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家族アルバムは撮り続けることで価値になる

撮ったその場で見られて、すぐに家族や友人とシェアできる。現在主流になっている写真の役割、その楽しみ方と比べてしまうと、日々家族の姿を撮影し続け、すべてプリントしてアルバムに残していく川原さんの作業は、時間もお金も、もちろん根気もいることだ。

「家族アルバムって、一枚きれいな写真があればいいわけではなくて、枚数と時間の深みが必要だと僕は思っています。それには、一緒にご飯を食べたりお風呂に入ったりする何気ない時間や、何かの節目、娘の成長を見られた瞬間などを撮り続けて、アルバムにコツコツ積み上げるしかありません。とにかく撮り続けること、そして手で触れられる物として残すこと。それが、家族アルバムではとても大切なことだと思うんです」

今の川原さんの課題は、家族写真を“撮り続ける”ことだ。五歳になる長女の動きは素早くなり、自我が芽生えて撮られるのを嫌がることもある。昨年生まれた次女を撮るときには、長女を一度撮っているがために、写真が技巧的になりすぎてしまうときもある。それでも誠実に、真摯に、カメラを向け続けていくことが大切だとわかっている。変わっていく関係性を受け止めながら、家族として。父親として。

「もちろん今の娘にはわからないだろうけど、娘が家を離れるときとか、結婚するときとか、節目に見返したとき、『パパ、ありがとう』って、そう思ってもらえたらいいんです」

今撮りためている写真、着実に積まれていくアルバムを「未来の娘へのプレゼント」と語る川原さんだが、もちろん簡単なことではない。川原さんの写真、そして一つひとつの言葉に感じるのは、カメラを通して家族を見守る父親の愛だ。いざその未来が訪れたとき、父親はどんな気持ちでこのプレゼントを渡すのだろうか。そして娘は、日々、何年も積み重ねられた愛の証を、どんな思いで受け取るのだろうか。

プロフィール

川原和之(かわはらかずゆき)作業療法士

1983年生まれ。富山県在住。作業療法士をする傍ら、家族の写真を撮る。東京で自身の個展を開くなど、フォトグラファーとしても積極的に活動。子どもを持つパパ・ママ向けの情報サイト「コモドライフ」にて「きみの瞳がボクをパパにする」というタイトルで写真付きの連載中

【Twitter】@kazkawahara
【Instagram】@kazuyukikawahara
【Facebook】@川原和之
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