キヤノンギャラリー高井 潔 写真展:日本の建築 ~美と伝統の世界~

40年以上もの間、民家を中心に日本の古建築の撮影を続けてきた写真家・高井潔さんの作品展です。
このほど展示する作品は、地域ごとの風土に適した特徴的な構造を持つ民家をはじめ、和風建築の店先、風にそよぐ暖簾(のれん)、寺社仏閣の屋根瓦、時代を感じさせる店蔵、雄大な甍(いらか)をいただく醤油蔵など、日本古来のさまざまな建築をとらえた写真約80点です。展示作品を「民家」・「暖簾」・「蔵」・「屋根」の4つのテーマに分けて紹介しながら、日本の伝統的な建築が備えている美しさに迫ります。

高井氏は、被写体となる民家と向き合う時、その家屋の持つ構造、間取り、意匠に着目します。柱や屋根など家の組成、座敷や土間などの配置、ふすまや暖簾のデザイン。これらは、建物そのものの姿だけでなく、そこに住む人々の世界観や住居への思い入れを物語る大切な要素です。

高井氏の写真には、こうした民家の表情が巧みに盛り込まれており、かつてそこに暮らしていた庶民の息づかいを感じさせます。日本人特有の「住まう」形が表現された作品の数々をぜひご鑑賞ください。

開催日程 会場
2007年2月21日(水)~3月26日(月) キヤノンギャラリー S(品川)

ギャラリートーク

プロフィール

高井 潔(たかい きよし)

略歴

1938年
東京に生まれる。
1961年
日本大学芸術学部写真学科卒業。
以降
卒業後、大成建設に入社。以来広報部に勤務、PR用の建築写真の撮影を担当。勤務のかたわら写真家として、ライフワークである日本の古建築を追って、作家活動を続けてきた。
1974年
日本写真協会賞新人賞受賞。
1998年
大成建設定年退社。以後フリー写真家として活動。
1999年
日本写真協会賞年度賞受賞。

主な著書および写真集

『日本の倉』(文 伊藤ていじ・淡交社 1973年)、『KURA』[英語版](講談社インターナショナル)、『日本の民家』(朝日ソノラマ 1978年)、『建築写真の世界』(朝日ソノラマ 1980年)、『日本の屋根』(文 伊藤ていじ・叢文社 1982年)、『建築写真術』(学芸出版社 1988年)・『建築写真技法』[韓国語版]・『建筑摂影技法』[中国語版]、『日本名建築写真選集・民家』(文 伊藤ていじ・新潮社 1993年)、『岩崎家四代ゆかりの邸宅・庭園』(共著・三菱広報委員会 1994年)、『蔵』(淡交社 1995年)、『暖簾』(淡交社 1997年)、『日本民家紀行』(新潮社 1997年)、『MINKA民家』[バイリンガル](éditions treville/河出書房新社 1998年)、『民家〈上〉/〈下〉』(淡交社 2002年)、『屋根』(文 伊藤ていじ・淡交社 2004年)、『日本の民家 美と伝統 東日本編/西日本編』(平凡社 2006年)など

写真展

「日本の民家」、「日本の倉」、「中国大陸・北京の古建築」、「結界の美—暖簾」、「日本の民家—先人に学ぶ」、「民家の風貌」など

所属

現在、日本大学芸術学部講師、日本写真家協会理事、日本写真協会理事。

著作権について
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