EOS–1D Mark IV|特長

高画質
有効約1610万画素CMOSセンサー
ディテールまで鮮明。有効約1610万画素、大型単板CMOSセンサー
撮像素子は、新開発の有効約1610万画素、27.9×18.6mm(APS-Hサイズ)大型単板CMOSセンサーです。EOS-1D Mark IIIに比べ約1.6倍の高画素で、決定的瞬間をディテールまで鮮明に捉えます。大口径EFレンズの優れたシャープネス、高いコントラスト、美しいボケ味を余すことなく引き出すことが可能です。また、これまで以上に大胆なトリミングや大判プリントに対応でき、作品の活用の幅が広がります。
- ※ 実撮影画角はレンズ表記焦点距離の約1.3倍。
先進技術が可能にした、分解能と高感度のハイレベルな両立
新開発CMOSセンサーは、画素サイズ5.7×5.7μmでありながら、高S/N比を達成。解像力と高ISO感度を高い次元で両立しました。それを可能にしたのが、キヤノンが誇る先進の微細化プロセスです。フォトダイオード構造の最適化、ギャップレスマイクロレンズの採用、マイクロレンズとフォトダイオード間の距離の短縮により、光を効率よく受光。さらに、新素材によってカラーフィルターの透過率を向上させるほか、フォトダイオードの新構造により高S/N比、広ダイナミックレンジを実現。幅広いISO感度、ノイズの少ない高品位な画像、シャドウからハイライトまでの豊かな階調表現で、多彩なシーンを鮮やかに描き出します。

大容量の高画質データを瞬時に処理。8チャンネル高速読み出し
複数の画素から同時に信号を読み出せるCMOSセンサーの特長を活かし、1ライン・8チャンネル高速読み出しを採用。さらに高速アンプの搭載、読み出しシーケンスの高速化、読み出し周波数の向上により、EOS-1D Mark IIIをしのぐ高速信号転送を可能にました。これにより、約1610万画素の大容量・高画質な画像でありながら、最高約10コマ/秒の高速連写に対応を図っています。
常用ISO感度100~12800
表現の自由と可能性を拡大する、常用ISO感度100~12800
常用ISO感度は、EOS DIGITALとして最も広い100~12800(推奨露光指数)。EOS-1D Mark III比で約2段の感度アップを果たしました。低輝度でもより高速でシャッターを切れ、動きの速い被写体の撮影に有利です。また、露出設定の自由度が高まる、ストロボなしや手持ちで撮影できる機会が増える、従来は撮影不可能だった暗いシーンにも対応できるなど、写真表現の可能性も広がります。
撮影の機動性を高める、ISOオート
自由にISO感度を変更できるデジタルカメラのメリットを生かし、EOS-1シリーズとして初めてISOオート機能を搭載しました。ISO感度を任意設定・変更する煩わしさがなくなり、撮影の機動性が向上します。自動制御範囲はISO 100~12800です(初期設定)。
ISO感度の制御範囲の設定(C.Fn I-3)
ISOオートによる制御範囲の下限値と上限値を、任意で設定することが可能です。明るい状況でも高ISO感度でシャッター速度を確保したいときや、暗くても低速シャッターを使用したいとき、画質への要求から高ISO感度側を制限したいときなど、さまざまな撮影意図に対応できます。また、セイフティシフト(C.Fn I-8-2)を設定することにより、状況に応じて制御範囲の制限を自動的に解除することも可能です。

Mモード+ISOオート
マニュアル露出時は設定Tv/Av値に対して標準露出になるよう、ISO感度側をコントロールする新しい制御方式を採用。シーンの明るさが変化しても、意図した動感と被写界深度で写真表現を維持したまま、標準露出を確保することができます。

ISO50、最高ISO102400が使用できる感度拡張
ISO感度の制御範囲(C.Fn I-3)により、L:50、H1:25600、H2:51200、H3:102400まで感度を拡張することができます。これらはISO感度の任意設定時に選択・設定が可能です。なお、拡張時でもISOオートの自動制御範囲はISO100~12800となります。
- ※上限値または下限値をISO100~12800より狭めた場合は、その範囲で自動制御されます。
L:50
明るいシーンで低速シャッターを切りたいときや、逆光ポートレートで背景に露出を合わせ、主被写体をオートライティングオプティマイザでバランスさせたいときなどに有効です。
H1:25600、H2:51200、H3:102400
必要に応じて上限値を設定できます。ISO102400では、ほとんど視界がきかない暗い状況での撮影を実現。これまで不可能だった夜間の野生動物の観察・記録といった用途などに対応することができます。
階調表現
階調を美しく、豊かに再現。14bit A/D変換処理
A/D変換は、階調表現に優れた14bit(16384階調)です。一般的な12bit(4096階調)よりトーンジャンプの発生が少なく、光や色のデリケートなニュアンスを美しく再現します。RAW/M-RAW/S-RAW画像は、付属ソフトウェアで現像後、TIFF16bitで保存することで、14bit処理ならではの階調性を得ることが可能。また、JPEG画像(各色8bit)も14bitの信号から生成されるため階調性に優れます。EOS-1D Mark IVでは、有効約1610万画素CMOSセンサーと8チャンネル高速読み出しに対応するため、A/Dコンバーターを4つ搭載する、ポテンシャルの高い回路設計を採用しています。
ハイライト付近の再現性が向上。高輝度側・階調優先
標準露出(18%グレー)から高輝度限界までの範囲を約1段分拡張(C.Fn II-3)。高輝度部の白飛びを防ぎ、ハイライト付近の階調をよりデリケートに再現します。機能有効時は、ファインダー内と表示パネルに「D+」が表示されます。
- ※ISO感度の制御範囲の下限値が、任意設定、ISOオートともISO200からとなります。

画像処理機能
豊富な高画質機能を凝縮
新たに「オートライティングオプティマイザ」「レンズ周辺光量補正」を搭載。画像処理機能の充実により、総合的に画質を向上させています。映像エンジン、デュアルDIGIC 4の優れた処理能力を背景に、「高感度撮影時のノイズ低減」「オートライティングオプティマイザ」「レンズ周辺光量補正」はデフォルトで有効となる設定です。
すべてのISO感度で効果を発揮。高感度撮影時のノイズ低減
画像処理能力の向上に伴い、初期設定で[高感度撮影時のノイズ低減](C.Fn II-2)を行うことが可能になりました。効果は[標準/弱め/強め/しない]から選べ、すべてのISO感度で色ノイズ、輝度ノイズを効果的に除去します。
- ※C.Fn II-2[2:強め]のみ、連続撮影可能枚数が大幅に減少します。
- ※[高感度撮影時のノイズ低減]の効果は画像には反映されますが、カメラによる再生(液晶モニターやテレビ表示)には反映されないため、ノイズが目立つことがあります。
シャドウ部も自然な色と階調。長秒時露光のノイズ低減
露光時間が1秒以上になるとノイズ低減を行います。[自動](C.Fn II–1–1)設定時は、EOS–1D Mark IVが画像データからノイズ量を判断し、必要に応じて自動的にノイズ処理を実行。[する](C.Fn II–1–2)では、実際のノイズ量に関わらず、常にノイズ低減処理を行います。
見た目に近い画像に自動補正。オートライティングオプティマイザ
被写体の明るさやコントラストを解析し、自動補正する機能です。主被写体と背景の明るさのバランスを整える。測光特性上、アンダー露出になりがちな雪景色などを自然な明るさに補正する。低コントラストのシーンで、明るさやメリハリを見た目に印象で再現する。条件が悪く、表現が難しかった被写体に効果を発揮します。すべての記録画像タイプと露出モードで制限なしに使用でき、効果は「標準/弱め/強め/しない」から選択が可能です(C.Fn II-4)。
- ※マニュアル露出時は、設定露出を基準とし、それより暗い部分を明るく持ち上げます。
- ※効果を[強め]にした場合、明るく補正された部分のノイズが多くなる場合があります。
AE露出アンダー

低コントラスト

ストロボ露出アンダー

逆光露出アンダー

画像の即時活用に対応した、ピクチャースタイル
大判プリントを必要としない場合や、画像を即時使用したい報道分野のプロの要求に応え、スタンダード/風景/ポートレート/モノクロの4種類をチューニング。従来の基本的な画像特性を継承しつつも、画像調整なしで適度な解像感が得られるようシャープネスを効かせました。さらにスタンダードではコントラストも高めており、よりメリハリのある画像仕上げとしています。なお、ニュートラル/忠実設定は従来と同様の「素材性重視」の画像特性です。等倍以上のサイズで表示したとき、ディテールをより自然に再現。大判プリントなど、画像の使用サイズを考慮した画像調整を行いたいときに有効です。なお、任意で仕上げ内容を調整、またはPicture Style Editorで作成したピクチャースタイルは、ユーザー設定として3つまで登録できます。
レンズの光学特性を補正する。レンズ周辺光量補正
すべてのEFレンズの光学特性データを保有しているメリットを活かし、レンズ周辺光量補正機能を搭載しました。補正量は使用レンズや絞り値、被写体距離、ISO感度などに応じて適切に自動設定。プロの使用頻度が高い29本のEFレンズの補正用データを登録済みです。また、EOS Utilityで補正用データの追加(最大40本まで登録可能)・削除も可能。Digital Photo Professionalで逐一補正を行ってきた作業を省けます。

ホワイトバランス
さまざまな光源に対応する、ホワイトバランス機能
撮像素子による高精度な色温度の測定が可能。カメラが自動的にホワイトバランスを設定するオートは、アルゴリズムの進化によって、低色温度から高色温度まで安定した色再現性を発揮します。さらに、6種のプリセット、マニュアル(5件まで登録可能)、色温度指定、カスタム(5件まで登録可能)を搭載しています。

デリケートな色の追求。ホワイトバランス補正とブラケティング
微妙な色を、より忠実に再現したい。あえてホワイトバランスを変え、暖かみや冷たさを演出したい。そのようなときはホワイトバランス補正が便利です。ブルー/アンバー方向、マゼンタ/グリーン方向ともに±9段で補正できます。また、ホワイトバランスブラケティングでは、ブルー/アンバー方向またはマゼンタ/グリーン方向のいずれかでホワイトバランスの自動ずらし撮影が可能(1段ステップ、±3段)。1回の撮影で結果の異なる画像が得られるため、撮り直しの煩わしさがありません。
記録形式
画像の用途に柔軟対応。3サイズから選べるRAW
高画素化に伴い、従来のRAW/S-RAW(Small RAW)に加え、新たにM-RAW(Middle RAW)を用意しました。S-RAWは画素数が約1/4(約400万画素)、M-RAWは約1/2(約900万画素)。これにより画像の使用サイズや用途、データ伝送の効率などを考慮した、柔軟なRAW画像記録が可能です。3種類のRAW画像サイズは、すべてJPEGとの同時記録が可能。なお、JPEG画像の圧縮率は、これまで通り10段階で設定することができます。

UDMA CFカード対応で、大容量データも高速転送。
約1610万画素の大容量画像データの高速転送を実現する、UDMA対応のCFカードへの書き込みに対応。UDMA Mode6まで対応しています。
- ※ Ver.1.1.0以降のファームウェアで、Mode 7対応のCFカードにおける書き込み・読み取り速度がMode 6対応CFカードと同等になります。
sRGBとAdobe RGBをサポート
色空間はsRGBとAdobe RGBをサポート。sRGBはパソコンをはじめとする多彩な表示デバイスに対応しており、汎用性に優れます。一方のAdobe RGBは色空間が広く、画像調整の自由度、オフセット印刷との相性の良さが魅力です。さらに、Adobe RGB対応プリンターではsRGBより広い色域で色再現が可能です。