光や高感度撮影など、ノイズが発生しやすい条件においても、シャドウ部に色ムラなどがない、自然な再現性が得られます。
長秒時露光のノイズ低減
露光時間が1秒以上においてノイズ低減を行います。EOS–1D Mark IIIが画像データからノイズ量を判断し、ノイズ低減が必要な場合に自動処理を行うほか(C.Fn II–1–1)、カメラの判断に関わらず常にノイズ低減処理を行うことも可能です(C.Fn II–1–2)。
高感度撮影時のノイズ低減
すべてのISO感度においてノイズ低減処理を実行(C.Fn II–2)。特に高ISO感度で撮影する暗いシーンで大きな効果が得られます。また、低ISO感度で撮影する場合でも、シャドウ部のノイズが気になる場合に効果を発揮します。
露出の自由度を高める、ISO100~3200
ISO100~3200、ISO50や6400も設定できる広ISO感度
さまざまなシーンへの対応力を考えたとき、撮像素子の感度は高いほど理想的といえます。EOS–1D Mark IIIの常用設定範囲*は、ISO100~3200。さらにISO感度拡張(C.Fn I–3)により、ISO50、6400という、幅広い感度設定が可能です。高画素でありながら大型センサーのメリットを活かし、7.2×7.2μmの画素サイズを確保。さらに、光をフォトダイオードに集めるためのオンチップマイクロレンズの効率を高めるほか、フォトダイオードの受光効率の向上、ノイズ除去・低減技術などにより、高感度に加え、幅広いISO感度設定を実現しています。なお、感度設定は1/3段ステップ、任意で1段ステップ(C.Fn I–2)に変更することも可能です。
- * 推奨露光指数。
豊かな階調表現、14bit A/D変換
光と色の微妙なニュアンスを、美しく滑らかに描写する。階調性を飛躍的に高める、14bit A/D変換処理
約1010万画素CMOSセンサーはダイナミックレンジが広く、ハイライトからシャドウまでを豊富な階調で描写することが可能です。さらに、センサーから出力されたアナログ信号をデジタル変換する際に、14bit処理(16384階調)を採用。これまでの12bit処理(4096階調)よりもトーンジャンプの発生が少なく、光や色の微妙なニュアンスも階調性に富んだ、滑らかな表現を実現しています。RAW/sRAW(Small RAW)画像は、付属ソフトウェアで現像後、TIFF16bitで保存することで、14bit処理ならではの階調性を得ることが可能。また、JPEG画像(各色8bit)も14bitの信号から生成されるため、従来よりも階調性に優れた画像となっています。
高精細、高速画像処理を実現する、デュアル DIGIC III
先進の知能。高精細、高速画像処理、デュアル DIGIC III搭載
ナチュラルな色再現と高速処理を可能にした映像エンジン、DIGIC II。その資質を受け継ぎつつ、画像処理能力を約2倍に高めたのが、DIGIC IIIです。EOS–1D Mark IIIでは、この新世代の映像エンジンDIGIC IIIを2個搭載、並列処理によるパフォーマンスの向上を実現。14bit信号処理の実現、高感度撮影時のノイズ低減、画像の高速処理、記録メディアへのアクセス速度の高速化など、高画質とハイレスポンスを可能にしました。高精細・多階調な画像を、約10コマ/秒で高速連写する。優れたパフォーマンスが、ここから生まれます。
自由な画作り、ピクチャースタイル
表現したい色が、ここにある。ピクチャースタイル
シーンに応じた、柔軟かつ多彩な画作り。デジタル一眼レフカメラの魅力のひとつです。EOS–1D Mark IIIは、ピクチャースタイルで手軽に好みの色再現性を得ることが可能。それぞれのピクチャースタイルには、各種のパラメーターがあらかじめ最適に設定されています。いずれかを選択することで、表現意図を反映した完成度の高い仕上がりに。現像後の画像調整の効率化にも貢献します。
独自の画作りを実現するユーザー設定
ピクチャースタイルにプリセットされている現像パラメーターは、「シャープネス」「コントラスト」「色の濃さ(彩度)」「色あい(色相)」。これを任意に調整し、再現性をより撮影者の好みに近づけることができます。さらに、新たに[ユーザー設定]として登録することも可能。[ユーザー設定]は3件まで登録可能です。
ピクチャースタイルをすばやく変更できる、ピクチャースタイルボタン
カメラ背面にピクチャースタイルボタン(プロテクト/録音ボタンを兼用)を装備しました。撮影準備状態で操作すると、背面モニターにピクチャースタイル画面が表示されます。ピクチャースタイル選択がすばやく行え、スムーズな使いこなしが可能です。
さらに充実したホワイトバランス機能
複雑な光への対応。充実のホワイトバランス機能
カメラが自動的にWBを設定するオートに加え、6種のプリセット、マニュアル、色温度指定、カスタムを搭載。なおEOS–1D Mark IIIでは、より多彩な光源に対応するため色温度指定の設定域を拡大し、2500~10000K(100Kステップ)としました。さらに、これまでメモリーカード内の画像から設定していたマニュアルWBは、撮影と登録を一連のフローで行うことが可能に(5件まで登録可能)。PCからWBを登録するカスタムホワイトバランスも5件まで登録することができます。
ホワイトバランスモード
| 1:オート | 約3000~7000K | 6:白色蛍光灯 | 約4000K |
|---|---|---|---|
| 2:太陽光 | 約5200K | 7:ストロボ | 約6000K |
| 3:日陰 | 約7000K | 8:マニュアル1~5 | 約2000~10000K |
| 4:くもり | 約6000K | 9:色温度 | 約2500~10000K |
| 5:白熱電球 | 約3200K | 10:PC–1~PC–5 | * |
- * 付属ソフトウェアで任意設定したホワイトバランスデータを5件まで登録可能。
より的確な色再現性が得られる、WB補正とWBブラケティング
ホワイトバランス補正は1段ステップ、±9段で設定することができます。ホワイトバランスブラケティングはブルー/アンバー方向、マゼンタ/グリーン方向にシフトし(1段ステップ・±3段)、1回の撮影で結果の異なる3枚の画像が得られ効率的です。
sRGBとAdobe RGBをサポート
sRGBとAdobe RGB、ふたつの色空間をサポート
色空間は、汎用性に優れたsRGBと画像調整の自由度が高いAdobe RGBをサポート。DCF2.0、Exif2.21に準拠。Adobe RGBで撮影した画像をPCで処理する際、Exif2.21対応アプリケーションでは自動的にAdobe RGBの色空間が選択されるため、ファイルを開くたびに色空間を指定する煩わしさがありません。さらに、Adobe RGB対応プリンターではsRGBより広い色域で色再現が可能です。
豊富なEFレンズを使用可能
豊富なEFレンズラインアップを存分に使用可能
60種類以上ものラインアップを誇るEFレンズ。先進の光学系による高い解像力とコントラスト、自然な色再現性により、さまざまなフィールドで高い評価を得ています。また、高速AF、操作性、防塵・防滴性も追求。EOS–1D Mark IIIは、超広角から超望遠まで、その豊富なラインアップを存分に使用することが可能です。
- ※ EF–Sレンズを除く。