キヤノンギャラリー都築 雅人 写真展:煙情(えんじょう)日記・世界の沿線、汽車の見える風景

本展は、海外の蒸気機関車の記録をライフワークとしている写真家、都築雅人氏の作品展です。
「煙情(えんじょう)日記」は、都築氏が25年間、世界30カ国を訪ね撮影した蒸気機関車の写真日記です。
海外の蒸気機関車は、1990年代以降車両の老朽化でその多くが引退を余儀なくされており、現在走っている蒸気機関車は鉱物や農作物などの貨物輸送を目的にした産業用の路線がほとんどです。本展では、奇跡的に生き残った、世界五大陸を中心に今も活躍する蒸気機関車を、沿線風景やそこで暮らす人々とともに写し撮った写真100点余りを展示します。
なお、作品はすべてキヤノンの大判プリンター「imagePROGRAF」でプリントしました。

開催日程 会場
2008年7月24日(木)~9月1日(月) オープンギャラリー(品川)

作者メッセージ

「煙情日記」とは都築雅人が撮った蒸気機関車の写真日記です。東京では5年ぶり今回で4回目の開催になりました。

海外の蒸気機関車の写真を撮り始めて25年が経ちました。1982年に中国に行った時、上海で蒸気機関車を見た瞬間、再び目覚めてしまい、以後毎年のように通ってしまいました。中国の鉄道には日本的な風景がいっぱいありました。それは私が中高校生の時、旧国鉄の蒸気機関車末期で撮りたかった風景でした。蒸気機関車を求めて中国からアジア各国、東欧、中南米、さらにアフリカ大陸まで訪れました。海外の蒸気機関車は植民地時代の生き残りがまだ動いていて時代をかいま見ることができます。

海外の蒸気機関車も1990年代頃から老朽化が進み21世紀になるとメンテナンスの問題などで引退、廃車が増えてきました。現在も活躍しているのは奇跡といっていいでしょう。そのほとんどが産業用の路線です。シュガートレイン、森林鉄道、炭坑鉄道などサトウキビや木材、石炭を運ぶこれらの鉄道は毎日動くものではありません。また製糖工場や炭坑では業務上セキュリティーが厳しく、思うように撮影ができません。事前に撮影許可をとって撮りに行きましたが苦労した日々を思い出します。

私はナローゲージ(軽便鉄道)が大好きです。線路の幅が狭く車体も普通の列車よりも3分の1ぐらい小さくそれは遊園地にあるような遊覧列車のようです。列車運行は季節やその出荷、産出量に応じます。現地を訪れても走らない日もありました。しかし列車を待つ間、沿線の人々とのふれあいがとても楽しい時間でした。

最近は一度廃止になった路線や機関車が観光目的、文化遺産として復活していて、沿線風景も当時のまま、そのような路線にも積極的に訪れています。訪問国も30カ国に達しました。海外の蒸気機関車の撮影は私にとって唯一の息抜きです。さらに今後も私の「煙情日記」は続きます。今回の写真展では世界五大陸の沿線スナップを中心に汽車の見える沿線風景を100点余り出展します。どうぞゆっくりとご高覧ください。

講演会

プロフィール

都築 雅人(つづき まさと)

略歴

1957年
千葉県習志野市生まれ。
以降
多摩美術大学美術学部2部(旧多摩芸術学園写真学科)卒業。
新聞社系ビジネス誌を中心に出版社系小説誌および在京球団広報誌の撮影。ライフワークとして海外の蒸気機関車を追う。

写真展

1994年
キヤノンサロンにて写真展「世界の蒸気機関車・煙情日記」を開催。
1997年
富士フォトサロンにて写真展「煙情日記2・汽車とロマンの沿線風景」を開催。
2003年
富士フォトサロンにて写真展「煙情日記3 inキューバ・シュガーランドの蒸気機関車」を開催。

主な著書および写真集

『世界の蒸気機関車』(JTBキャンブックス 1996年)、『汽車の見える風景・世界の沿線から』(成星出版 1998年)

所属

日本写真家協会会員。

著作権について
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