EOS–1D Mark III|特長

機動力
約10コマ/秒の高速連続撮影

一眼レフカメラの完成度の象徴。約10コマ/秒の連続撮影
ミラーダウン時のバウンドを抑制する。ミラーやシャッターのチャージなど、撮影シーケンスを最適化する。連続撮影能力は、一眼レフカメラとしての完成度を追求した結果であり、象徴です。 EOS–1D Mark IIIは、メカニカルとデジタルの両面に独自技術を投入。約1010万画素の高画質でありながら、約10コマ/秒*の高速連続撮影を達成。高画質と機動性を、さらに高次元で両立させています。
- * ワンショットAF/AIサーボAF時とも。
被写体に合わせて、連続撮影速度を最適化
被写体に対して、約10コマ/秒は速すぎ、約3コマ/秒では遅すぎる。そんな場合は、連続撮影速度を任意で設定、カメラに登録することができます(C.Fn III–16)。被写体の動きを狙ったとおりに分解することが可能です。高速連続撮影は約10~2コマ/秒、低速連続撮影は1~9コマ/秒、1コマ毎で設定できます。
約0.2秒の高速起動、最速40msのレリーズタイムラグ
電源を入れ、カメラを構えたときには、いつでも撮影できる状態であること。デュアル DIGIC IIIの採用、起動時におけるシステム処理シーケンスの最適化、起動処理項目の時間短縮などにより、約0.2秒の高速起動を実現しています。レリーズタイムラグは55ms、最速化設定(C.Fn IV–13–1)により、最速40msまで短縮可能です。
約110枚の連続撮影可能枚数
JPEG Largeで約110枚。ゆとりある連続撮影可能枚数
連続撮影可能枚数は、JPEG Largeで約110枚、RAWで約30枚、RAW+JPEG Largeで約22枚です。画像を一時的に蓄積するバッファメモリーに、データ転送が高速なDDR SDRAMを採用。これを従来の2倍の大容量とすることで、高画質でサイズが大きい画質設定時も、ゆとりある連続撮影を可能としています。
| 記録画質 | 連続撮影可能枚数[約/枚] | ||
|---|---|---|---|
| 高速連写 | 低速連写 | ||
| L(ラージ) | 110 | 260 | |
| M1(ミドル1) | 130 | 320 | |
| M2(ミドル2) | 140 | 420 | |
| S(スモール) | 160 | 710 | |
| RAW(ロウ) | 30 | 35 | |
| RAW+ | L(ラージ) | 22 | 27 |
| M1(ミドル1) | 22 | 27 | |
| M2(ミドル2) | 22 | 27 | |
| S(スモール) | 22 | 27 | |
| sRAW | 46 | 70 | |
| sRAW+ | L(ラージ) | 28 | 35 |
| M1(ミドル1) | 28 | 35 | |
| M2(ミドル2) | 28 | 35 | |
| S(スモール) | 28 | 35 | |
- ※ キヤノン試験基準1GB CFカード使用、JPEG画質:8、ISO 100、ピクチャースタイル:スタンダード設定時。
(被写体、メモリーカードの銘柄、ISO感度、ドライブモード、ピクチャースタイルなどの設定により異なる)
撮影環境への配慮、サイレント1枚撮影モード
連写速度か、静音性か。シーンに対応するドライブモード
カメラの作動音が、その場の雰囲気にそぐわないケースがあります。そこで、高速連続撮影(約10コマ/秒)、低速連続撮影(約3コマ/秒)、1枚撮影、セルフ(10秒/2秒)に加え、新たにサイレント1枚撮影モードを搭載。これはカメラの静音化というテーマに早くから取り組んできた、キヤノンならではのモードです。ミラーダウンおよびシャッターチャージ時のモーターを低速駆動することで、ミラーショックとチャージ駆動に伴う音を抑制。撮影後、シャッターボタンを戻すまでチャージされないため、作動音の発生タイミングを任意でコントロールしたい場合にも有効です。
高精度クロスタイプ、19点エリアAF
被写体を高精度に捉える。19点クロス+アシスト26点、新エリアAF
AFシステムは、19点クロス+アシスト26点の新エリアAFです。原理的に分解能力が高いF2.8光束センサーと、デフォーカス検知に優れたF5.6光束センサー。この組み合わせから、EOS–1D Mark IIIの高精度なAFが生まれます。さらに、26点のアシスト測距点を含む合計45点のAFフレームで被写体を捉えるため、予測が困難なシーンにも的確な対応が可能です。なお、AFセンサーの感度を高めることにより、低輝度限界性能が向上(-1~18EV、常温・ISO100)。暗い状況下でのAF活用を可能とし、撮影の効率化に貢献します。
F2.8より明るい大口径レンズ使用時*1
開放F値がF2.8より明るい大口径EFレンズの使用時は、19点のクロスAFフレーム、すべてにおいて高精度なクロスタイプ測距(F2.8光束+F5.6光束対応)が可能です。残る26点のアシスト測距点では、横線検出によるAF撮影となります。合焦精度と被写体捕捉の両面から、撮影をサポートします。
F4より明るいレンズ使用時*2
レンズ単体、およびエクステンダーとの組み合わせでF4より明るいレンズ使用時は、中央AFフレームでクロスタイプ測距(F4光束+F5.6光束対応)が可能。その他18点のAFフレームとアシスト測距点では、横線検出によるAF撮影となります。
F5.6より明るいレンズ使用時*2
レンズ単体、およびエクステンダーとの組み合わせでF5.6より明るいレンズ使用時は、アシスト測距点を含むすべてのAFフレームで横線検出によるAF撮影が可能です。
F8より明るいレンズ使用時
レンズ単体、およびエクステンダーとの組み合わせでF8より明るいレンズ使用時でも、中央AFフレームにおけるAF撮影(横線検出)を可能としています。
- *1 EF24mm F2.8、EF28mm F2.8使用時は、19点のクロスAFフレーム中、左端3点/右端3点を除く13点でクロスタイプ測距ができます。左端3点/右端3点では、横線検出によるAF撮影となります。
- *2 EF70–200mm F2.8L USMとエクステンダーを組み合わせたときは、中央AFフレームを選択して撮影してください。中央以外のAFフレームでは測距誤差が生じることがあります。
撮影者の意思に応える、多彩なAF機能
被写体をピンポイントで捉える。AFフレーム選択
すべてのAFフレームを使って自動的に被写体を捕捉する 45点自動選択のほか、19点のうち任意の1点を選んで撮影することもできます。任意選択時のAFフレーム選択方法はAFフレーム選択ボタン押し後、メイン・サブ電子ダイヤルを操作するというシンプルなものです。さらにAFフレーム選択ボタン押し後、背面のマルチコントローラーを押すだけで中央AFフレームを選択することができます。なお、左端/右端を越えると、45点自動選択になります。
19点
19点のAFフレームから、任意の1点を選択します(C.Fn III–9–0)。構図の自由度とAF撮影の手軽さ、どちらも重視したい場合に有効です。
9点内側/外側
任意選択できるAFフレームを9点(中央1点を含む)に限定することで、AFフレーム選択の機動性を高めることができます。9点のAFフレームは内側(C.Fn III–9–1)、または外側(C.Fn III–9–2)。ある程度、事前に構図を決めて撮影したい場合に効果的です。
- *
メイン電子ダイヤル。 - *
サブ電子ダイヤル。 - ※ AFフレーム選択ボタン押し後、背中のマルチコントローラーを押すと中央AFフレーム選択、左端/右端を越えると45点自動選択になります。
被写体捕捉をサポートする、AFフレーム領域拡大
複数のAFフレームを、大きなひとつのAFフレームのように利用する。移動する被写体の流し撮りなどで威力を発揮するAFフレーム領域拡大は、AFモードやレンズ焦点距離に関わらず、常時拡大する仕様です。任意で選択した1点のAFフレームに対して、左右に1領域拡大(C.Fn III–8–1)、または周囲1領域が拡大(C.Fn III–8–2)し、被写体の捕捉能力を高めます。
多彩なAF活用を可能にする、AFモードとAFスタートボタン
AFモードはワンショットAF、およびAIサーボAFです。AIサーボAFは、測距演算の大幅な高速化などにより、約10コマ/秒の高速連続撮影時においてもEOS–1D Mark II N同等の高精度な被写体追従を実現しています。また、新たにAFスタート(AF–ON)ボタンを装備しました。任意でAF・測光を開始し、シャッターボタンでAEロックすることも可能(C.Fn IV–1–3)。ピント合わせと露出決定を別々に行うことが多い、プロの撮影スタイルを反映させた仕様です。
約30万回、高速・高耐久シャッター
1/8000秒、X=1/300秒。精度と耐久性を誇るシャッターユニット
最高シャッター速度は1/8000秒。肉眼が捉えられない瞬間を鮮やかに切り取り、大口径EFレンズが持つ絞り開放の効果も存分に引き出せる高速シャッターです。さらに、X同調も1/300秒*と高速化。日中シンクロ撮影などにおける露出の自由度を拡大します。
- * EXシリーズのスピードライト使用時。
30万回のレリーズに耐える高耐久シャッター
EOS–1D Mark II Nの実績あるシャッターユニットをベースに、さらなる耐久性と安定性、信頼性の向上を図りました。部品表面処理、熱処理を最適化した、高耐久部品を採用。作動耐久30万回をクリア。さらに、スリット通過時間を検知するフォトリフレクター(PR)を新たに採用することで、耐久性とともにシャッター精度の安定性も高めています。また、X接点もPR信号による電子X接点を採用しています。
光を自在に演出する、63分割測光センサー
光と影の自在な演出。63分割測光センサーと測光モード
19点のAFフレームに対応する、新開発の63分割測光センサーを搭載。評価測光やE–TTL II自動調光時、最適化されたアルゴリズムと相まって、的確な露出制御・調光制御を実現しました。また多彩な測光方式を搭載。シーンに柔軟に対応したり、慣れ親しんだ撮影スタイルで光と影を演出することができます。
評価測光
複雑な光の状況や大きな輝度差に、的確に対応する測光方式です。被写体の反射率などの影響を抑え、さらに安定して適正露出が得られる、最新のアルゴリズムを採用しています。
中央部重点平均測光
63分割測光によって得られる画面全体の輝度情報を加味しつつも、画面中央部に重点を置いた測光方式です。経験的に身につけた露出ノウハウを活かしたい場合に有効です。
部分測光
測光範囲は、ファインダー画面中央部の約13.5%。背景の輝度の影響を抑えつつ、被写体全体を測光。AEロックと組み合わせることにより、効率的に撮影が進められます。
スポット測光
ファインダー画面中央部、約3.8%の範囲を測光します。さらに、測光領域を合焦AFフレームと連動させることも可能(C.Fn I–7)。被写体と背景の輝度差が大きい場合でも、AFと同時に適正露出が得られ便利です。最高8回のマルチスポット測光も可能。
多彩な表現を生み出す、露出モード
さまざまな撮影領域と表現意図への対応。6つの露出モード
シャッター優先AE、絞り優先AE、プログラムAE(シフト可)を搭載。それぞれセイフティシフト(C.Fn I–8)が可能で、露出の自由度を重視しつつ確実性も確保できます。さらに、E–TTL II自動調光プログラムストロボAE(C.Fn II–4により評価調光/平均調光を選択可)、マニュアル露出、バルブを用意しています。
スタジオで効果を発揮、ライブビュー撮影
スタジオ撮影の効率を高める、ライブビュー機能
スタジオでの商品撮影や記念撮影などでは、ファインダーの代わりにカメラの液晶モニターを見ながら撮影することも可能です。このとき液晶モニターには、リアルタイム映像が表示されるため、構図がより調整しやすくなります。低消費電力なため発熱量が少なく、低ノイズな新開発CMOSセンサーと高速で画像を処理するデュアル DIGIC III、大型モニターだから実現できた、新しい機能です。
- ※ PC画面を見ながら撮影するリモートライブビュー撮影も可能です。
- ※ 撮影環境によっては温度警告が表示される場合があります。
厳密なピント合わせができる、拡大表示
ライブビュー撮影時のピント合わせはマニュアルフォーカスです。マルチコントローラーを使ってピントを合わせたい位置にフォーカスフレームを移動させ、拡大ボタンを押すと、5倍、10倍と順次、拡大表示させることが可能。厳密なピント合わせがスムーズに行えます。
ライブビュー撮影ならではの便利な機能
ライブビュー撮影時の露出モードは、フォーカスフレームに連動した評価測光。その他の撮影機能はファインダー撮影時と同じように使えます。さらに、絞り込みボタンを押すと被写界深度が確認できるだけでなく、撮影露出をシミュレーション表示。シャッターを切る前に仕上がりをイメージでき、便利です。また、縦横2本ずつのグリッド線を表示させ、垂直・水平の傾きを補正するなど、撮影をサポートする機能が充実しています。
トリミングを自動化する、アスペクト比情報の付加
6:6、6:4.5、4:5(六つ切)など、フィルム式の中判/大判カメラのアスペクト比に応じた縦線をモニター画面に表示(C.Fn IV–14)。それらのカメラと同じ構図で撮影することができます。付属ソフトウェアDigital Photo Professionalで画像を開くと、設定に応じた画像が自動的にトリミング表示されるほか、そのアスペクト比のままJPEG/TIFF変換・保存、印刷することが可能。使い慣れたカメラの構図感覚を活かしたいプロや、プリントサイズ・印刷を考慮した撮影などで役立ちます。
撮影後のイメージが常時つかめる、露出シミュレーション
通常、ライブビュー撮影時のモニター映像は、露出設定に関わらず見やすい明るさで表示されます。これを、常に露出設定を反映した明るさで表示させることができます(C.Fn IV–16–1)。表示を参考にすばやくマニュアルでの露出設定やAE撮影における露出補正ができ、撮影をスムーズに進められます。
- ※ 輝度などの条件によっては、設定どおりの明るさで表示されない場合があります。
- ※ ストロボ使用時、およびバルブ設定時は露出シミュレーションは行われません。
小型・軽量・大容量のリチウムイオン電池
約2200枚の撮影が可能な、リチウムイオンバッテリー
安定性と発展性がある技術を電源にも。EOS–1D Mark IIIは、小型・軽量、かつ大容量な電源を求め、新開発のリチウムイオン電池、バッテリーパック LP–E4を採用しました。小型・軽量でありながら、2300mAhの大容量を実現。カメラ本体の徹底した低消費電力化と相まって、常温(+23℃)で約 2200枚の撮影が可能です。
1%単位で確認できる、バッテリー残容量
バッテリーパック LP–E4はICチップを内蔵。カメラと情報通信することにより、きめ細かなバッテリー残容量の確認が可能です。ファインダー内および上面表示パネルに、 6段階で電池残量を表示。さらにメニュー[バッテリー情報]では1%単位で残容量を確認できるほか、撮影回数、劣化度なども把握できます。