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第2章 撮影前準備

あると便利なもの

さて、必要なものなどを確認したらいよいよEOS MOVIEの撮影です。でもちょっとその前にあると便利なものや動画撮影の基本の部分を見ておきましょう。

マイク

EOS DIGITALによるEOS MOVIE撮影では音声も記録できます。
EOS DIGITAL本体にはマイクも搭載されていますが、マイク端子を持つ機種の場合は、外部マイクを使う事でさらに高音質で臨場感のある音声を記録できます。

写真:マイク接続端子箇所のアップ

外部マイク対応機には写真のようなマイク接続端子があります。ここにマイクを接続すれば外部マイクを利用できます。この場合カメラ本体のマイクは使われません。

外部マイクはせっかくですからステレオマイクを用意したいものです。ハンディタイプで取り扱いが容易なものから、アクセサリーシューに付けられる小型のものも多く市販されています。


マイクにはどのエリアの音を拾うかといった指向性というものがあります。指向性にはその方向や感度にはいろいろな種類がありますので、購入するお店でどのような撮影をするかを伝えて相談すると良いでしょう。


加えて、マイクを使用するならば風防も用意したいものです。
多くのマイクには、マイクにかぶせて使用するスポンジ状の風防がセットになっていたり、オプションとして用意されているのでできるだけ使用します。風のある場所では完全にマイクを個体カバーで覆うタイプや、フサフサとしたファー(長い毛)の付いたカバータイプの風の音を拾いにくいタイプを利用すればより自然な音で録音ができます。



雲台

第1章で動画の撮影ではできるだけ三脚の併用を推奨しました。また、写真撮影で使用していた三脚が使用できると紹介しました。もちろんその説明に間違いは無いのですが、動画ならではの三脚選びというものもあります。特に雲台の部分が重要です。
動画の撮影の場合は撮影しながらカメラの向きを変えることもあります。このとき大切なのが水平にカメラをセットできているか、と、スムーズに動かせるかという点。

水平を取る

パン、ティルトなどカメラの向きを変えながら動画撮影する場合はカメラと一緒に動かす三脚の雲台部分が水平になっていないと、向きを変えていった際にだんだん映像が傾いてしまいます。このため三脚の軸となる部分、雲台部分をしっかり水平にセットする必要があります。
この微妙な角度調整を行うなら自由雲台よりも3ウェイ雲台(回転、前後の傾き、左右の傾き調整ができるもの)の方が便利です。ビデオ用の雲台はこの雲台部分の水平を取りやすいように工夫されているものが多くあります。

スムーズに動かす

レンズの向きを変える場合はカメラ本体ごと動かしていきますが、その際には雲台が回転したり傾いたりします。写真用雲台は動かすと一定の速度で動かせずにぎくしゃくしてしまうものや、中には引っかかってしまうものもあります。動画用の雲台はこのあたりも工夫されているものが多く、スムーズな動きをしたり、動かすトルク(強さ)を調整できるものや、傾きを元に戻す機能の付いたものなどがあります。


このように動画用の雲台を利用するメリットは多くあります。動画の撮影を多くするようになったら、動画用の雲台を使ってみると良いでしょう。
しかし動画用雲台は座面を縦位置に構えられないものがほとんどです。写真撮影にも利用する場合は注意が必要です。
レンズの向きを変えずにカメラを固定して動画を撮影するならば、それこそ写真撮影用の三脚、雲台がそのまま何の問題もなく利用できます。


水準器

写真:水準器

動画撮影でパンやティルトなど構図に動きをつける場合は、三脚の雲台部分、カメラ本体の双方が水平にセットされている必要があります。
水準器が組み込まれた雲台も多く見られますが、レンズ三脚座を使用する場合などはカメラがしっかり水平にセットされているかを水準器で確認することが大切です。小型のものでも一つ用意しておくと良いでしょう。



ミニライト

写真:ミニライト

これは動画撮影に限ったものではありませんが、EOS MOVIEは夜間の高感度撮影も得意です。カメラ本体にはバックライトがありますが、夕刻や夜間の撮影ではカメラ以外の部分を見るためにあると便利です。撮影照明としてのライトではありません。



各種フィルター

写真:各種フィルター

動画の撮影でも特殊効果のフィルターの利用は有効です。PLフィルターやクロスフィルターなどは撮影時にフィルターを用いるのが手っ取り早く便利。
またデジタル写真なら色の調整や明るさの調整はフォトレタッチソフトを使って簡単に、短時間で行えましたが、動画の場合は非常に時間のかかる処理となります。ちょっと明るく、ちょっと赤く、などという処理も一つの動画ファイル全体に処理をするととても時間がかかります。撮影時にピクチャースタイルなどの設定をしっかり行い、後で処理に頼らなくてよいように撮っておくと良いでしょう。



予備バッテリー

写真:予備バッテリー

現在のEOS DIGITALは写真撮影であればかなりの枚数を撮影できます。多くの人が1日の撮影でも1つあれば足りてしまうでしょう(もちろん使用方法によって異なりますが)。
しかし動画撮影は液晶モニターを常に使用します。また撮っていなくても液晶モニターで被写体を見たり、撮った動画を再生するなど、液晶モニターを多用するため写真撮影よりもバッテリーの消耗は激しくなります(フル充電されたバッテリーでの動画撮影時間は、EOS-1D Mark IVが約2時間40分、EOS 5D Mark III及びEOS 5D Mark IIが約1時間30分、EOS 7Dが約1時間20分、EOS Kiss X4が約1時間40分、EOS Kiss X3が約1時間10分です)。動画の撮影が多い方は予備のバッテリーも携行すると良いでしょう。



その他

その他必要なものは写真撮影と同じようなアクセサリーがあると便利です。たとえば、雨が降っていればカバーなどを利用したり、朝陽を撮るなら方位磁石があった方が便利、などといった具合です。普段皆さんが写真撮影に使っているものを動画撮影にも携行していくと良いでしょう。
また本格的に動画撮影を始めたらビデオ用ライトが欲しいなど、あれこれと出てくるかも知れません。でもそれは必要になったときに用意すれば良いのです。今あるものを有効に使って写真撮影と一緒に動画撮影も楽しんでみましょう。



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