その一瞬に応える“7”。写真家たちの使いこなし術。 EOS 7D Mark II カスタマイズ 鉄道写真家 長根 広和 HIROKAZU NAGANE

Chapter1 親指AFは必須。スポット1点と65点自動選択でチャンスに備える

私が使うAFは、主に2つ。一つ目はスポット1点AF。風景の中の列車を捉える時は、1点AFよりもピンポイントで合焦できるスポット1点AFの方が役に立ちます。一方、列車メインの時は、65点自動選択AFですね。65点AF時のAIサーボAF開始測距点を「65点時に選択した開始測距点」にして、65点AFの一発目を線路に合わせています。
この2つのAFを瞬時に切り替えられるよう、操作ボタンをカスタマイズしています。AF−ONボタンは親指AFにして、ワンショットでスポット1点AF。親指AFは必須ですよ。これで、シャッターボタンを押しても「置きピン」したピントが動きません。
また、すぐにAIサーボAFに切り替えられるようC1〜C3にAIサーボAF用のセッティングをしています。
その場合は、親指AFではなくデフォルト設定。C1に65点自動選択、C2にラージゾーン、C3にゾーンという感じで設定しています。
ちなみにM−Fnボタンは、ISOやドライブモード、AF動作、測光モードが切り替えられる設定に。こうすることでファインダーを覗いたまま、右手操作のみで、いろいろな設定を瞬時に切り替えられます。とても楽ですよ。

1. AFは親指で実行。シャッターボタンは測光開始に設定。
2. C1〜C3まで登録可能。シーンに合わせた設定が瞬時に呼び出せる。
3. 一番右に設定すれば、ファインダーを覗きながら設定の変更ができる。

Chapter2 約10コマ/秒の連写でベストショットが増えた。

それぞれの連続撮影速度の秒間コマ速を変更可能。

秒間約10コマの連写は、鉄道写真にとって本当にありがたい性能です。AIサーボAFの効きがとにかく良いので、ベストショットをほとんど逃しません。初代7Dの秒間8コマと2コマしか違いませんが、これは非常に大きな差なんです。高速で通過する新幹線も約10コマ/秒で撮っておけば、あとで良いショットが選べますからね。
私の場合、記録画質はRAWだけなので、約31コマ連続でシャッターを切ることができます。バッファ容量も増えたので、このカメラの進化はありがたい限りです。

このカメラはサブ機ではない。メイン機として仕事でも活躍。

画に関わることでいうと、高輝度側・階調優先は基本的には「する」です。逆光撮影が多いので、コントラストが強い写真になってしまいます。
でもハイライト部も大事にしたいですから。ピクチャースタイルは鮮やかな色が好きなので、主に「風景」です。ホワイトバランスは「太陽光」。これはフィルム時代の感覚が染みついているからでしょうね。
メモリーカードスロットには、私はCFカードしか入れていません。大容量の128GBを入れて、なるべく交換しないようにしています。このような使い方で、とても快適に撮らせてもらっています。
このカメラについて私は、「鉄道を撮るために生まれてきた」と以前、話しました。数カ月使い続けて、その思いはますます強くなっています。いやあ、使えるカメラです。メイン機として仕事でもその威力を発揮してくれていますよ。

EF70-200mm F2.8L IS II USM、1/3200、F5.6、ISO640

・撮影モード:
マニュアル露出
・ドライブモード:
高速連続撮影
・AF方式:
ワンショットAF時/スポット1点、
 AIサーボAF時/65点自動選択
・AFカスタム設定:
Case1
・測光モード:
評価測光
・WB:
太陽光
・ピクチャースタイル:
風景
・高輝度側・階調優先:
する
・ノイズ低減機能:
標準
・使用カード:
CF 128GB
長根 広和の主なカメラ設定

長根 広和HIROKAZU NAGANE

1974生まれ。車両そのものの機能美や力強さを表現した写真に定評がある一方、
ドラマチックな鉄道風景写真にファンが多い。

希望小売価格 \300,000 [ケース・フード付き、税別] EF70-200mm F2.8L IS II USM このレンズの出番はすごく多いですね。フルサイズだとエクステンダーをつけていた場面も、EOS 7D Mark IIならF値を落とさずに焦点距離を1.6倍できる。車両をメインに撮るときは、距離がちょうどいいんですよ。 長根 広和 詳細を見る
Professional Photographer's Gallery 長根 広和 HIROKAZU NAGANE

EF70-200mm F2.8L IS II USM、1/3200、F5.6、ISO640