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今日を見る目が変わった。#03 | キヤノン EOS M100
M100と新しい世界を、つくりだした日。いつからだろう。まるでメトロノームみたいに、一定のリズムを刻むだけの日常に飲み込まれて、自分のペースで歩くことを忘れてしまったのは。自分でも気づいていなかった、自分の中に生まれた違和感。気づかせてくれたのは、買ったばかりの、小さなカメラだった。M100と新しい世界を、つくりだした日。いつからだろう。まるでメトロノームみたいに、一定のリズムを刻むだけの日常に飲み込まれて、自分のペースで歩くことを忘れてしまったのは。自分でも気づいていなかった、自分の中に生まれた違和感。気づかせてくれたのは、買ったばかりの、小さなカメラだった。
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午前5時47分
MORNING 始まりの日曜日。午前5時47分 MORNING 始まりの日曜日。
休日だというのに、目が覚めたのは六時前。空はまだ、夜の余韻を残したままだった。深呼吸をすると、眠っていた細胞たちが、みずみずしく生き返る。そうだ。今日は、買ったばかりのカメラを連れて、行ったことのない街に出かけてみよう。カバンに財布とスマートフォンとカメラだけを無造作に詰め込み、家を飛び出した。時刻はまだ七時。上々な滑り出しだ。休日だというのに、目が覚めたのは六時前。空はまだ、夜の余韻を残したままだった。深呼吸をすると、眠っていた細胞たちが、みずみずしく生き返る。そうだ。今日は、買ったばかりのカメラを連れて、行ったことのない街に出かけてみよう。カバンに財布とスマートフォンとカメラだけを無造作に詰め込み、家を飛び出した。時刻はまだ七時。上々な滑り出しだ。
Photo by EOS M100
午前8時40分
MORNING 理想に一番近い場所。午前8時40分 MORNING 理想に一番近い場所。
会社とは逆方向の電車に乗って、雑誌の特集を見て気になっていたカフェのある街へ。カフェはまだオープンしていないので、ふらふらと脳みそを空っぽにして歩いていると、不意に小道に誘われた。待っていたのは、昭和の香りと現代の風が有機的に混ざり合う空間。カメラを取り出して、ためしに一枚。悪くない。一枚、また一枚と、次々とシャッターを切っていく。時折、魚眼風にしたり、水彩風にしたり、トイカメラっぽくしたり。このカメラごしに世界を覗くと、何気ない風景のすべてがアートに感じられるから不思議だ。ひとしきり撮り終えてから、ベンチに腰掛けて、ピッピッと、写真を確認してみると、1枚の写真で指が止まった。理想的、というとありきたりだけど、それ以外に言葉が出てこなかった。SNSは、ほとんど投稿したことないけれど、この写真だけは、その場で、静かに投稿してみた。いいねがほしいわけじゃない。褒めてもらいたいわけでもない。ただただ、この写真を、この街の空気を、誰かに味わって欲しかっただけ。会社とは逆方向の電車に乗って、雑誌の特集を見て気になっていたカフェのある街へ。カフェはまだオープンしていないので、ふらふらと脳みそを空っぽにして歩いていると、不意に小道に誘われた。待っていたのは、昭和の香りと現代の風が有機的に混ざり合う空間。カメラを取り出して、ためしに一枚。悪くない。一枚、また一枚と、次々とシャッターを切っていく。時折、魚眼風にしたり、水彩風にしたり、トイカメラっぽくしたり。このカメラごしに世界を覗くと、何気ない風景のすべてがアートに感じられるから不思議だ。
Photo by EOS M100
ひとしきり撮り終えてから、ベンチに腰掛けて、ピッピッと、写真を確認してみると、1枚の写真で指が止まった。理想的、というとありきたりだけど、それ以外に言葉が出てこなかった。SNSは、ほとんど投稿したことないけれど、この写真だけは、その場で、静かに投稿してみた。いいねがほしいわけじゃない。褒めてもらいたいわけでもない。ただただ、この写真を、この街の空気を、誰かに味わって欲しかっただけ。
午後12時11分
LUNCH パンケーキとため息。午後12時11分 LUNCH パンケーキとため息。
Photo by EOS M100
時計は十二時。いそいそと、カフェへ。レトロな佇まいが、雑誌で見た瞬間から脳裏にこびりついて離れなかったのだ。カフェの扉を開けてみると、ぼんやりと光を放つ照明に、雰囲気のあるヴィンテージのソファ、静かに彩りを添える植物たち。何気なく置かれている小物も、ひとつひとつ、気が利いている。どれもこれも、決して派手ではない。けれど、一つとして欠けてはいけない。共鳴しあって、重なり合って、響き合って、この空間を作り上げている。とにかく無我夢中でシャッターを切った。ふんわりと、とろけるような背景の中で、雑貨たちがくっきりと浮かび上がる。時計は十二時。いそいそと、カフェへ。レトロな佇まいが、雑誌で見た瞬間から脳裏にこびりついて離れなかったのだ。カフェの扉を開けてみると、ぼんやりと光を放つ照明に、雰囲気のあるヴィンテージのソファ、静かに彩りを添える植物たち。何気なく置かれている小物も、ひとつひとつ、気が利いている。どれもこれも、決して派手ではない。けれど、一つとして欠けてはいけない。共鳴しあって、重なり合って、響き合って、この空間を作り上げている。とにかく無我夢中でシャッターを切った。ふんわりと、とろけるような背景の中で、雑貨たちがくっきりと浮かび上がる。
Photo by EOS M100
楽しくなってしまった私は、この空間ごと自分を思い出にしたくなって、滅多に撮らない自分撮りにも挑戦。覗いてみると、見たこともない私がそこにいた。私って、こんな表情するんだ…あまりにも自然な笑顔に、自分でもくすぐったい気持ちでいると、ふわりと、甘い香りに鼻先をくすぐられる。はこばれてきたのはカフェラテと、パンケーキ。甘い香りごと閉じ込めたくて、カメラを構える。と同時に、胃袋が鳴った。そういえば、起きてから何も食べていない。慌てて、パンケーキをひとくち。ため息がこぼれた。それはそれは、しあわせなため息。楽しくなってしまった私は、この空間ごと自分を思い出にしたくなって、滅多に撮らない自分撮りにも挑戦。覗いてみると、見たこともない私がそこにいた。私って、こんな表情するんだ…あまりにも自然な笑顔に、自分でもくすぐったい気持ちでいると、ふわりと、甘い香りに鼻先をくすぐられる。はこばれてきたのはカフェラテと、パンケーキ。甘い香りごと閉じ込めたくて、カメラを構える。と同時に、胃袋が鳴った。そういえば、起きてから何も食べていない。慌てて、パンケーキをひとくち。ため息がこぼれた。それはそれは、しあわせなため息。
Photo by EOS M100
午後2時28分
AFTERNOON 何気ない世界もアートになる。午後2時28分 AFTERNOON 何気ない世界もアートになる。
夢のような時間をくれたカフェと店員さんに別れを告げると、今までのレトロな空気とは異質な雑貨屋が目の前に現れた。一歩、足を踏み入れると、飛び込んできたのは、実験器具の数々。フラスコ、ビーカー、試験管に、アルコールランプ、それから、なんだっけ、名前が思い出せないけど細長いやつ。全部、インテリアというから驚きだ。そうだと思い立って、持ってきたレンズに交換して、一点一点、じっくり眺めながら、これでもかというほどに近づいて撮影していく。器具たちの表情がガラリと変わった。夢のような時間をくれたカフェと店員さんに別れを告げると、今までのレトロな空気とは異質な雑貨屋が目の前に現れた。一歩、足を踏み入れると、飛び込んできたのは、実験器具の数々。フラスコ、ビーカー、試験管に、アルコールランプ、それから、なんだっけ、名前が思い出せないけど細長いやつ。全部、インテリアというから驚きだ。そうだと思い立って、持ってきたレンズに交換して、一点一点、じっくり眺めながら、これでもかというほどに近づいて撮影していく。器具たちの表情がガラリと変わった。
面白い!面白い!面白い!実験器具を、インテリアとして再解釈。日常だって、同じじゃないだろうか。何気なくここにある世界だって、再解釈すればアートになる。撮った写真を眺めながら、そう気付かされた気がした。面白い!面白い!面白い!実験器具を、インテリアとして再解釈。日常だって、同じじゃないだろうか。何気なくここにある世界だって、再解釈すればアートになる。撮った写真を眺めながら、そう気付かされた気がした。
Photo by EOS M100
午後3時33分
AFTERNOON 好奇心が広がる空。午後3時33分 AFTERNOON 好奇心が広がる空。
Photo by EOS M100
店員さんから屋上があると聞き、さっそく行ってみることにした。一段、また一段と、噛みしめるように階段をのぼり、屋上へとつながる扉を開ける。あまりの眩しさに、思わず一瞬、目を閉じてしまった。瞼を開けると、油絵で描いたような空と、無機的に居並ぶ高層ビル群。思わず、息を呑んだ。時間が、止まった気がした。突然、吹いてきた風に、自分を取り戻し、慌ててカバンからカメラを取り出す。一心不乱に、撮る。雲の切れ間、そこから見える空の色、ビルの窓、そのすべてを、呼吸するのも忘れて、鮮やかに、カメラに収めていった。店員さんから屋上があると聞き、さっそく行ってみることにした。一段、また一段と、噛みしめるように階段をのぼり、屋上へとつながる扉を開ける。あまりの眩しさに、思わず一瞬、目を閉じてしまった。瞼を開けると、油絵で描いたような空と、無機的に居並ぶ高層ビル群。思わず、息を呑んだ。時間が、止まった気がした。突然、吹いてきた風に、自分を取り戻し、慌ててカバンからカメラを取り出す。一心不乱に、撮る。雲の切れ間、そこから見える空の色、ビルの窓、そのすべてを、呼吸するのも忘れて、鮮やかに、カメラに収めていった。
いつもとちょっと違う、休日の1日。見方ひとつで、世界はこんなにもいろんな表情を見せてくれるのだと知った1日。もっと、いろんな世界に触れてみたい。もっと、いろんな世界を撮ってみたい。そう、思えた1日だった。いつもとちょっと違う、休日の1日。見方ひとつで、世界はこんなにもいろんな表情を見せてくれるのだと知った1日。もっと、いろんな世界に触れてみたい。もっと、いろんな世界を撮ってみたい。そう、思えた1日だった。
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