トップメッセージ

安心安全で豊かな「くらし、しごと、社会」の実現に向けて。キヤノンマーケティングジャパン株式会社 代表取締役社長 川崎 正己

2011年を振り返ると、東日本大震災を境に、価値観の大転換が起こり、さまざまなステークホルダーからの要請が変化してきた、それを実感した一年であったと思います。特に企業は、存在意義を発揮しつつ、いかに社会のニーズに応え続けていくかということが、今日の経営のあり方として真正面から問われたのではないか、と考えています。

「Business with CSR」を合言葉に、キヤノンマーケティングジャパングループの「CSR経営」を推進します。

キヤノングループでは、創業以来、企業活動の中で、しっかりと企業が社会に対する責任を意識し大切にする組織風土があり、現在の「共生」の理念につながっています。これがいまのCSR活動の下地となっています。
私たちキヤノンマーケティングジャパングループ(以下、キヤノンMJグループ)は、マーケティング・イノベーションを行い、変化する社会のニーズを的確に読み取り、「新しい価値」や「新しい市場」を創造していくことを目指しており、一方で、CSRの本質には、本業を通じて変わりゆく世の中の要請や期待に応え、信頼や支持を獲得する、ということがあると認識しています。このようなことから「CSR活動は、マーケティングそのもの」という考え方を打ち出しています。
昨年始めに「長期経営構想 フェーズ II」を策定しましたが、その後にあの大震災を経て、あらためてCSRの視点から、キヤノンMJグループにおける社会に対する使命や役割を深く考えました。私たちの存在意義を発揮しながら、サステナブルな社会を目指していくこと。それを我々の企業活動の根源にしっかりと置き、今年から「CSR経営」をさらに積極的に推進していくこととしました。それを具現化するため、事業活動を通じた社会課題の解決および社会価値の提供こそが、企業と社会の持続的な相乗発展に結びつくという考え方に基づき、「Business with CSR」というスローガンを掲げました。これをグループ全体に展開していきます。

約束し、それを守り続けること。ステークホルダーとのコミュニケーションが重要です。

写真:代表取締役社長 川崎 正己

お客さまの声をきちんと把握・分析し、商品・サービス、事業活動に反映していくということはとても大事なことです。キヤノンMJグループは、カスタマーサポート部門を中心に、日々たくさんの声をいただいております。「CSR報告書」や「情報セキュリティ報告書」などを広くステークホルダーに発信していくことは重要ですが、双方向コミュニケーションによって、しっかり聞いて、しっかりお約束をして守り続けていくことがとても大切なことだと考えています。最近では、私たちがこれまでCSR活動によって蓄積してきた知見やノウハウを、お客さまやパートナー企業に対して、本社部門による「無形資産活用セミナー」としてご紹介し、活用していただくことも積極的に行っています。私たちキヤノンMJグループは、これからも顧客や社会との接点における相互作用に留意しながら、時代が求める新しい価値創造につなげていきます。

“Beyond CANON”、“Beyond JAPAN”を意識し、グローバルな社会課題にも目を向けます。

キヤノン製品を日本国内で広めていくことは、私たちキヤノンMJグループの揺るぎない大きな役割ですが、マーケティング会社として、お客さまの幅広い、さまざまなニーズにきちんと応え続けていくという役割からすれば、キヤノンというくくりの中の商品、事業領域だけだとむずかしくなってきているのも事実です。私たち自身の事業の持続可能性を含め、“Beyond CANON”という発想を取り入れることとしました。また、日本というマーケットだけではなく、世界、特にアジア地域を意識したグローバルな視点を常にもっておくことも大事であり、“Beyond JAPAN”の視点も取り入れることとしました。社会の要請や課題についてもグローバルな視点で捉えていかなければなりませんので、国連グローバル・コンパクト、ISO26000などを有効活用し、グローバルな企業評価のモノサシによって、自社の活動を客観的に検証し直し、さらに充実・進化させていきたいと考えています。

基本的なCSRを徹底し、事業を通じた社会課題の解決や社会価値の提供をすることが、サステナブルな社会づくりにつながると考えています。

写真:代表取締役社長 川崎 正己

CSR活動は進化しており、「Business with CSR」を旗印に、本業を通じて新たなマーケットを創造し、新たな価値提供を目指していきますが、その大前提として、企業倫理・コンプライアンス、環境、情報セキュリティなど、「基本的なCSR」といわれる部分を一人ひとりが自主的・主体的に行っていく必要があります。この点については、2011年度に策定した「CSR行動計画」をもとに、その進展を把握し、着実に改善につなげることができていると思います。
冒頭、東日本大震災にも触れましたが、事業継続のためのリスク分散をはじめとする事業計画の見直し、自社ビルでの省電力対応のノウハウをパッケージ化した省エネオフィス支援ソリューションや、キヤノンMJグループ22社が利用するサーバーの仮想化により、消費電力量を大幅削減した事例をお客さまに提案することができています。
情報セキュリティ分野においては、DR(ディザスター・リカバリー=災害時復旧)サイトの構築や今秋本格稼働するデータセンターの災害時の電力安定化、サイバーテロへの対策など、社会のニーズへの対応を自社で検証・実用化し、お客さまへ提供していきます。
こうしたCSR活動を担うのは従業員一人ひとりです。特に意識しなくてもCSRを実践している、というレベルに達するまでは、企業理念やミッション・ビジョンとともに繰り返し言い続け、「CSRマインド」を醸成していくことが重要です。
私たちキヤノンMJグループは、事業を通じて社会に恩恵をもたらし、企業も存在意義を発揮しながら、サステナブルな社会づくりを目指します。それによって、私たち企業グループと社会の持続的な相乗発展を実現し、結果として、企業価値・コーポレートブランドの向上につなげていきます。それが、私たちの「CSR経営」だと考えています。


キヤノンマーケティングジャパン株式会社

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