熱田 護 MAMORU ATSUTA

1963年、三重県生まれ。東京工芸大学短期大学部写真技術科卒業。1985年、ヴェガインターナショナル入社。坪内隆直氏に師事し、2輪世界GPを転戦。1992年よりフリーランスとしてF1をはじめとするモータースポーツや市販車の撮影を行う。主な写真集に、『Turn In』、『The F1 Spirit Takuma Sato』など。JRPA(日本レース写真家協会)、AJPS(日本スポーツプレス協会)会員。

AIサーボAF III+と優れた描写力でとらえる 時速200km超の高速世界

2輪世界GPやF1などモータースポーツの第一線で活躍するフォトグラファー、熱田護さん。超高速で繰り広げられるドラマを舞台に、EOS-1D X Mark IIの実力をいち早く体験していただきました。

作例:熱田 護[A]EOS-1D X Mark II・EF600mm F4L IS II USM エクステンダーEF2 × III・F8・1/500秒・ISO200

作例:熱田 護[B]EOS-1D X Mark II・EF600mm F4L IS II USM
F5.6・1/800秒・ISO100

作例:熱田 護[C]EOS-1D X Mark II・EF600mm F4L IS II USM
エクステンダーEF2 × III・F14・1/500秒・ISO640

作例:熱田 護[D]EOS-1D X Mark II・EF600mm F4L IS II USM
エクステンダーEF1.4 × III・F29・1/13秒・ISO50

モータースポーツで実感する別次元へと到達したAF性能

モータースポーツの撮影は難しいと感じている方は多いかもしれません。たしかに、時速200㎞や300㎞で走るマシンを、長いレンズを振って追うのは簡単ではありません。けれど、それは何度も回数を重ね、経験を積めば撮れるようになると思います。しかも、カメラの性能が上がった今は、ピント合わせはカメラに任せればいい。つまり、モータースポーツ撮影は、決して限られた人のみの楽しみではありません。
EOS-1D X Mark IIは、モータースポーツ撮影の敷居を、より下げてくれるカメラだと感じています。その理由は、AFの性能が飛躍的に向上した点。これまでも高い精度でピントを合わせ、AIサーボAFでその被写体を追い続けてくれていました。しかし、時速200~300㎞の世界では、ときに追いきれない場面もあり、特に高速で遠ざかる被写体は追うのが難しく、とらえきれないことがありました。例えば、[C]の作品は、今まででは撮れなかった一枚です。時速230~240㎞で後輪を滑らせながらコーナーを曲がっているシーンですが、この場面を撮ろうとすると、どうしても被写体を追えないことがありました。しかし、EOS-1D X Mark IIならしっかりと追い続けられます。
そのほかにも、サーキット特有の陽炎越しでも被写体を捕まえ、エクステンダーを装着した状態でも高い精度は保ったまま。これまでも新しいカメラが登場するたびにAF性能は進化し続けてきましたが、今回の進化は別次元への段階に進んだと感じました。 AF以外でも、高速書き込みが可能なCFastカード対応で約14コマ/秒の高速連続撮影の力を遺憾なく発揮することができます。また、暗部の微妙なトーンも忠実に再現してくれる描写力は、モータースポーツで重要な役割を果たすタイヤの質感を繊細に表現してくれるのです。

作例:熱田 護[E]EOS-1D X Mark II・EF11-24mm F4L USM F8・1/2000秒・ISO200

想像を超えた描写力に写真の楽しみを再発見できる

今回の撮影では、望遠レンズだけでなく、EF11-24㎜ F4L USMも使用。[E]の作品は空と雲を超広角でダイナミックに取り込みました。ズームレンズでありながら単焦点レンズに負けない描写力の高さに驚きました。 モータースポーツに限らず、写真の最大の楽しみは、被写体と出合い、それを撮りたいという強い思いが写真に写し込めることです。さらに、自分が思い描いたイメージ以上の写真が撮れたときの喜びは、何にも代えがたいものです。EOS-1D X Mark IIの登場により、撮りたいという思いを写真にできるシーンが格段に増えました。最高の機材だからこそ撮影可能な領域がある。そして、その領域が広がることで、写真はさらに楽しくなるのです。

Other Impression

築田 純 JUN TSUKIDA

PAGE TOP