導入事例|長野県庁

名札としての信頼性を充分満たす、仕上がりのクオリティに満足。 長野県庁 総務部・人事課(官公庁) 県の組織の統廃合、人材の配置をはじめ行政システムの導入を進めている。

人事異動も多いのでつくりかえられることが重要

名札は、資源をムダにしないためにも、紙にプリントしたものが望ましい

昨年の春、長野県庁では職員から提案されたあるアイデアが採用された。それは県民が県庁職員に対して安心して接することができるよう、職員に名札の付帯を義務づけようというものだ。

「ちょうど田中知事(前長野県知事)が着任したころで、知事からも似たような提案があったようです。」(総務部人事課/池上安雄さん)


「名札を付けるとほどよい緊張感がある。」と話す池上さん。

行政サービスの向上として、また職員の自覚を高められるいいアイデアだと異例のスピード可決だったという。さっそく名札の作成方法として“名刺や社員証をケースに入れて携帯する”“小さなプラスチック板に印字する”などといった案が出された。しかし“氏名が見にくい”“生年月日を見られたくない”といった理由でことごとく却下。結局、プリントした名札を透明なケースに入れるのがよい、ということになった。現在の名札に決まった理由について池上さんは語る。
「県庁職員は約8,500名。人事異動も多いのでつくりかえられることが重要なんです。資源をムダにしないためにもプラスチック板などではなく、紙にプリントしたものが望ましいのではないかと考えました。」
いいアイデアも資源をムダ使いするようでは行政サービスとしては不完全だ、という県庁職員の意識のあらわれを感じた。

顔写真も鮮やかにプリント

「名札のデザインには知事のこだわりが込められているんですよ。」と池上さんは笑いながら話す。
名札に記載されているのは、フルネームのほか所属する部署名といったところだ。よく見ると氏名が毛筆フォントになっている。
「明朝などお役所っぽい印象のフォントには出せない親しみやすさが知事のお気に入りなんです。また再生紙を使用していることを示す“R100”のマークも必ず入れるようにと言われています。」たかが名札といえども、仕上がりにはとことんこだわっているようだ。

こだわりといえば本人を証明するために欠かせない顔写真の仕上がりはどうなのだろうか。池上さんに尋ねた。
「各自がデジタルカメラで撮ったものを利用しているので、見た目のばらつきは確かにあります。でもどれも鮮明にプリントできているので、本人と認識できないようなケースはほとんどありませんよ。」と満足そうな顔で答えてくれた。

フォーマットにデータを入れるだけの使いやすさ


文字は大きくて読みやすく、そして親しみやすくがテーマだった。

しかしデザインや仕上がりにこだわると、いざ作成のときに苦労するのではないか。「今ではきちんとしたフォーマットがあるので、あとはデータベースの情報を流し込むだけ。実に簡単です。もっともフォーマットづくりのときはキヤノンのサポートに大いに助けられましたけどね。」と池上さんは笑う。
最近はフォーマットの情報以外に、課のキャッチフレーズや英語の表記を貼り付けたりする職員もいるという。各自が行政サービスを向上させようと名札を効果的に使用しているようだ。

ところで名札に対する県民の反応はどうなのだろうか。「みなさんから『職員の対応の感じがよくなった』とたいへんご好評をいただいています。」

一台のプリンターでもアイデアひとつで優れた行政サービスが提供できることを、長野県庁は自ら実証してくれたのではないだろうか。

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