映像表現の極限を、その手へ。

鏡筒に刻まれた鮮やかな一本の赤いライン。そして、Luxuryの「L」。
プロ品質と呼ぶに相応しい、卓越した描写性能と優れた操作性、
耐環境性・堅牢性を備えたキヤノンEFレンズLシリーズ。

「L」。それは、人工結晶の蛍石、スーパーUD、UDレンズ、大口径高精度非球面レンズなどの
特殊光学材料を採用した超高性能レンズだけに許された誇り高き称号である。
贅沢な光学設計、そして伝統ある高度な光学理論と超精密加工技術。
そのすべてに理想を追い求め、たどり着いたもの

キヤノン EFレンズ Lシリーズ。

THE L STORY

常識にとらわれることなく、
自由な発想で写真家の可能性を広げていくこと。
理想を追い求めてつづく、Lレンズの物語。

HISTORY

1969

キヤノン初の蛍石レンズを採用

FL-F300mm F5.6

キヤノンは、光学ガラスにはない特性を持った蛍石(Flourite)をカメラレンズの素材とする研究にも早くから取り組んでいました。しかし天然の蛍石は大きな結晶が得られず不純物を含んでいるなど、そのままカメラレンズの素材にするわけにはいきません。そこで不純物を除いて精製し、人工的に結晶を成長させる技術を開発。そしてキヤノン初の蛍石採用のレンズとして登場したのがFL-F300mm F5.6です。蛍石は残存色収差の徹底除去に威力を発揮するばかりでなく、レンズ全長を短くできる夢の素材。この300mmも当時としては画期的なコンパクト超望遠レンズでした。この蛍石レンズは現在のEFレンズにも連綿と受け継がれ、望遠系超高性能Lレンズに数多く採用されています。

1982

独自の設計ツールが生んだ超広角

NewFD14mm F2.8L

非球面レンズを採用してディストーションをなくした、FDレンズ群で最も広角のレンズです。この非球面をコンピュータ設計するためにレンズ設計ソフトから自社開発。最先端の技術を開拓し続けるにはその基礎技術や周辺技術から着手する必要があったのです。

1989

世界最大口径比を誇る標準レンズ

EF50mm F1.0L USM

35mm一眼レフカメラ用として、世界最大口径を誇る標準レンズです。2枚の研削非球面レンズと4枚の高屈折率ガラスレンズを使用することにより、開放F1.0からフレアの少ない高コントラストな描写性能を実現しました。またフローティング機構により近距離域でも高画質を維持しています。AF駆動はリングUSM(超音波モーター)を採用し、サイレント・ハイスピードAFに加え、フォーカスモードがAFのままでもマニュアルフォーカスが可能な、フルタイムマニュアルフォーカス機能も備えています。

1993

世界初※ 10倍ズーム比を実現

EF35-350mm F3.5-5.6L USM

一眼レフカメラ用交換レンズとして、世界で初めて10倍のズーム比を実現した超高倍率ズームレンズ。1本で広角から超望遠までをカバーし、機動性が重視されるスポーツ撮影などで威力を発揮しました。6群構成5群移動のズーム方式により、高ズーム比と光学系のコンパクト化を両立、また2枚のUDレンズにより色収差を良好に補正し、高解像・高コントラストな描写性能を実現、さらにスムーズなレボルビングが可能な三脚座や、焦点距離を任意の位置で固定するアジャストリング、フルタイムマニュアルフォーカスなども備え、夢のズームレンズとしてその魅力を世に知らしめました。 ※一眼レフカメラ用交換レンズとして

1997

Lレンズ初の手ブレ補正機構搭載

EF300mm F4L IS USM

キヤノンのプロ用レンズとして、初めて手ブレ補正機構を搭載した望遠レンズ。従来は三脚が必要だった場面でも手持ち撮影を可能とし、撮影機動性を飛躍的に高めました。手ブレ補正の効果はシャッタースピード換算で約2段分※。静止した被写体に有効な“モード1”に加え、流し撮りに適した“モード2”も備えます。光学系にはUDレンズを2枚採用し、色収差の発生を抑制。画面全域で高解像・高コントラストを実現。熟達した撮影者にとっても手ブレ補正機構がきわめて有益であることを実証し、プロがISレンズを常用する先駆けとなった一本です。 ※手ブレしないで撮影可能な限界といわれる「1/焦点距離」秒のシャッタースピードを基準として。

2008

世界初※ SWCを採用

EF24mm F1.4L II USM

可視光の波長よりも微細な構造による反射防止コーティングSWC(Subwavelength Structure Coating)を世界で初めて採用※した、大口径24mmの広角レンズです。従来の蒸着膜コーティングでは防ぎきれなかった、入射角の大きな光に起因するフレアやゴーストの発生を最小限に抑制。微細構造によって反射を防止するという、新しい原理に基づくコーティングの有効性を実証しました。また、高精度ガラスモールド非球面レンズとUDレンズを各2枚採用し、各種収差を徹底的に除去。さらにフローティング機構も備え、画面周辺領域を始めとする全画面において高解像・高コントラストな高画質を実現しています。キヤノンでは、光学設計の自由度を拡大する基幹技術のひとつとして“SWC”を位置づけ、さらなる展開を企図しています。 ※撮影用レンズとして。

2009

世界初※ ハイブリッドISを搭載

EF100mm F2.8L マクロ IS USM

通常撮影時に影響が大きい角度ブレに加え、クローズアップ撮影時に問題となるシフトブレも補正できる、世界初※の光学式手ブレ補正技術ハイブリッドISを搭載した中望遠マクロレンズです。ハイブリッドISは、従来の振動ジャイロ(角速度センサー)に加え、撮像面に対して平行方向のブレを検知する加速度センサーを搭載。ふたつのセンサーが捉えたカメラの動きをもとに、新開発アルゴリズムがブレ量を算出。補正光学系を的確に駆動させることで、角度ブレとシフトブレ、ふたつの手ブレを同時に補正します。従来の角度ブレ補正にシフトブレ補正を加えることで、手持ち撮影の可能性をマクロ領域まで拡大しました。光学系にはUDレンズを採用し、色収差を良好に補正。Lレンズにふさわしい高画質、耐久性、操作性すべてを備えます。 ※一眼レフカメラ用交換レンズとして

2010

EFレンズ初の、フッ素コーティングを採用

EF70-300mm F4-5.6L IS USM

EFレンズとして初めて、フッ素コーティングを採用した望遠ズームレンズ。フッ素コーティングは、レンズ表面に汚れが付着して画質に影響を与える問題や、クリーニングの煩わしさを軽減するコーティングです。優れた平滑性と高い撥水性・撥油性により、ホコリが付着しにくく、付着してもブロアーで容易に除去できます。また、指先の脂といった除去しにくかった汚れも、溶剤を使わず乾いた柔らかい布で素早く拭き取ることが可能です。これにより、クリアな視界、優れたメンテナンス性を実現しました。

2011

世界初※ 全周~対角線をカバーする魚眼ズームを実現

EF8-15mm F4L
フィッシュアイ USM

世界で初めて※全周180度から対角線180度までの画角をカバーした、フィッシュアイズームレンズです。焦点距離8mm時、35mmフルサイズの画面サイズでは、水平・垂直を含む全方向で画角180度となる全周魚眼撮影が可能。レンズの前にあるすべてを、撮像画面サイズ内に円形に凝縮して写し込むことができます。さらに、画面サイズに関わらず対角線画角180度の魚眼撮影も可能です。画面サイズの異なる複数の機材を併用する場合を考慮し、ズームリング脇に対角線魚眼180度となる焦点距離の指標を設ける他、ズームリミッターを搭載。最短撮影距離も0.15mと短いため、パースペクティブを極端に誇張したユニークな映像表現が楽しめます。 ※一眼レフカメラ用交換レンズとして

2013

世界初※、エクステンダー内蔵の超望遠ズームレンズ

EF200-400mm F4L IS USM エクステンダー1.4×

200-400mmの焦点距離を簡単な操作で素早く280-560mmに拡張できる、1.4倍エクステンダーを内蔵した革新的な超望遠ズームレンズ。例えば400mmで撮影し、必要なときだけピンポイントで、しかもファインダーを覗いたまま560mmに切り換えるなど、従来は不可能だった撮影スタイルを可能にします。蛍石レンズ1枚、UDレンズ4枚を採用した独自の光学設計により、超望遠単焦点レンズに匹敵する描写性能を全ズーム域、エクステンダー使用時ともに発揮。24群33枚というEFレンズ最大規模の光学系でありながら、先進のメカ設計技術と素材技術、生産技術を駆使して小型化し、かつ優れた操作感と耐久性、信頼性を実現しました。さらに内蔵エクステンダーとEF1.4×IIIを併用すれば、780mm相当の超望遠レンズとして機能。このとき、開放F8となり、EOS-1D XなどではAFでの撮影が可能です。またEF2×IIIを装着すれば、1120mm相当の超望遠ズームに。望遠撮影の可能性を開拓する、超高性能ズームレンズです。 ※一眼レフカメラ用交換レンズとして

2014

ASCを初採用。フレア・ゴーストのさらなる低減へ。

EF100-400mm
F4.5-5.6L IS II USM

レンズ表面の蒸着膜の上に、空気の球を含んだ膜を形成するコーティング技術ASC(Air Sphere Coating)を初めて採用。特に垂直に近い角度で入射する光に対して高い反射防止効果を発揮することで、フレア・ゴーストの大幅な低減を実現しています。また、光学系には蛍石レンズとスーパーUDレンズを各1枚採用することで、高い描写力を実現。手持ちでの超望遠撮影をサポートする4段分の手ぶれ補正や、決まった画角に止めやすく構図の微調整がしやすい回転式ズーム、0.98mまで寄れる近接撮影能力など、幅広い撮影現場に対応するさまざまな機能を備えています。

2015

世界最広角※を実現した、超広角ズームレンズ。

EF11-24mm F4L USM

世界最広角となる焦点距離11mmを実現。新しい映像表現の到来を予感させる、革新的なズームレンズです。世界最大口径※Ø87mm(外径)の研削非球面レンズを含む、4枚の非球面レンズを採用。広角レンズで発生しやすい歪曲収差を徹底的に補正し、Lレンズにふさわしい高画質を実現するために、キヤノン独自の技術を惜しみなく凝縮。研削非球面レンズの他にも、色収差を良好に補正するスーパーUDレンズ・UDレンズ、高い反射防止効果をもつ特殊コーティング「SWC(Subwavelength Structure Coating)」や「ASC(Air Sphere Coating)」を備えています。 ※一眼レフカメラ・ミラーレスカメラ用交換レンズとして、魚眼レンズを除く。 ※一眼レフカメラ・ミラーレスカメラ用交換レンズに採用されている非球面レンズとして。

2015

BRレンズ初採用。

EF35mm F1.4L II USM

理想の色収差補正を目指して開発したキヤノン独自の「BR(Blue Spectrum Refractive Optics)レンズ」を初めて採用。青色(短い波長域)の光を大きく屈折させる異常分散特性を備え、大口径レンズに発生しやすい色収差をより理想的に補正。BRレンズに加え、研削非球面レンズやUDレンズを採用することで、絞り開放時においても撮影画面の中心から周辺部まで優れた描写性能を実現しています。大口径F1.4を活かした光量の少ないシーンでの手持ち撮影や、美しく大きなボケ味などの魅力に加えて、ファインダーが明るく見やすいことも特徴のひとつです。