• CINEMA EOS 商品情報

VOICE CINEMA EOS SYSTEMを体験した、プロフェッショナルたちの活用事例。

CINEMA EOS SYSTEM

「天空の蜂」 映画

「天空の蜂」 映画
EOS C500/EOS C500 PL

多くの東野圭吾作品の中でも、衝撃の問題小説であり、しかもそのスケールの大きさから映画化が非常に困難といわれていた作品「天空の蜂」が、待望の映画化。クライシスサスペンス超大作として、実力派俳優が結集。監督は社会派作品からアクションエンタテイメント大作まで幅広い演出力で毎回話題を呼ぶ、堤幸彦氏。堤監督は、ここ数年の作品でキヤノンCINEMA EOS SYSTEMを多用し、新たな作品づくりに挑戦しています。今回はEOS C500をメインカメラとして採用し、初の4K撮影を行いました。

写真:堤 幸彦さん 1955年生まれ。法政大学を中退後、東放学園専門学校放送芸術科卒業。テレビの世界に入り、ディレクター、CMプロモーションビデオ演出などを経て、オムニバス映画「バカヤロー!私、怒ってます」の4話で映画監督デビュー。「金田一少年の事件簿」「ケイゾク」「TRICK」「池袋ウエストゲートパーク」「SPEC」などのヒットシリーズを手掛ける。最近作「劇場版SPEC~天~、~結~ 漸ノ篇/爻ノ篇(2部作)」、「くちづけ」(2013年)は、ともにCINEMA EOS SYSTEMで撮影。

映画監督 堤 幸彦さん フィルムに近い、より「映画的」な作風と画質を求めて

緊迫感を演出するために必要な要素

今回、特に僕が望んだことは、「映画的」であるということでした。それは、僕の中では80年代の映画。人工的なスタジオで撮った人工的な映画なのですが、非常に自然な光や質感を演出しているのです。やはりフィルムで撮影したものと電気信号で撮影したものでは、同じような絵柄を撮っていてもどこかフィルムで撮った方が人間的であったり、柔らかかったりするんですね。ですが何十年か経ってテクノロジーが進化し、ビデオカメラで映画を撮るということが叶っている。特にこのCINEMA EOS SYSTEMのラインアップはそうした願いに応えてくれたのです。また、主人公の心理状態を現すためにどんなレンズが最適なのか、どんな距離感、空間が重要なのかを今まで以上に考え抜き、今回のメインカメラはEOS C500であるべきだと思いました。

シーン自体もカースタントや狭い中を動き回ったりする場面が多いので、光量的にフラットなところがないんですね。どこか一部がすごく明るかったり、真っ黒だったりするのですが、そういう自然な明暗みたいなものを意識してつくっていました。外撮影でも、眩しいくらい明るいところと、見えないくらい暗いところが同一画面に欲しいと思っていまして、それがこの作品の緊迫感や緊張感、時間経過を表現していく上で必要な要素だと考えていました。そして、それに対するカメラはやはりEOS C500だと思い、色んなレンズと組み合せてつくり上げました。

演出家にとっての4K時代

ハイビジョンになった時、“これはすごいな、無限に合成ができる”と思いました。もちろん限界点もあったわけですけど、それが非常に常識的になり、ハイビジョン画面に慣れてしまい、もはや4:3のアナログ時代のことは忘れてしまったかのようになりました。それがさらに進化し、録画媒体も変わり、昨今は4K、8Kという時代になり、映像も格段にきれいになって家庭でも見られるような時代になるわけです。技術も進化し、より細密な映像がどんどん手軽な形で撮れるようになるのは大変いいと思うのですが、問題はそこで提供されるソフトの質なんですね。結局、面白い作品というのは、つくる側が知恵を絞ってつくらなければいけないわけですから、4K、8Kの映像に負けない面白い映像をつくりだす使命、義務がつくり手にはあるわけです。そこを考えると、気持ちを引き締めていかないといけないなと思います。4K映像と堤組がつくった内容が見事にマッチし、これぞ新しい21世紀の映画ですね、ドラマですね、といわれるようなものをつくり出すべく努力していきたいと思います。

写真:唐沢 悟さん1964年生まれ。映画、テレビドラマ、ミュージックビデオ、CMを中心に活動中。 代表作として劇場映画では「20世紀少年」3部作(監督:堤幸彦)、「はやぶさ HAYABUSA」(2011年 監督:堤幸彦)、「映画 ひみつのアッコちゃん」(2012年 監督:川村泰祐)、「劇場版 ATARU THE FIRST LOVE&THE LAST KILL」(2013年 監督:木村ひさし)。TVでは、「MR. BRAIN」(2009年 監督:福澤克雄)、「宮本武蔵」(2014年 監督:兼﨑涼介)など多数。

撮影監督/株式会社池田屋 唐沢 悟さん キャストが大画面に浮き上がっているような映像表現

EOS C500/4K収録を選んだ理由

堤監督から、今作品ではメインキャストが大きな画面に浮き上がっているような映像表現にしたいとリクエストがありまして、そのイメージを再現するために、まずカメラを何にしようかというところから入りました。 演出的にも、深度を浅くしたり、あえて照明のフレアやハレーションを入れたり、コントラストの強い画にしたり、さまざまな表現が求められました。その中で、EOS C500の大判センサーとキレのあるキヤノンのシネマレンズ、さらに4KのRAW収録を行うことで、EOS C500の力を最大限に発揮し、実現できるのではないかと思いました。加えてCG部の方からも、4K素材が欲しいという意見もあり、自然と4K制作という流れになりました。

データマネジメント&ワークフロー

作業的には、非常に未知な部分もあれば楽しみな部分もありました。普通、4Kと考えると作業が大変になるイメージがあるかもしれませんが、あまり構えずに、何を見せたいのか、何をしたいのか、ということへ素直に向かっていきました。それとEOS C500の感度がよく、高感度でのS/Nがいいことも選んだ理由のひとつでした。撮影が始まれば、現場ではどのような状況が起こるかわかりません。今回は高感度で撮影することはなかったのですが、仮に高感度で撮影しなければいけない状況になった時に対応できるという安心感は大きかったです。

過酷な状況下でもノートラブル

今作品では、緊迫する現場の連続でやり直せないシーンばかりでした。収録には、CodexのOnBoard Sを採用したのですが、撮影時には、Codex OnBoard SへのRAW収録、AJA Ki ProへのHD ProRes収録、さらにカメラ内部へのCFカード収録を同時に行い、バックアップとして持つことで不測の事態に備えました。実際には収録現場での大きな問題は起きませんでした。

また、VFX用のスタジオ内でのクロマキー撮影では、大量の照明を使うため、カメラの熱問題を心配していましたが、スタジオ内が照明により温度計が壊れるほどの高温まで温度が上がったにも関わらず、大きなトラブルもなく、EOS C500は安定して動作していました。

過去最高の31本のレンズを使用

僕は普段からレンズが非常に好きで、たくさん持てる時はなるべく多く現場に持っていくのですが、今回は僕の中でも初めての本数でした。過去最高の新記録で、EFシネマレンズシリーズを含め、実に31本のレンズを持ち歩いていたのです。フレアやハレーションを入れたり、演出的にトーンを変えたり、監督の狙いを表現するために、場面によってはオールドレンズなども用意し、映像的な演出の1つとして使い分けていきました。特にフレアなどは、最近の性能のいいレンズではなかなか再現できないので、古くてクセのあるレンズも必要でした。

一方、キヤノンのズームレンズは、レンズ自体が非常にコンパクトですが、領域となるミリ数は30mmから300mmというありがたい領域を用意してくれていて、なおかつ開放がT2.95と非常に明るい。そして、キヤノン独特のキレ味も持っています。これで堤監督の求めていた、“役者さんを浮かび上がらせるような立体感のある映像”というのを再現することができました。PLマウントのEOS C500に、キヤノンのズームレンズをはじめ、さまざまなレンズを組み合せ、特性を活かしながら使い分けることによって、再現不可能といわれた「天空の蜂」の映像化に臨みました。

使用キヤノン機材

カメラ:

EOS C500×2台(+ Codex OnBorad S)
EOS-1D C×1台

レンズ:

トップエンドズームレンズ
CN-E 30-300mm T2.95-3.7 L SP
CN-E 14.5-60mm T2.6 L SP
コンパクトズームレンズ
CN-E 30-105mm T2.8 L SP

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