キヤノンギャラリー沖縄写真タイフーン<北から南から>連動写真展
新編 太陽の鉛筆:東松 照明
Reflection:伊波 リンダ・北上 奈生子・渡久地 葉月

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本展は8月16日(火)より沖縄で開催される写真プロジェクト「沖縄写真タイフーン<北から南から>の連動写真展として開催されるものです。キヤノンオープンギャラリー1では、昨年40年ぶりに新たに作品を追加・編集し、復刊された、『新編 太陽の鉛筆』より選定した東松照明氏の作品約30点を展示します。
キヤノンオープンギャラリー2では、2009年から2011年にかけて開催された「デジタル写真ワークショップ沖縄」で東松氏の厳しい薫陶を受けた、伊波リンダ氏・北上奈生子氏・渡久地葉月氏の作品を併せて展示します。
東松氏、そして「新たな」世代の写真家たち3名が提示する映像は、沖縄の過去、現在、そして未来について、また、密接にアジア文化圏に結びついている沖縄の地理的・精神的な空間の広がりについて、見る者の想念を刺激します。


『太陽の鉛筆』(1975年)

東松照明氏の写真家としての展開点となる写真集。沖縄を対象とした写真表現に今日も大きな影響を与える、日本写真史においても重要な写真集。

『新編 太陽の鉛筆』(2015年)

伊藤俊治氏(写真評論家)、今福龍太氏(文化人類学者)の2名により、新たな作品を加えて編纂され、『太陽の鉛筆1975』『太陽の鉛筆2015』の2冊からなる『新編 太陽の鉛筆』として復刊された。
『太陽の鉛筆1975』は初版の『太陽の鉛筆』の基本的な構成は変えず書籍化したものです。『太陽の鉛筆2015』は晩年に東松照明氏が「亜熱帯」というテーマで構想していた熱帯植物やバリ島への旅など『太陽の鉛筆』(1975)以降2012年に亡くなるまで撮影した作品の中から103点を選定し、編集されている。

『デジタル写真ワークショップ沖縄』

1969年にアメリカ施政権下の沖縄に初めて渡り、以来沖縄と深くかかわり続けた東松氏が、次世代の写真家たちを育てるため、2009年から2011年にかけて自宅を開放し開催された写真塾。2009年4月に始まった第1回のワークショップには7名(伊波氏、北上氏を含む)が参加し、2週間に1度、5回の授業を行った。毎回100枚のプリントを提出させ、それぞれディスカッションを経て残すべき作品を絞りこんでいく手法は、東松氏が写真家として60年間にわたり蓄積した作品創りのメソッドそのものだった。

『沖縄写真タイフーン<北から南から>』

沖縄で生まれ、沖縄から始まる写真力を、多様な可能性に向かって開き、同時にアジアとの交流の場の創出していくプロジェクト。「写真甲子園」や国際写真賞など、写真を町づくりに活かした先駆的な試みで20年の歴史を持ち「写真首都」を宣言した北海道東川町(同実行委員会)と、「フォトシティさがみはら」で多彩な写真文化を発信している神奈川県相模原市(同実行委員会)の協力を得て開催される。2016年8月16日から11月13日までを写真月間と位置づけ、写真展「新編・太陽の鉛筆」(那覇市民ギャラリー)「第3回フォトネシア沖縄WORKSHOP写真学校」など7つの事業を展開していく。それぞれの事業の独自性を活かしつつ、それらが有機的に組み合わされ、そのことによって沖縄からアジアヘ、アジアから沖縄へ、北から南から、東も西も、写真文化の新たな道を開拓していくことを目指している。

開催日程 会場
2016年8月23日(火)~9月6日(火) キヤノンオープンギャラリー1・2(品川)

プロフィール

東松 照明(とうまつ しょうめい)

1930年 名古屋市生まれ、愛知大学卒業。
戦後日本を代表する写真家のひとり。ヨーロッパやアメリカでも写真展を開催するなど、海外での評価も高い。長崎と沖縄を生涯のテーマに膨大な作品群を残す。晩年には沖縄に移り住み撮影を続けた。2012年12月没。

海外での写真展

1974年
「New Japanese Photography」展(NY近代美術館)
1984年
「SHOMEI TOMATSU Japan 1952‐1981」展(ウィーン近代美術館など)
1992年
「SAKURA +PLASTICS」展(メトロポリタン美術館)
2004年
「Skin Of the Nation」展(ワシントン、サンフランシスコを巡回)など。

沖縄、日本での主な写真展

1999年
「日本列島クロニクル‐東松照明の50年」展(東京都写真美術館)
2002年
「東松照明展 沖縄マンダラ」(浦添市美術館)
2003年
「東松照明の写真1972‐2002」展(京都国立近代美術館)
2011年
「東松照明写真展<太陽へのラブレター>」(沖縄県立博物館・美術館)

主な写真集

1966年
『<11時02分>NAGASAKI』(写真同人社)
1969年
『沖縄に基地があるのではなく基地の中に沖縄がある』(写研)
1975年
『太陽の鉛筆 沖縄・海と空と島と人びと。そして東南アジアヘ』(毎日新聞社)
1979年
『光る風 沖縄』(集英社)
1998年
『時の島々』(岩波書店)
2012年
『camp OKINAWA』(末末社)
2015年
『新編太陽の鉛筆』(赤々舎)など。

主な受賞歴

日本写真批評家協会新人賞、日本写真批評家協会作家賞、日本芸術大賞、日本写真家協会年度賞、芸術選奨文部大臣賞、紫綬褒章など。

伊波 リンダ(いは りんだ)

1979年
沖縄県うるま市生まれ。
2009年
東松照明デジタル写真ワークショップ沖縄1期生。
個展に、「I am」(沖縄県立博物館・美術館・県民ギャラリー3、2011年)「静かな光に触れる」(那覇市民ギャラリー、2013年)、「Design of Okinawa」(琉球新報社本社 1Fギャラリー、2015年)。グループ展に、「復帰40年写真展 眼の記憶 10人展」(那覇市民ギャラリー、2012年)、「連続写真展 obscure(矛盾の中で眠る)」(那覇市ぶんかテンプス館、2014年)、「沖縄写真 まぶいぐみ連続写真展vol.1 小橋川共男&伊波リンダ」(ギャラリーラファイエット、2016年)など。

北上 奈生子(きたうえ なおこ)

1989年
沖縄県生まれ。浦添市在住。真和志高校インターメディア部で写真を学ぶ。
2006年
写真甲子園出場、優勝。
2008年
沖縄県立真和志高校卒業。
2009年
東松照明デジタル写真ワークショップ沖縄1期生。
2014年
第3回キヤノンフォトグラファーズセッションのファイナリストとして参加。キヤノン賞受賞。
沖縄本土復帰40年写真展「okinawa 0 point」(2012年)、連続写真展「obscure」(2014年)に参加。沖縄を中心に制作、発表を行っている。

渡久地 葉月(とぐち はづき)

1990年
那覇市生まれ。真和志高校卒業。
2011年
東松照明デジタル写真ワークショップ沖縄3期生。
2013年
第2回キヤノンフォトグラファーズセッションにてキヤノン賞を受賞。
沖縄本土復帰40年写真展「okinawa 0 point」(2012年)、連続写真展「obscure」(2014年)に参加。沖縄を中心に制作、発表を行っている。
著作権について
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