キヤノンギャラリー板垣 真理子 写真展:African Beauty

アフリカや南米など熱帯各地で精力的に活動する写真家、板垣真理子氏の作品展です。1984年に初めてアフリカへ撮影の旅に出てから、そこで暮らす人々の生き生きとした表情に魅了された板垣氏。本展は、板垣氏が1998年より取り組んできた「African Beauty」というテーマで、アフリカの女性たちを活写したポートレート写真を展示します。被写体となった女性たちの多くは、現地や日本で暮らす、ごく普通のアフリカ人の女性たちです。そんな彼女たちがカメラの前に立つと、お気に入りの衣装やアクセサリーで美しく身を飾り、思い思いのポーズを決めて、フレームいっぱいに自己を表現します。陽気に振舞い、美しさを追求するその姿は、“生命”の輝きに満ちています。
なお、このほど展示する60点の作品は、すべてキヤノンの大判プリンター「imagePROGRAF」でプリントします。

開催日程 会場
2008年3月17日(月)~4月16日(水) オープンギャラリー(品川)

作者メッセージ

広大なアフリカ大陸に、ぼんっと飛び込んだとき、私の目を驚かせてくれたのは、人々の輝きだった。きらきらと輝く瞳、明るい太陽を反射する鮮やかな色彩の群れ、そしてなにより人々の笑顔は、真っ白い歯とともにこぼれおちるほどだった。人はこんなにも生命をいきいきと輝かせて生きることができるのか。
特に女性たちの力強さは格別だった。おおらかに笑う声、はっきりとしたもの言い。ある人はスレンダー、ある人はまるまるとはちきれんばかり。アフリカは生命力の大陸だ。

私のアフリカへの旅は、1984年から始まっている。路上で出会ったすてきな人たちを撮り歩いた。それはいくつかの写真集と本と写真詩集にまとめた。
そして、1998年からアフリカであらたなシリーズを撮り始めた。路上ですてきな女性を見つける。写真の依頼をする。OKならばその人の家まで行き衣装箱をあけて服を決め、ロケハン、撮影。もっとも美しい瞬間をひきだすための、手間と時間。でもそれこそが楽しい!
あるとき、日本に暮らすアフリカンに出会った。戸惑もありながながらしかし、楽しんで暮らす彼女たち。その姿も力強かった。そうだ!日本でしか撮れない、日本に住むアフリカンの女性を撮ろう。アフリカと日本が出会うような作品。スケジュールやロケ地の設定など大変な思いは何度もした。けれど、撮影するたびの新鮮な歓びで、苦労はどこかに吹き飛んでしまった。
彼女たちもじゅうぶん楽しんでくれたと、確信している。アフリカで撮影した、たった一人を除いて、モデルを本職にしているわけではない「普通の人たち」である。スタイリストもいれず、イメージとコミュニケーションで、衣装やアクセサリー、小物もすべて自前で用意したもの。わいわいがやがやの工夫そのものが大いなる楽しみ。そこから見えてきたものはなんだっただろうか?
「アフリカンは美しい!」
その美しさは、大きな生命の力に満ちたものだ。生きる勇気を与えてくれる。この撮影を通し私にとっての最大の宝物になった。
加えて、ミステリアスな謎。なぜあれほどまでに、身を飾ることが好きなのか?
色を楽しみ、デザインに懲り、大きなアクセサリーを山ほどつけて遊ぶ。そう、心から楽しんでいる。造形に対する情熱、世界の数多くの美術作家や音楽家に影響をあたえたアフリカン。美と楽しさを追求する人々であり、発信源であることは間違いない。
驚くほど斬新な仮面や彫刻。呪術的でカラフルなボディ・ペインティング。歌い、踊り、リズムを刻む、すべての身体表現と繋がって生きている。生きるための表現である。
美は彼らにとってごはんを食べることと同じなのだ。
VIVA AFRICA!

講演会

プロフィール

板垣 真理子(いたがき まりこ)

略歴

1982年
ジャズ・ミュージシャンを撮ることで写真の世界に入る。
以降
パット・メセニー、キース・ジャレットなどのカレンダーをてがける。
1984年
単身でアフリカ取材。その後、アフリカ各地へ度重なる取材を続ける。さらに南米、カリブ、アジアなど灼熱の地を愛し旅をし、各地でのテーマを掘り下げて、写真と文で熱いレポートを続けている。熱帯写真家、踊るカメラマン、の異名を持つ。

主な著書および写真集

写真展

雑誌

DAYS JAPAN ナショナル・ジオグラフィック連載(2005年4月より) マリ・クレール SWITCH 週刊朝日 東京新聞 日経新聞連載 など
過去の雑誌、連載・ アサヒグラフ 朝日ジャーナル(表紙連動ページ連載) AMUSE(毎日グラフ)巻頭連載 SHINRA

講演会

ウォロフ世界の音楽(東京外国語大学)・アフリカの文化(外務省国際会議)
大西洋を渡ったアフリカ(法政大学ラテンアメリカ研究所)・アフリカ、ブラジル、キューバを繋ぐもの(北海道高校教師会)・ナイジェリア都市の光景(龍谷大学)
など。
また、NHK衛星放送で、ブラジルのリポーターや、FMラジオのナヴィゲーター 講演会など、多方面で活躍中。

テーマ

アフリカ・西アフリカの文化、音楽、美術、衣装。世界遺産。
東アフリカ・霊長類研究所マハレに、野生チンパンジーを追う。
南アフリカ・アフリカ女性をモデルとした初のダイヤモンド撮影
北部と東部海岸線・ピースボートの水先案内人としてNGO交流
(モンバサ、ジブチ、の難民キャンプ)
ブラジル・北東部バイーア地方、アフリカと直結する文化とカーニバル。
キューバ・ブラジル同様アフリカと直結する文化、宗教、音楽、美術。
ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブとトロバドールのインタビュー
ベトナム・対米戦終結20周年のベトナムの人々の心。
バリ・華やかなバリの舞踊ガムランと人々を根本的に癒すもの。魔女ランダ。
世界のこどもたち・虹色の肌を持つこどもたち。
笑顔・熱帯の人々の笑顔が私たちに与えてくれるもの。
韓国・サムルノリの韓国
中国・黒龍江省に住む日本人。
日本・新しい伝統の保持者、人形遣いホリ・ヒロシ。
など

受賞

2000年 竹森賞(京都大学竹森教授に因む章) 受賞。 2005年 第一回小田島雄志賞 受賞(武器なき祈りに対して)

所属

日本写真芸術専門学校講師 文京学院大学非常勤講師 ジャーナリスト専門学校講師 アフリカ学会会員

著作権について
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