キヤノンギャラリー篠山 紀信 写真展:「家」meaning of the house

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本写真展は、キヤノンフォトコレクションとして収蔵する作品の中から、写真家 篠山紀信氏により1970年代に撮影された、北海道から沖縄までの古い民家を中心とした作品30点を展示します。
これらは当時出版された写真集「家」より抜粋された作品で、個人宅の居間や台所、著名人の家、古民家の土間、炭鉱など数々の家の一隅から、氏が作品を通じて紡ぎ出した時代と歴史、人と家との関わりをご覧ください。

キヤノンフォトコレクションは、1994年よりキヤノンマーケティングジャパンが手掛ける、日本の優れた写真家の作品のコレクションで、現在1900点余りの作品を収蔵しています。

開催日程 会場
2017年9月15日(金)~10月3日(火) キヤノンオープンギャラリー1(品川)

作家メッセージ

懐かしい写真です。
1972年から4年間 月刊誌「潮」に連載した作品を写真集「家」としてまとめました。
北海道から沖縄竹富島まで日本の古い民家を中心に50余軒を撮影したものです。
単にそれらの造型や伝統様式を撮るのではなく、家が人間とともに生きられた臭いや手垢などの痕跡を探ることにより、家に塗りこめられた長い闇の時間を撮ろうとしたのです。
ぼくの光や空間に対する基礎がこの作品の中に込められていると思います。

家ははじめ何も語ってくれない。
ぼくは家を訪ねるとしばらくじっと広い土間や、居間や台所に座りこんでしまう。
冷やりとした床の感触が体にしみこんでくるころ、徐々に家が語りはじめる。
どの家にも闇の部分がある。家が人と生きてきた長い時間の痕跡が塗りこめられた闇だ。
闇の中から手垢と臭いに満ちた物たちが少しずつ動きはじめる。
それらは時に哀しげであったり、滑稽であったり妙に湿っていたり、乾いていたり、熱かったりする。
そんな物たちを凝視していると、家は雄弁に語りはじめ、ときには秘められた物事までも教えてくれる。
その瞬間ぼくは家が教えてくれたこと全部を写し撮ってしまおうと、いそいでカメラを持ちだす。

篠山紀信

作家プロフィール

篠山 紀信(しのやま きしん)

1940年東京都生まれ。写真家。
日本大学芸術学部写真学科卒業。広告制作会社「ライトパブリシティ」を経て1968年からフリー。三島由紀夫、山口百恵、宮沢りえ、ジョン・レノンとオノヨーコなど、その時代を代表する人物を捉え、流行語にもなった「激写」、複数のカメラを結合し一斉にシャッターを切る「シノラマ」など新しい表現方法と新技術で、時代を切り撮り続けている。2002年より、デジタルカメラで撮影した静止画と映像を組み合せる「digi+KISHIN」を展開、映像作品、静止画、DVD作品など多数発表。
2012年、熊本市現代美術館を皮切りに始まった「篠山紀信展写真力THE PEOPLE by KISHIN」は全国を巡回中、90万人以上を動員している。最新の写真集として『LOVE DOLL』(小学館)、『KABUKI by KISHIN』(光村推古書院)がある。

著作権について
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