キヤノンギャラリー村田 泰隆 写真展:蝶を追って

本展は、株式会社村田製作所の代表取締役社長を務める村田泰隆氏の写真展です。
チョウの研究者としても知られる村田氏は、20余年もの間チョウの生態写真を撮影しています。幼少時に、青と緑の翅(はね)を持つカラスアゲハを捕まえたことをきっかけに、チョウの美しさに魅了された村田氏は、成虫の採集をはじめ、卵や幼虫からの飼育、チョウの野外撮影や化石調査など、チョウの生態や進化に関するさまざまな研究を行なっています。
このほど展示する作品は、村田氏が撮影した世界各地に生息するチョウの写真43点です。村田氏の写真は、魚眼レンズを用いてチョウとその生息環境を一緒に写しこむことに特長があります。これらの作品には、その土地ごとの気候や風土に適応したチョウの多様性と、環境保護の大切さを訴える氏の強い思いが込められています。

開催日程 会場
2007年6月29日(金)~7月19日(木) オープンギャラリー(品川)

作者メッセージ

身近な昆虫を観察したり、採集する子供たちを見かけなくなりました。そうした経験を通してこそ自然や生物の素晴らしさを実感できるのにと思うと残念でなりません。
私自身で言えば、小学校三年の夏、一頭のカラスアゲハをとらえたことがその始まりでした。青と緑の細やかな光をちりばめた翅を小刻みに振るわせる姿は、今でもはっきりと脳裏に浮かびます。

私の関心は採集から、飼育、撮影、そして蝶の起源を求める化石の研究とさまざまに広がりました。どの分野も奥深い対象であり、それぞれで得た知識が絡みあってさらに新しい視野を開いてくれますが、とりわけ撮影は自然とその中で生きている蝶の両方の美しさを実感できる楽しい時間です。

蝶の色も、形も、習性も、そもそも存在自体が、自然に大きく影響を受けています。そうした蝶と自然とのバランスをできるだけ取込むために、超広角の魚眼レンズを多く用い、レンズの先端は蝶から僅か20cmほどまで寄ることもあります。これほど近づけるのも、蝶の生態を観察するなかで次の動きが推測できるからですが、それでも、湿った土の上に腹ばいになり、じっと待たなければならないことがしばしばありました。

今回の展示では、国内外を問わずそれぞれの環境に適応して、多様な進化を遂げた蝶が大自然と織りなす瞬間の情景を紹介致します。

プロフィール

村田 泰隆(むらた やすたか)

略歴

1947年
京都市生まれ。ニューヨーク大学卒業。
1955年
蝶の採集を始める。
1983年
蝶の撮影を本格的に始める。
1991年
蝶の化石の研究にも取組んでいる。
現在
株式会社村田製作所代表取締役社長(2007年6月28日付で同社代表取締役会長に就任予定)

主な著書および写真集

所属

著作権について
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