「ITインフラ基盤の仮想化」でグリーンITを推進 ~社内システムの省エネ・省CO2活動~

情報化社会の進展に伴い、IT機器による電力消費が急増しています。キヤノンマーケティングジャパングループ(以下キヤノンMJグループ)の社内システムを支えるITインフラ基盤においても、同様の課題を抱えていました。今回は、最新のIT技術でITインフラ基盤を再構築し、省エネ・省CO2に取り組んだ事例を紹介します。

システムの肥大化に伴う課題

キヤノンMJグループでは、グループ統括会社であるキヤノンマーケティングジャパンの情報システム部門(以下IT部門)が、ITインフラ基盤の構築・運用を担っています。近年、事業領域の拡大やM&Aによるグループ会社の増加に伴い、サーバーが約300台となるなどシステムが肥大化し、運用管理の非効率性やIT機器・空調の消費電力の増大などが課題となっていました。

「仮想化技術」で解決

これらの課題を解決するため、IT部門では、仮想化技術を活用し、ITインフラ基盤の再構築を行いました。「仮想化技術」とは、例えば、1台のサーバーで複数のOSやアプリケーションを動作させる技術のことで、リソース(CPU、メモリー、ハードディスク)の利用効率が向上するとともに、ハードウエアの導入コストや消費電力が削減されるなどのメリットがあります。

サーバー仮想化の概念

ハードウエアの更新時期に合わせて段階的に仮想化を進めた結果、サーバーが約240台削減(約84%削減)されるなど、ITインフラ基盤のスリム化を実現しました。その結果、ハードウエアの導入コストが大幅に削減されるとともに、年間のCO2排出量が約1,400トン削減(約65%削減)、電力コストが約5,800万円(約50%削減)されるなど省エネ・省CO2に寄与しています。

サーバー台数

84%削減 約240台削減

CO2排出量

65%削減 年間約1,400トン削減

電力コスト

50%削減 年間58百万円削減

今後ともIT部門では、最新のIT技術を活用し、環境にも配慮した社内システムの構築に努めていきます。

社員の声:自社で培ったITノウハウをお客さまにも紹介

IT部門の皆さん

キヤノンMJグループは、「長期経営構想フェーズII(2011年~2015年)」の中で、“ITソリューション力の強化による事業の拡大と新たな顧客価値の創出”に取り組んでいます。
その一環としてIT部門では、自社のシステム導入事例をお客さまに提案し、受注にもつなげています。特に東日本大震災以降、「ITインフラ基盤の仮想化」は、節電対策や災害対策に寄与する取り組みとして多くのお客さまから関心が寄せられました。
今後も自社で培ったITノウハウを積極的に紹介し、ITを通じて、お客さまの経営課題の解決とグリーンITへの取り組みを推進していきます。

  • 「グリーンIT」とは、情報化社会の進展に伴い増大するIT機器の電力消費を抑え、社会全体の省エネに貢献する取り組みで、経済産業省とIT業界が推進しています。
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