"S"の記憶

26

会期 : 2006.6.22 - 2006.7.25

第26回展 カズ・タカハシ 
「アメリカの遺産」

アメリカの国立公園58カ所すべてと、国立記念物公園・野生動物保護区15カ所あまりを、約7年間にわたって踏破、撮影したカズ・タカハシ氏。
訪れる公園ごとにその自然風景を入念に研究し、最も魅力的な季節、時間帯、天候などあらゆる条件を吟味して撮影された作品の数々。そこに写し出された風景は、日本とは趣が異なるものの、どこか懐かしさや親しみを感じさせ、見る者に自然への畏敬の念を思い出させてくれる。

  • アメリカの遺産

    Canyonlands NP

  • アメリカの遺産

    Channel Island NP

  • アメリカの遺産

    Death Valley NP

  • アメリカの遺産

    Mt. Rainier NP

  • アメリカの遺産
  • アメリカの遺産
  • アメリカの遺産
  • アメリカの遺産
  • アメリカの遺産
  • アメリカの遺産

作家メッセージ

「50歳からの挑戦」
人にはそれぞれ違った人生があり、若い時代に花開き大成する人もいれば反対に年取ってから歩き出す人もいる。今60歳近くになり自分自身を振り返ってみたとき、ボクの人生は後者のような気がする。
そもそもの出発は鹿児島県の長島で生まれ育ったことから起因する。18歳で島を出て東京に来た時、都会育ちの同年代に対してすでに遅れを取っている自分にコンプレックスを感じたものだった。
アメリカに来たのも34歳と遅かった。カメラマンになったものの日本にいても生活して行けるか分からない。それならばアメリカに行こうと、英語だってまともに話せなかったのに島から東京に出て来たときよりもこちらに来るときの方が決断は軽かった。

仕事運はいい方だったと思う。幸いアメリカではスポーツの取材でカメラマンとして生活することが出来た。しかし新聞、雑誌のデッドラインに追われての旅から旅の生活に心も体もすり切れてしまった。
そんな時に出会ったのがイエローストーンの大自然だった。49歳だった。自分の写真に悩み始めていたとき、何かをやらなければと焦っている時にアメリカの国立公園がボクの前に立ちはだかった。体力的にもやるには今しかない。自分のカメラマン人生にこれまでと違う歴史を加えるためにも、未知の世界、国立公園の撮影に挑戦することにした。そして約7年がかりで58カ所の全国立公園を踏破することが出来た。
ボクは自分の晩生の人生を今は嬉しく思う。50歳になってボクの青春は始まった。そしてこのごろ、初めてカメラを手にした20代の時みたいに写真するのが楽しくてならない。

カズ・タカハシ (カズ・タカハシ)

1948年鹿児島県生まれ。陸上自衛隊301写真中隊で写真を習う。
日本で新聞社勤務の後、1983年渡米、フリーランス写真家として仕事をはじめる。
主に米国のスポーツを取材。
1997年より米国の国立公園の撮影をはじめ、約7年間で全米58ヶ所の国立公園すべてを撮影。
2002年5月、東京銀座・キヤノンサロンで「北米の野生動物」写真展開催。
2005年7月、学習研究社より写真集『アメリカの遺産』を出版。

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