その一瞬に応える“7”。写真家たちの使いこなし術。 EOS 7D Mark II カスタマイズ 航空写真家 ルーク・オザワ

Chapter1 フレームに入ってきた飛行機を、ワンショットAFで捕捉

1日約1900便が離発着するロサンゼルス国際空港。僕はEOS 7D Mark Ⅱと新型100−400を携え、撮影に挑みました。 僕の撮影スタイルは、構図ありき。飛行機を追うのではなく、あらかじめ決めたフレームの中に飛行機が入ってきたときがシャッターチャンスです。飛行機はあくまでも、風景の一部と考えています。 AFはもちろん状況によって使い分けますが、スポット1点AF、ゾーンAF、領域拡大AFの頻度は高いですね。意外かもしれませんが、サーボAFよりも、ワンショットAFを使うことの方が多い。半押し時の「ピピッ」という音が快感なんですよ。 もちろんサーボAFも使います。AFカスタム設定は、僕の結論はCase 3。1と6も試しましたが、被写体が画面の中に急に現れたときに、もっとも対応してくれるのは3でした。これは、飛行機が画面の中に入ってくるのを待つ、という僕の撮影スタイルならではかもしれません。 この作品は、空が夕陽の残照でいい感じに染まったとき、飛行機が着陸してくるシーンです。ただし、毎回こういう写真が撮れるわけではありません。飛行機は時間通りに離発着するわけでもないし、着陸してくる方向も予定と変わることがある。つまりチャンスはいつやってくるかわからないのです。

AIサーボAF中に別の被写体を捉えると、その被写体に対してすぐにピント合わせを行う設定。AFフレームで捉えた被写体に素早くピントを合わせたいときに有効なCase3。

Chapter2 撮影後の調整はしない。画づくりは撮影時にする。

ホワイトバランス補正では色味を好みに合わせてカスタマイズ可能。

撮影モードは基本、絞り優先AEです。時間によって光量が足りずシャッター速度が落ちそうなときは、ISO感度で調整します。かなり感度が良くなりましたから、陽が落ちてからでも撮影できるようになりました。測光モードは中央部重点平均測光で固定しています。この測光モードありきで、すべての露出を決めます。 ホワイトバランスはオートにしていますが、カメラ内で補正をかけています。シーンによって、マゼンタやアンバー寄りに。夕方から夜の撮影では補正することが多いですね。 ちなみに僕の場合、記録画質はJPEGのみです。なぜなら撮った写真はほとんど調整しないからです。ほとんどの写真は撮ったままの状態。撮影時のカメラ設定だけで画づくりをしてしまいます。僕のワークフローって、だからシンプルなんですよ。この作品だって、何も調整していません。

1.6倍になる焦点距離は、飛行機に寄りたいときは有利。

EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM、1/640sec、F5.6、ISO1000、露出補正-1/3

撮影ではいつも、EOS 7D Mark ⅡとEOS−1D Xの2台体制で臨みます。新しい7が出るまでは、焦点距離が1・3倍になる*EOS−1D Mark Ⅳでした。完全にスイッチしました。APS−Cの焦点距離1・6倍は飛行機に寄りたいとき、かなり有利です。それと僕が気に入っているのは、インテリジェントビューファインダーⅡ。パイロットの操縦席にいるようで楽しくなります。ファインダーの中で眼を動かすだけで、いろいろな設定が確認できます。 *2009年発売のAPS−HサイズCMOSセンサー搭載の一眼レフカメラ(生産終了)。

ファインダー
視野表示

・撮影モード:
絞り優先AE
・ドライブモード:
高速連続撮影
・AF方式:
ワンショットAF
(スポット1点/ゾーン/領域拡大)
・AFカスタム設定:
Case3
・測光モード:
中央部重点平均測光
・WB:
オート(補正あり)
・ピクチャースタイル:
風景
・高輝度側・階調優先:
しない
・ノイズ低減機能:
弱め
・使用カード:
CF 32GB、SD 16GB
(同一書き込み)
ルーク・オザワの主なカメラ設定

ルーク・オザワLUKE H. OZAWA

1959年東京都生まれ。風景とヒコーキをシンクロさせた絵作りには定評があり、
これまで200作を超えるカレンダーを手掛ける。

希望小売価格 \300,000 [ケース・フード付き、税別] EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM このレンズの初代は、僕の常用レンズでした。十数年ぶりに出た新型は、素晴らしいですね。やっぱり画質。かなりの進化を感じます。それとIS。これはすぐに実感出来ました。かなりの効きです。完全に常用化しています。 ルーク・オザワ 詳細を見る

[被写体追従特性][速度変化に対する追従性][測距点乗り移り特性]という3つのパラメーターの設定を組み合わせた、6種類のプリセットを選択可能。シーンに応じて簡単に設定を使い分けることができます。

汎用性の高い基本的な設定

パラメーターの初期設定

被写体追従特性
[0]
速度変化に対する追従性
[0]
距離点乗り移り特性
[0]

障害物が入るときや、被写体が
AFフレームから外れやすいとき

パラメーターの初期設定

被写体追従特性
[粘る:-1]
速度変化に対する追従性
[0]
距離点乗り移り特性
[0]

急に現れた被写体に素早くピントを
合わせたいとき

パラメーターの初期設定

被写体追従特性
[俊敏:+1]
速度変化に対する追従性
[+1]
距離点乗り移り特性
[0]

被写体が急加速/急減速するとき

パラメーターの初期設定

被写体追従特性
[0]
速度変化に対する追従性
[+1]
距離点乗り移り特性
[0]

被写体の上下左右の動きが
大きいとき(1点AF時無効)

パラメーターの初期設定

被写体追従特性
[0]
速度変化に対する追従性
[0]
距離点乗り移り特性
[+1]

被写体の速度変化と上下左右の動きが
大きいとき(1点AF時無効)

パラメーターの初期設定

被写体追従特性
[0]
速度変化に対する追従性
[+1]
距離点乗り移り特性
[+1]

※スポット1点AF(任意選択)と1点AF(任意選択)時は「測距点乗り移り特性」が無効になります。

EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM、1/640sec、F5.6、ISO1000、露出補正-1/3