キヤノングループ キヤノン化成の製造現場の省エネ活動 ~加硫炉と空調の電力使用量削減の取り組み~

キヤノン化成株式会社(以下、キヤノン化成)は、キヤノングループの製造会社で、プリンターや複合機の消耗品であるトナーカートリッジやトナーカートリッジ用高分子精密機能部品などを製造しています。
今回は、トナーカートリッジ用高分子精密機能部品の1つである「ローラー」の製造現場の取り組みをご紹介します。

「ローラー」製造現場の課題

トナーカートリッジの内部には、「帯電ローラー」や「現像ローラー」があり、印字品質を支える重要な役割を担っています。

これらのローラーは、用途に応じたゴム(ウレタンやシリコン)を金型に合わせて成形し、加硫する工程を経て製品になります。工程上、“熱処理”が最大の特長で、ヒーターで熱風を発生させる「加硫炉」と工場建屋内を適温に保つ「空調」に多くの電力が必要とされます。

品質確保と省エネを両立する「加硫炉」の運用改善

加硫の工程における加熱温度は、ゴムの特性や量、ローラーの仕様により異なります。そこで、キヤノン化成では、さまざまな条件で検証を重ね、“品質確保と省エネの両立”を実現する最適温度を導き出しました。
また、加硫炉内のヒーターを区画ごとにオン/オフ制御するソフトウエアを開発し、未使用区画のムダなエネルギー消費を削減しました。

断熱材と散水で、空調負荷を軽減

加硫炉の筐体表面は、100℃を超えることもあり、夏季は、空調用にターボ冷凍機を3台稼働する必要がありました。そこで、筐体の周囲を断熱材で覆うとともに、屋根上を散水することで工場建屋内の室温上昇を抑えた結果、ターボ冷凍機1台の停止を実現しました。
これらの取り組みの結果、2015年の「空調」に係る電力使用量は約42%削減、CO2排出量で約8,000トン削減(2010年比)されました。

キヤノン化成では、「加硫炉」と「空調」の省エネ活動に加えて、コンベアの間欠運転やコンプレッサーの運転効率化などさまざまな省エネ活動に取り組んでいます。2015年の会社全体(筑波事業所および岩間事業所)の電気使用量は約46%削減、CO2排出量で約3万トン削減(2010年比)となりました。

今後もキヤノン化成は、製造現場の省エネ活動に取り組み、地球温暖化防止に貢献していきます。

省エネ推進メンバーの皆さん
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