コンプライアンス違反事例

コンプライアンス違反の傾向分析

「2016年度 コンプライアンス違反企業の倒産動向調査」(帝国データバンク)によると、2016年度のコンプライアンス違反が原因による倒産件数は250件に上り、過去2番目の高水準になっています。また、類型別でみると2016年度は粉飾が32%で最多となっています。業種別では近年サービス業で大幅な増加傾向を示しています。

コンプライアンス違反倒産件数推移

コンプライアンス違反倒産の類型別(2016年)

コンプライアンス違反倒産の業種別推移

コンプライアンス違反事例(ハラスメント)ー「厳しい指導」と「パワハラ」の境界線は?ー

食品メーカーで長年、営業を担当してきたA部長。若い頃は先輩社員から厳しい指導を受け、実績を積み上げてきました。職場では、ノルマ未達成のBさんに対して、みんなの前で、「お前、今月の数字をどう達成するつもりだ。絶対達成しろ。死んでもやれよ」などと怒鳴っていました。そんなA部長の暴言を見て見ぬふりで誰も止めず、結局Bさんは精神的につらくなり、会社に出社できなくなりました。その後、A部長の言動はパワーハラスメントに該当すると判断され、A部長は社内規程違反により懲戒処分となってしまいました。

解説

厚生労働省では、職場のパワーハラスメントを「同じ職場で働く者に対して、職務上の地位や人間関係などの職場内の優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えて精神的・身体的苦痛を与える又は職場環境を悪化させる行為」と定義しています。今回、A部長の言動により、Bさんは精神的苦痛を受け、出社できなくなりました。社内調査の結果、A部長の言動は指導の範囲を超えていたため、A部長は、懲戒処分を受けることになったのです。業務上、必要かつ適切な範囲で行う指示・注意であれば、パワーハラスメントには当たらず、妥当な指導となりますが、暴言を発することや相手を精神的に追い詰める言動は厳禁です。

コンプライアンス違反事例(情報セキュリティー)

心当たりのないメールを開いたら…
ある日、購買部のAさんのもとに「お見積もりをお送りします」という件名のメールが届きました。差出人は取引先のBさん。見積もりを依頼した覚えのないAさんは不思議に思いながら、添付ファイルを開きました。ところが、添付ファイルを開いても何も表示されません。AさんがBさんに問い合わせると、Bさんはメールを送っていないとのこと。
Aさんは、「危険な添付ファイルを開いてしまったのでは」と気づき、情報システム部門に調査を依頼しましたが時すでに遅し。Aさんのパソコンは遠隔操作ウイルスに感染し、個人情報や取引先のデータを外部に送信していたことが判明しました。

解説

このケースのように、業務関連のメールを装い受信者を騙すことで、ウイルス付きのファイルを開かせるものを「標的型攻撃メール」といいます。ウイルスに感染したパソコンは、不正なプログラムの動作や外部からの遠隔操作により、情報の漏えいやデータの破壊などの不正活動を行います。また、標的型攻撃メールは業務関連のメールを装っているため不審に思われず、被害にも気づかないことさえあります。
業務に関連するメールでも、心当たりのないメールは会社のルールに従って処理(添付ファイルを開かずに削除するなど)して、常に注意を払う必要があります。ウイルスの脅威を減らすには、従業員ひとりひとりの日々の行動が大切です。

コンプライアンス違反事例(金融業)

A銀行の元行員の男性が、顧客の休眠口座から現金百数十万円をだまし取ったとして逮捕された。男性は、窓口業務を統括する立場だったが、休眠口座の名義人の印鑑届を偽造するなどして、預金を不正に引き出した。他にも同様の手口で11人の口座から計1,000万円近くを着服していた。男性は「競馬に使った」と容疑を認めている。A銀行は男性を懲戒解雇処分とした。また全容解明後に、関係者に対して厳格な処分を行う方針。

解説

男性は「長期間取引がないから、気づかれないだろう」「放置されて使われないお金だから問題ないだろう」と考えたのかもしれません。同様の手口で複数回、着服を繰り返しました。信用を第一とする金融機関は、従業員による不正やミスを防ぐため、幾重にもチェック体制や対策がとられています。しかし、今回の不正は、内部のチェック体制では気づくことができず、顧客からの問い合わせで発覚しました。チェック体制に不備はなかったのか、チェック作業が形骸化してしまっていなかったのかなどの見直しが求められます。

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