~取り壊される校舎での最後の思い出づくりを~小学校向けサポートプログラム 校舎の思い出 プロジェクト

実績事例世田谷区立東大原小学校

プロジェクトを担当された地域の方々に
お話を伺いました

東大原小学校は1927年第三荏原尋常小学校として設立、1932年守山小学校が分離設立、1941年には東大原の名前に変更されました。守山小学校はその意味で兄弟校です。東大原小学校は1927年を設立年としてきました。2016年に両校が統合され下北沢小学校となりましたが分かれた両校が再び一緒になったことになります。1963年に体育館完成、1973年と1975年に現2棟の校舎が完成しました。これら築後40年以上の建物が今年の統合により建て直されることになり、2年後に新しい校舎に児童を迎えます。東大原の名前は幕を閉じますが88年の歴史は名前を変えてこれからも続きます。
「校舎の思い出プロジェクト」当日には「校舎内での同期会、クラス会」が行われ、15グループが参加しました。壊される校舎で学んだ20代~40代の卒業生が当時の先生を招いたりして懐かしい校舎に別れを惜しみました。当日来校してくれた卒業生は888名で、これほど大勢の方が母校を想う気持ちに感激しました。

東大原小学校同窓会長 野地勝彰

今回の「校舎の思い出プロジェクト」は、東大原小学校閉校イベント「さようなら東大原小学校の会」全体からすれば一部コーナーという位置づけなのですが、紛れもなく超目玉イベントでした。 校舎の管理責任が学校から教育委員会へ移った後に実施するイベントでしたが、片山裕治校長先生が実行委員会にオブザーバーとして参加くださり、「参加者に自由に描かせるとグレーの壁になる」「思い出として残すならちゃんとした作品になるよう工夫すべき」という意見をくださりました。その後のプロジェクト展開において、協力くださったTSUTOMU NAGAI先生とも「どうすればただのグレーの壁にならずにすむか」を話し合い、事前にヒミツ会議を開催したり、当日もデモンストレーションを実施し描き方を明確に示したりしました。

イベント当日は子どもに限らず、その保護者はもちろん、サポートスタッフである下北沢一番街商店街青年部の皆さんまで、夢中になって絵を描いていました。フツーなら「コラ!誰だ!こんなところに絵を描いたのは!」って叱られるところに、思いっきり描けるというのは、スペシャルな体験で、一生心に残る思い出になったと思います。来校され作品をご覧頂いた地域の皆さまも、校舎をキャンバスに描かれたエネルギッシュな作品に目を細めていらっしゃいました。

校舎の解体工事が進んでいく中、ある時期、みんなが描いた作品がむき出しになって、青空の下姿を見せていました。この作品を壊すことは、業者さんにとってもきっと心苦しいだろうなぁ、そうあってほしいと感じました。

さようなら東大原小学校の会 田尾智志

今回の「校舎の思い出プロジェクト」は、校舎を壊す前のタイミングでの企画で、とても素敵なプロジェクトだと思いました。子どもたちを中心に、親子で描いた絵はどれもとても素晴らしかったです。「さようなら東大原小学校の会」イベントには1500人以上の方にご来場いただいたので、来場してくださったすべての方に見ていただきたいと感じました。

さようなら東大原小学校の会 増田ひろみ

絵を描く子どもたちは、目が輝いていました。壁だけでなく階段や鏡など、普段では絶対に描けない場所ということもあると思いますが、近くを誰が通っていても全く気にならず集中して描いていました。ここの場所は自分が描いて飾ってあげるという使命感を感じていたように思います。また、絵を描いている児童・保護者が喜び楽しんでいたのはもちろんですが、出来上がった絵を見に来た方々も、学校がきれいに飾り付けられているという感じで見てくださり、絵をほめてくださったり、前で写真を撮ったり、とても楽しんでもらえたと思います。
「校舎の思い出プロジェクト」は、舞台が「建替えられる校舎」ということで、歴史の重みを感じました。言葉での感謝も良いのですが、絵という誰が見ても一瞬で分かる表現方法はとても良いと思いました。書いた後に見られるのはわずかでも、写真という形で残せるので、本当にありがたいです。

さようなら東大原小学校の会 河野素子さん

子どもたちは、今まで使ったこともない大量の絵の具と、大きな筆で楽しそうに描いていました。低学年のお子さんが、自分より大きいキャンバスに背伸びしながら、身体全体を使って描いている姿はほほえましかったです。また、在校生および保護者の方も、今までお世話になった校舎へ、これから取り壊されていく校舎へ、感謝とさよならの気持ちを込め参加されていました。皆さんのお顔も「さよならできたね」という表情だったように感じました。
学校の統廃合はこれからさまざまな地域で行われていくと思います。より多くの学校で、このプロジェクトが開催されたらいいなと思います。また、運営については地域ごとに違いがあると思いますが、在校生、卒業生だけではなく、今まで見守ってきてくださった近隣の方々、学校行事に携わってくださった商店、消防署なども参加していただけたらより素晴らしいと感じました。

卒業生保護者 田窪さん

子どもたちは、何を描こうかととまどいながらも、描きはじめたら勢いが止まらない感じで夢中になっていました。閉校でさびしい気持ちはあっても、子どもも大人も笑顔がいっぱいでした。また、筆を使わずに手で描いている子どももいて、校舎に触れたその感触をいつまでも忘れないでいてほしいと思いました。
「校舎の思い出プロジェクト」は、自分の母校がなくなってしまうというさびしさを少しでも癒すことができる特別な体験だと思います。今後も続けてほしいです。

主任児童委員 加藤さん

学校の壁という本来描いては行けない場所に絵を描くということで、子どもたちは「ここは描いていいの?」と最初は遠慮がちでした。でも、描いてよいと分かると力いっぱい体中で描いていました。 今回の企画について「いい企画ね!」という言葉を多く聞きました。閉校という形でもプロジェクトはさみしいものではありますが、思い出にはしっかり残ります。「校舎の思い出プロジェクト」は子どもだけではなく、大人でも参加したいという人がたくさんいるプロジェクトなのではないかと思いました。

代田小青少年委員 篠﨑さん

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