キヤノンギャラリーキヤノンフォトコレクション:水のある風景 ~Waterscape~

このほど、1800点以上のキヤノンフォトコレクションの中から、9名の著名な写真家たちによる水にまつわる作品を選出し、企画展「水のある風景 ~Waterscape~」を開催します。日本の森林や清流、人と水との関係をイメージさせる風景、世界中の海や陸上で暮らす野生動物たちの姿をとらえた写真など、約60点を展示します。
地球は、表面のおよそ7割を海が占めている水の惑星であり、海は多くの生命を育んできました。一方、人が生きるうえで必要な淡水は、地球の水資源のわずか数パーセントしか存在せず、また、すぐに利用可能な淡水となると全体のうち0.01パーセントにすぎないと言われています。自然災害や地球温暖化により、地球規模で水をめぐる多くの変化が起こっている現在、人が生きていく上で欠かすことのできない水は、私たちにとって最も身近にある問題です。

日本には雨が多く、古くから水を上手に利用する工夫がされてきました。また、「緑のダム」と呼ばれる森林が国土の60パーセント以上を占める緑豊かな国であり、四方を海に囲まれた島国でもあります。こうした環境で暮らす日本人の原風景には、海や川や滝や水田など、水が深く関わってきました。

写真家が独自の視点でとらえた光景にも、水がもたらす生命のイメージや、水と密接に関わり合う大自然や生物たちの息吹を感じ取ることができます。これらの写真を通して、日本人の親しんできた 「水のある風景」を、そして地球上のあらゆる命を育んできた水について考えるきっかけとなることを願い、本展を開催します。

開催日程 会場
2008年8月4日(月)~9月16日(火) キヤノンギャラリー S(品川)

作者メッセージ

淺井 愼平、岩合 光昭、岡田 昇、薗部 澄、竹内 敏信、田中 光常、中村 征夫、前田 真三、水越 武

淺井 愼平(あさい しんぺい)プロフィール

略歴

1937年
愛知県瀬戸市に生まれる。
以降
早稲田大学在学中に写真に出合い、『ストリート・フォトグラフ』、『ビートルズ東京』で独自の視点が注目される。その後、映画、文芸、工芸、音楽などさまざまなジャンルで活動を続ける。1991年、南房総市千倉町に海岸美術館設立。2008年、日本写真協会作家賞受賞。現在、大阪芸術大学大学院教授。

岩合 光昭(いわごう みつあき)プロフィール

略歴

1950年
東京生まれ。
以降
1970年に訪れたガラパゴス諸島の自然に感動し、写真家を志す。以後、地球上のあらゆる地域を訪れ、野生動物や大自然、身近なイヌやネコを撮影し続けている。1981年、第8回木村伊兵衛賞受賞。日本人として初めて2度にわたり(1986年、1994年)『ナショナルジオグラフィック』誌の表紙を飾る。現在、山梨県小淵沢町在住。

岡田 昇(おかだ のぼる)プロフィール

略歴

1953年
東京都福生市生まれ。
以降
東京綜合写真専門学校中退。1979年、フリーの写真家となる。『知床越冬紀』『冬の都の物語』『真白い炎』の「知床三部作」で脚光を浴び、高い評価を受ける。以後もカムチャツカなど精力的な取材活動を続けている最中、2002年1月、穂高岳で遭難し、消息を絶つ。2005年、全日本スノーシューイング連盟にて岡田昇杯が制定される。

薗部 澄(そのべ きよし)プロフィール

略歴

1921年
東京・佃島生まれ
以降
1943年より、東方社、サン・ニュース・フォトスを経て、1957年、フリーの写真家となる。以後、日本各地をまわり、日本人の生活と密着した原風景としての「ふるさと」を撮影する。1968年、第18回日本写真協会年度賞受賞。1989年、第39回同賞受賞。1995年、文化庁芸術選奨文部大臣賞受賞。1996年、逝去。

竹内 敏信(たけうち としのぶ)プロフィール

略歴

1943年
愛知県生まれ。
以降
名城大学理工学部土木工学科卒業。卒業後、愛知県庁勤務ののち、1972年、フリーの写真家となる。1979年ごろから本格的に風景写真を発表。2008年、第6回藤本四八写真文化賞・推薦の部受賞。現在、(社)日本写真家協会副会長、日本旅行作家協会会員、日本写真芸術専門学校副校長、東京工芸大学講師、現代写真研究所講師。

田中 光常(たなか こうじょう)プロフィール

略歴

1924年
静岡県生まれ。
以降
1944年、北海道大学水産学部卒業。1953年、フリーの写真家となる。1964年、日本写真協会新人奨励賞受賞。日本写真批評家協会特別賞受賞。1971年、日本写真協会年度賞受賞。1989年、紫綬褒章受章。1995年、日本写真協会功労賞受賞。2000年、勲四等旭日小綬章受章。現在、日本パンダ保護協会会長ほか多数の役職を務める。

中村 征夫(なかむら いくお)プロフィール

略歴

1945年
秋田県生まれ。
以降
20歳の時に独学で潜水と写真をはじめ、水中撮影プロダクションを経てフリーの写真家となる。国内外の海や自然、人々などを精力的に取材。1988年、第13回木村伊兵衛写真賞受賞。1996年、第12回東川賞特別賞、1997年、第28回講談社出版文化賞写真賞受賞。2007年、第26回土門拳賞、日本写真協会年度賞受賞、秋田県文化功労章受章ほか。

前田 真三(まえだ しんぞう)プロフィール

略歴

1922年
東京都八王子市生まれ。
以降
1967年、フォトライブラリー丹溪を設立し、写真活動に入る。1984年、日本写真協会賞年度賞受賞。1985年、毎日出版文化賞特別賞受賞。1987年、北海道美瑛町に写真ギャラリー拓真館開設。1996年、勲四等瑞宝章受章。1998年、逝去。1998年、美瑛町特別功労者章受章。1999年、日本写真協会賞文化振興賞受賞。

水越 武(みずこし たけし)プロフィール

略歴

1938年
愛知県豊橋市生まれ。
以降
1958年、東京農業大学林学科中退。1965年、山岳写真家田淵行男に師事。1971年、フリーの写真家となり、山岳や森林など、自然の写真を撮り続ける。1991年、第41回日本写真協会年度賞受賞。1994年、第25回講談社出版文化賞写真賞受賞。1999年、第18回土門拳賞受賞ほか。現在、北海道川上郡弟子屈町在住。
著作権について
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