信頼性

悪条件を想定した設計と苛酷な環境試験。

防塵防滴処置箇所

キヤノンでは、積年にわたって世界中のプロフォトグラファーから報告された、アクシデントに関する事象とデータを蓄積しています。これらを分析し、フィードバックすることで、「1D」シリーズはその信頼性を向上させてきました。防塵防滴構造は「5D」や「7D」シリーズより高い基準を設定。より苛酷な環境試験を行い、撮影の継続性と撮影データの保全ができることを確認しています。また、耐久性においては40万回ものシャッター作動試験を行うほか、不意のアクシデントを想定してメカ機構を設計。カメラをさまざまな向きで落下させる、レンズ装着状態で三脚ごと倒すといった耐衝撃試験を実施し、信頼性に関するカメラの完成度を高めています。

限界性能を安定して発揮するための、合理的かつ効果的な放熱構造。

放熱構造

プロフォトグラファーの酷使に耐え、撮影を継続できること。EOS-1D X Mark IIの開発テーマのひとつです。その性能を限界まで安定して発揮し続けるために課題となるのが、カメラ内部で発生する熱への対策でした。そのためキヤノンは新しい放熱構造を開発。EOS-1D X Mark IIに採用しています。これまでもキヤノンでは、EOS-1D Xにおいて内部構造にも放熱性に優れたマグネシウム合金を採用。構造体と外装を含むカメラ全体をヒートシンクとして機能させる、合理的な手法をとってきました。これに加え、EOS-1D X Mark IIではヒートパイプを使用し、内部の熱をアルミニウム製のバッテリー室天面に直接伝熱するのが特長です。アルミニウムはマグネシウム合金よりさらに熱伝導率が高いため、外装への伝熱効率が向上。高い気密性を維持しながら、より効果的な放熱を可能としています。この構造により、約16コマ/秒の高速連続撮影や60Pの4K動画撮影においても、温度上昇による画質への影響や機能制限が生じにくく、撮影の継続性を高めることに成功しています。

クリーンルーム内で生まれる、安定した高品質と高性能。

プロフォトグラファーの意思に応え、的確に動作するEOS-1D X Mark II。それは、きわめて清浄なクリーンルームで組み立てられています。クリーンルームは空気中に浮遊する塵埃が既定の清浄度レベル以下になるよう厳密に管理された特殊空間です。さらに、必要に応じて温度や湿度、圧力、供給される水質などについても一定の基準に制御され、清浄な環境が安定して保たれています。キヤノンでは早くから半導体製造を手がけてきた知見を展開し、「1D」シリーズの組み立てにこのクリーンルームを導入。わずかなホコリやチリさえも混入を防ぐことにより、フラッグシップ機に求められる高品質を安定して実現。プロフォトグラファーの信頼に応える環境を整えています。

写真:クリーンルーム

写真はEOS-1D X製造時のものです。

選ばれしマイスターの手が創る優れた品質、そして信頼。

優れたテクノロジーと熟練工の手腕。両者がひとつになって、精密かつ高性能な光学機器は生まれます。EOSカメラのフラッグシップ「1D」シリーズも例外ではありません。EOS-1D X Mark IIを組み立てるのは、キヤノンがマイスター認定した熟練工です。それも、作業に携わるのは、厳しい社内基準をクリアした最高ランクの者に限定しています。このランクのマイスターたちは1,000点以上におよぶ部品の組み付けに精通しており、作業は迅速かつ正確です。キヤノンでは、これら一流のマイスターが組み立てから検査までを手がけ、一台一台、品質を確認。こうして性能を担保したEOS-1D X Mark IIを世界のフォトグラファーの手に届けています。

写真:マイスター認定した熟練工による組み立てから検査までの様子

写真はEOS-1D X製造時のものです。

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