~取り壊される校舎での最後の思い出づくりを~小学校向けサポートプログラム 校舎の思い出 プロジェクト

実施事例仙台市立東六郷小学校

2016年10月15日に、仙台市立東六郷小学校にて、「校舎の思い出プロジェクト」を実施しました。

仙台市立東六郷小学校の先生方に
お話を伺いました

鈴木一彦校長先生

本校は明治6年に六郷小学校種次分教場として開設され、昭和32年に独立して、仙台市立東六郷小学校として開校しました。平成23年3月11日、東日本大震災による大津波で地域が甚大な被害を受け、学校も被災。1階天井付近まで浸水をしました。その後、4月19日に六郷中学校に併設し学校再開。平成28年度をもって閉校し、4月に六郷小学校へ統合の予定です。

平成28年度は閉校の年であるとともに開校60年の節目でもあり、記念事業として何かできないかと思案していた時に「校舎の思い出プロジェクト」のことを知り、たくさんの地域の方々が参加できる事業と判断して実施を決定しました。

壁画のテーマは、ワークショップを開いて子どもたちにどんなことを描きたいか話し合ってもらい、「感謝☆絆」としました。子どもたちや保護者・卒業生・地域の方だけでなく、学校に関わってくださっているさまざまなボランティアの方なども、これまで学校に関わって感じたことを、イラストやメッセージで描いてくださり、プロジェクトを通して気持ちが一つになっていくのを感じました。

カメラについては、事前にキヤノンさんのご指導で、子どもたちが撮影の仕方を学習していたので、ペイントの様子の写真はベストショットだと思いました。数枚撮影するうちに自分なりにコツをつかんだようで、思いのままに撮影していました。いい表情を捉えている写真もあっておもしろいと感じました。

誰でも、学校に対する思いは、特別なものがあると思います。一人一人が過ごした時間は、時の経過とともに色鮮やかに、さまざまなこととなって甦ってきます。「校舎の思い出プロジェクト」は、その時の瞬間を思いに込めて、イラストやメッセージとして表現して、校舎に記録するものであり、いつまでもみんなの記憶に残っていくものだと感じました。(鈴木 一彦校長先生)

蓮沼秀行教頭先生

本校は児童数が少なく実施の準備は不安でしたが、ぺんてるとキヤノンマーケティングジャパンさんには、本校の状況をご理解の上、ペイントの計画立案や実施の際にもご助言いただけたのでありがたかったです。

複数回にわたるペイント活動の中で、津波被災により地域から離れて生活している方同士が久しぶりに再会し、ペイントに参加しながら楽しい時間を過ごせたとお話しされていました。また、描かれていくペイントやメッセージを見ながら、小学校時代思い出を振り返っている様子でした。震災のために以前のような地域の皆さんが集う機会がなくなってしまいましたが、このような機会が以前の人同士をつなぐ機会となりました。参加された皆さんには、それぞれが学校への思いを確認する機会になったのではないでしょうか。学校への今の思いを黙々と表現する卒業生の姿が、今でも印象に残っています。

ペイントの最中、子どもたちは筆だけでなく手のひらや指先も使って独特のタッチを楽しんだり、ガラス面を塗りつぶし乾いたスクールガッシュを削って透かしで花火を表現したりと、自由に楽しんでおり、子供の表現力の豊かさを感じました。
少しずつペイントが描かれていくこと自体が感動的で、またペイントに初めて参加する方の驚きの様子が嬉しく、実施して良かったと思っています。

子供たち、保護者、地域の方々、教職員とたくさんの参加者がそれぞれの「学校への思い」を確かめ、他の人のメッセージやペイントからその思いを深める。メッセージやペイントで表現する今回の活動は、参加者の心にある「学校への思い」を掘り起こし、意味付けしていく場づくりになっていました。貴重な機会をありががとうございました。(蓮沼 秀行教頭先生)

プロジェクト作品

大判プリント作品

大判ポスター
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