~取り壊される校舎での最後の思い出づくりを~小学校向けサポートプログラム 校舎の思い出 プロジェクト

実績事例多摩市立多摩第二小学校

2016年7月19日に、多摩市立多摩第二小学校にて、「校舎の思い出プロジェクト」を実施しました。

多摩市立多摩第二小学校の先生方に
お話を伺いました

多摩第二小学校は前身の学校を含めると100年以上の歴史をもち、親・子・孫の三代でこの学校に通っているご家庭もあり、長く地域の方々に愛され続けています。
昭和38年の開校時には、一部木造校舎があり、現在の校舎の形となったのは、昭和46年のことでした。開校以来50年以上の長きにわたり何千人もの子どもたちの声を聞き続けてきた現校舎とのお別れの時に校長であるもの何かの縁とありがたく思っています。

今回は地域の方々も巻き込んだ取組になりましたが、豊富な画材の提供により、皆さんが十分に壁に絵を描くことができました。7月のPTCA主催の校舎のお別れイベントには、たくさんの卒業生や地域の方々も来て、渡り廊下などにたくさんの感謝のメッセージを書いてくれました。「今までありがとう!」「楽しかったよ!」「二小大好き!」「53年間お疲れ様!」「6年間のこと忘れません!」「みんな にこにこ 二小のなかま!」など学校への感謝と愛が詰まったメッセージが溢れ、この校舎で学んだたくさんの子どもたちが二小は笑顔一杯で楽しかったという思いをもって訪れてくれたのだと思うと涙が止まりませんでした。
イベント後には、出来上がった壁画の画像をポスターにして、完成した新校舎で初めて行われる展覧会に掲示しました。地域の方々や保護者、卒業生は新しい校舎が自分たちの思い出を引き継ぐ学び舎であると感じてくれたことと思います。

現在、新校舎での生活をはじめていますが、前の校舎に感謝のメッセージを残し、きちんとお別れをしたことが児童の心の安定につながっているということを実感しています。
校舎に記した絵やメッセージは、校舎が取り壊されれば消えていくものですが、懐かしい友だちと過ごした日々の出来事や、校舎取り壊しの時にメッセージを残したことはずっとその子の心に残っていくことと思います。

改めて子どもの心の育ちにとってもいい取組であったと思うので、全国にこの取組が広がっていくことを期待しています。

ぺんてるさんとキヤノンマーケティングジャパンさんからは、プロジェクト当初より「学校が中心となり、そのお手伝いをさせていただく」というご説明をいただきました。その言葉通り、こちらの希望を最大限聞いていただき、プロジェクトを成功に導いてくださいました。教職員も子どもたちも、地域の方々も思いっきり校舎に絵を書くこという行為を通して、思い出を残すことができたと考えています。

壁画のメインテーマは「ありがとう二小の校舎、そして未来へ」です。このテーマを受け、子どもたち自身で「宇宙」「野原」「私たちの町」などの場面を決め、話し合いで各学年に割り振りました。各学年では子どもたちの話し合いを中心に具体的なテーマが決まっていきました。どのテーマでの取り組みでも「ありがとう」という感謝の言葉がありました。

画を描くとき、子どもたちは大人が考えていた以上に落ち着いてお別れする校舎の壁に向き合い、コツコツと自分のイメージを表現していました。しかし表情は明るく、特別な体験を大いに自分たちのものとして受け入れ、よりよい作品を作ろうとする姿がみられました。休み時間や放課後を使って制作する学年が多くありましたが、仲間と話し合ったり、協力したりしながら製作する姿が校舎のあちこちでみられました。
ある児童は、教室の前の壁にウサギと亀とにわとりなどの絵を描いていました。その横にはこれまで学校で飼育していた生き物たちへのメッセージが書かれています。それまで自分たちがかかわり、今はいない生き物たちの思い出も一緒に新校舎に移ろうとしているのかな、と思いました。

PTCA主催の「さよなら校舎イベント」ではたくさんの卒業生、保護者の方が参加してくれました。イベント終了後、部活動で参加できなかった卒業生が廊下に校舎への感謝の言葉を描いている姿が印象的で、やってよかったと心から思えた一コマでした。

思い出写真係の子どもたちは、絵を描く子どもたちの本気さと比例して、楽しみながらも本気で撮影に臨んでいたと思います。その成果が作品として写真に表れていたのではないでしょうか。事前のカメラ教室で丁寧に講師の方にご指導をいただいたことで、校内にミニカメラマンがたくさん生まれました。絵を描く子と写真を撮る子とがあいまって、写真がコラボレーション作品になりました。(佐々木先生)

プロジェクト作品

大判プリント作品

大判ポスター
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