駆動系の技術

USM

理想を追い求める情熱が世界を驚かすモーターを生んだ

レンズ内の駆動モーターは、それぞれのレンズの特性に合わせて細かく使い分けることができる。そのなかでもUSM(UltrasonicMotor)は、キヤノンが世界で初めて実用化に成功したレンズ駆動モーターである。超音波の振動エネルギーにより作動するUSMは、作動音がほとんどなく、低消費電力型、起動・停止の応答性に優れ制御性も高いなど、数々の特徴からほぼ理想的といえるAF駆動を実現した。1987年、「EF300mm F2.8L USM」に初搭載。これが、世界の人々を驚かせた静粛・高速AFの誕生であった。

1990年には量産技術を確立させ、普及型、超小型など、その性能を高めたモーターを開発し続けている。そして感性のきらめきをよりストレートに表現できるように。AFとマニュアルを融合させた新しい発想が、プロのための画期的機構「フルタイムマニュアルフォーカス」である。AFモードのまま、合焦後マニュアルフォーカスリングを回転させるだけで、任意にピントが決定できるこの機構は、リングUSMを採用したすべてのLレンズに搭載されている。