~取り壊される校舎での最後の思い出づくりを~小学校向けサポートプログラム 校舎の思い出 プロジェクト

実施事例浜松市立元城小学校

2017年2月11日に、浜松市立元城小学校にて、「校舎の思い出プロジェクト」を実施しました。

浜松市立元城小学校の先生方に
お話を伺いました

中村校長先生

元城小学校は、明治6年に「第一番小学浜松学校」として開校して以来144年の歴史があります。
その間、多くの卒業生を世に送り出しましたが、「しろばんば」などを書いた井上靖や歴史学者、坂本太郎なども学んでいます。昭和20年の浜松大空襲で校舎が焼失し、昭和23年に、現在の浜松城二の丸跡に「元城小学校」として移転、復興しました。その後、国語教育の研究校、キャリア教育の推進校として浜松市の中心地で先進的な教育活動に邁進してきました。しかし、近隣の北小学校、中部中学校と一緒になり、小中一貫校の浜松中部学園に生まれ変わるため、平成29年3月31日をもって閉校となります。(中村校長先生)

「校舎の思い出プロジェクト」を行うことになったきっかけについてお聞かせください。

ある新聞記事に、このプロジェクトが取り上げられているのを見た本校3年生から、学校に「ぜひ元城小学校でも開催できないか」という手紙をもらいました。早速、プロジェクトに連絡させてもらい詳細について聞くとともに、職員およびPTA、自治会などで構成される閉校委員会で協議し、了解を得ました。そして、下絵制作や描画指導などについては、浜松学芸高校美術課程の皆さんの協力を得て、実施することができました。(中村校長先生)

このプロジェクトを行うことを聞いて、「大掛かりなアートにし、地域の人たちを巻き込みたい。」「実行するからには、美しいものにしたい。」そんな思いが湧き上がりました。地域の高校生や先生方の協力もあって、納得のいくものができ、大変誇らしく思います。色々な人たちが携わることでつながりができ、表現の無限性を感じるプロジェクトだと思っています。(大石PTA副会長)

「校舎の思い出プロジェクト」のサポートプログラムはいかがでしたでしょうか?

瀬下先生

このようなプログラムや資材のご提供、ノウハウなどのご指導があればこそ実現するイベントだと強く実感致します。また丁寧にご相談にのっていただき大変助かりました。このイベントは参加した児童や高校生、保護者、教員にとって特別な時間を共有できる意義あるものでした。元城小を母校とする児童や保護者の方々にとっては強く記憶に残るクロージングイベントの一つになったのではないかと想像致します。(瀬下 浜松学芸高等学校美術部顧問)

米本PTA副会長

ぺんてるさんの豊富な色の画材に、小学生の子供たちは大喜びでした。ほとんどの子がアクリル絵の具を使うのが初めてでしたが、みんな上手に壁に色を塗ることができました。一眼レフのカメラは、6年生の担当で、手にとった子は、高級なものだと感じ、大事に扱っていました。物を大切にすることも学べました。(米本PTA副会長)

特に印象に残っているエピソードなどあれば教えてください。

「生活空間の中に描く」という行為は常識を覆し、参加した高校生や教員にとって非常に楽しいものでした。描かれた絵の捉え方は人それぞれだと思いますが、楽しい空間になったと感じます。学校に戻り写真などで校長などに報告すると高校の壁にもどうか?という話が出るほどでした。(瀬下 浜松学芸高等学校美術部顧問)

壁画のテーマはどのようにして決められたのですか。

歴史ある元城小には、ここを母校とする児童や多くの教員・さまざまな行事や思い出がつまっておりほがらかで楽しい時間があり、それは未来へも続いていく、と想像しました。また、子供が持つ明るさと元気さ表したいと考えました。(瀬下 浜松学芸高等学校美術部顧問)

学校の壁という本来描いてはいけない場所に、初めて子供たちが描いていくときはどのような反応でしたか。

最初はためらいもあるようでしたが、書き始めてしまえば大きな壁に描く楽しさがわかり集中して黙々と塗っていく、もしくは友達と楽しそうに塗っていく姿が印象的でした。またある児童が「明日から5年生はこんな教室で勉強できていいなあ!」と心から言っているのを聞き、嬉しく思いました。(瀬下 浜松学芸高等学校美術部顧問)

「本当に描いていいの?自由に描いていいの?」と驚きと興味がまざった言葉が出ました。日にちが近づくにつれ、楽しみというか、“思う存分描きたい”という気持ちに変わっていきました。当日は、“想い出を校舎に染みこませる”気持ちで描いたそうです。(松下PTA役員)

子供たちが撮影した写真をご覧になって、いかがでしたか。

参加した児童、保護者の皆さんがペイントしているときの、とても良い表情が撮れていて、熱気溢れる当日の様子が伝わると思いました。また、学芸高校の生徒の皆さんが、児童に塗り方をアドバイスしている様子などは、とてもほほえましく思いました。(中島教務主任)

児童や保護者の皆さん、地域住民の方の反応はいかがでしたか。

校舎に思い出の1ページを直接書いて記憶に残すという経験のないイベントに、子供たちだけでなく保護者や卒業生にも話題になり、とても素晴らしい体験、思い出となりました。(坪田前PTA会長)

各年代の方々が参加、見学にお越しくださいました。友達同志、親子でひとつの作品を創りあげていく風景は心に残るものになったと思います。(齋藤PTA役員)

今後、「校舎の思い出プロジェクト」を国内の多くの小学校にて展開をしていきたいと考えております。
このプロジェクトに今後期待することや、メッセージがございましたらお聞かせください。

児童、保護者、学校関係者、OB、OG、地域の皆さんと、多くの方々が一緒に一つのアート作品を体験して描く良いイベントとなりました。これからもペイントアートを通して、全国の校舎に思い出をつくってください。(杉浦PTA会長)

プロジェクト作品

大判プリント作品

大判ポスター
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