EOS–1Ds Mark III|特長

描写力
35mmフルサイズ、約2110万画素CMOSセンサー
空間をどう切り取るか。パースペクティブやボケをどう演出するか。35mmフィルムカメラと同じ感覚でレンズワークが行えることは、プロの創作活動において大きなアドバンテージです。EOS–1Ds Mark IIIは、自社開発の35mmフルサイズCMOSセンサーを搭載(画面サイズ約36×24mm)。レンズ表記焦点距離と画角の関係は35mmフィルムカメラと同等です。
新開発の35mmフルサイズCMOSセンサーは、従来機種を大きく超える約2110万画素。被写体のディテールを、鮮鋭に描写することが可能です。大判プリントを前提とする商業写真にも余裕を持って対応できるほか、トリミングの自由度も広がり、作品の活用の幅が広がります。また、この解像感と一眼レフカメラならではの機動性、豊富なEFレンズを活かし、これまで中判カメラを使用してきた撮影を効率化するなど、プロの機材選択と創作活動にさらなる自由をもたらします。
ISO100~ISO1600の常用設定が可能な広ISO感度
高画素化と高感度の両立。EOS–1Ds Mark IIIの常用設定範囲*はISO100~1600、ISO感度拡張(C.FnI–3)時でISO50、3200と幅広く、様々な撮影条件にも柔軟に対応することが可能です。そのバックボーンとなるのが、先進の半導体技術。オンチップマイクロレンズの集光効率を高めるほか、フォトダイオードの受光効率の向上、さらにノイズ除去・低減技術などにより、高感度設定時でもノイズ感の少ない、優れた描写力を実現しています。なお、感度設定は1/3段ステップ、任意で1段ステップ(C.FnI–2)に変更することも可能です。
- * 推奨露光指数。
高精細、高速画像処理を実現する、デュアルDIGIC III
ナチュラルな色再現と高速処理を可能にした映像エンジン、DIGIC II。その画像処理能力を約2倍に高めたDIGIC IIIを2個搭載することにより、約4倍(EOS–1Ds Mark II比)というハイパフォーマンスを獲得しました。これにより、約2110万画素、14bit信号の高速処理、高感度撮影時のノイズ低減、画像の高速処理、記録メディアへのアクセス速度の高速化などを実現。さらに、バッファメモリーも従来の約2倍(EOS–1Ds Mark II比)に大容量化しています。息をのむ高画質を、最高約5.0コマ/秒で高速連写するEOS–1Ds Mark III。そのポテンシャルの源泉です。
豊かな階調表現を生む、14bit A/D変換処理
階調性は、解像感と並ぶ高画質の条件のひとつ。新開発の35mmフルサイズCMOSセンサーは高画素でありながらダイナミックレンジが広く、ハイライトからシャドウまでを豊富な階調で描写することが可能です。さらに、センサーから出力されたアナログ信号をデジタル変換する際に、14bit処理(16384階調)を採用。これまでの12bit処理(4096階調)よりもトーンジャンプの発生が少なく、光や色の微妙な変化もより美しく滑らかに描写することが可能です。RAW/sRAW(Small RAW)画像は、付属ソフトウェア「Digital Photo Professional」で現像後、TIFF16bitで保存することで、14bit処理ならではの階調性を得ることが可能。また、JPEG画像(各色 8bit)も14bitの信号から生成されるため、従来よりも階調性に優れた画像となっています。
自由な画作り、ピクチャースタイル
シーンに応じた、柔軟かつ多彩な画作り。デジタル一眼レフカメラの魅力のひとつです。 EOS–1Ds Mark IIIは、ピクチャースタイルで手軽に好みの色再現性を得ることが可能。それぞれのピクチャースタイルには、各種のパラメーターがあらかじめ適切に設定されています。いずれかを選択することで、表現意図を反映した完成度の高い仕上がりに。現像後の画像調整の効率化にも貢献します。また、付属ソフトウェア「Picture Style Editor」で、オリジナルのピクチャースタイルファイルを作成することもできます。
充実のホワイトバランス機能
カメラが自動的にWBを設定するオートに加え、6種のプリセット、マニュアル、色温度指定、カスタムを搭載。なおEOS–1Ds Mark IIIでは、より多彩な光源に対応するため色温度指定の設定域を拡大し、2500~10000K(100Kステップ)としました。さらに、これまでメモリーカード内の画像から設定していたマニュアルWBは、撮影と登録を一連のフローで行うことが可能に(5件まで登録可能)。PCからWBを登録するカスタムホワイトバランスも5件まで登録することができます。
ホワイトバランスモード
| 1:オート | 約3000~7000K | 6:白色蛍光灯 | 約4000K |
|---|---|---|---|
| 2:太陽光 | 約5200K | 7:ストロボ | 約6000K |
| 3:日陰 | 約7000K | 8:マニュアル1~5 | 約2000~10000K |
| 4:くもり | 約6000K | 9:色温度 | 約2500~10000K |
| 5:白熱電球 | 約3200K | 10:PC–1~PC–5 | * |
- * 付属ソフトウェア「EOS Utility」で任意設定したホワイトバランスデータを5件まで登録可能。
sRGBとAdobe RGBをサポート
色空間は、汎用性に優れたsRGBと画像調整の自由度が高いAdobe RGBをサポート。DCF2.0、Exif2.21に準拠。Adobe RGBで撮影した画像をPCで処理する際、Exif2.21対応アプリケーションでは自動的にAdobe RGBの色空間が選択されるため、ファイルを開くたびに色空間を指定する煩わしさがありません。さらに、Adobe RGB対応プリンターではsRGBより広い色域で色再現が可能です。
EFレンズの優れた光学性能を余すことなく引き出す
超広角から超望遠まで、60種類以上ものラインナップを誇るEFレンズ。EOS–1Ds Mark IIIは、その豊富なEFレンズを制限なし*に使用することができます。広角レンズの広い画角とパースペクティブ、大口径レンズのシャープネスとボケ味、TS–Eレンズのような特殊レンズのユニークな効果。それらを余すことなく引き出せるのは、35mmフルサイズCMOSセンサーならではの優位点です。 EFレンズの卓越した光学性能と約2110万画素の解像感が、プロの創作意欲を刺激します。
- * EF–Sレンズを除く。