特集 操上 和美×葛西 薫 「ロンサム・デイ・ブルース」トークイベント

「ロンサム・デイ・ブルース」トークイベント

2016年12月17日、キヤノンギャラリー S 操神和美展「ロンサム・デイ・ブルース」を記念してアートディレクター葛西薫氏とのトークセッションの模様をお届けします。

写真家 操上和美
アートディレクター 葛西薫
KURIGAMI kazumi
1936年 北海道富良野生まれ。1961年 東京綜合写真専門学校卒業。現在 ピラミッドフィルム名誉会長、およびキャメル代表。
KASAI kaoru
1949年札幌生まれ。(株)サン・アド アートディレクター。サントリーウーロン茶中国シリーズ、ユナイテッドアローズの広告制作、虎屋の店舗やパッケージのアートディレクションなどが代表作。

Talk Session

  • 前編
  • 後編

― 「Lonesome Day Blues」というタイトルについて

操上 撮影は孤独な作業で、渋谷の街で一人撮影していたら、だんだん寂しくなってきました。街を歩いている人も、みんなにこやかな顔はしておらず、下を向いて歩いている。孤独とは、寂しい場所に行くから感じるものではなく、雑踏の中で群衆に紛れ、一人孤立したときにより強く感じるものです。そして、そのときに自分の中にある何かが見えくるんです。

「ロンサム・デイ・ブルース」トークイベント

― 撮影地に渋谷を選んだ理由

操上 今、ものすごくドラスティックに変わりつつある街だと思うんです。スナップしてみると、外国人と日本人が半々くらいで、ニューヨークで撮っているような不思議な感覚になりました。撮影に行くとき、原宿を通って渋谷に入るのですが、原宿では撮りたいと思わないんです。やはり渋谷の猥雑で寂寥感のある風景に反応していたのでしょう。

「ロンサム・デイ・ブルース」トークイベント

― 「Lonesome Day Blues」のポスターについて

葛西 タイトルを聞いてから写真を見たとき、文字をつくる仕事がしたいと思っていた70年代の自分を思い出しました。それで僕の中にあるものに火がつき、当時一番使いたかった書体で組んだのです。写真展だから普通は写真を大きくするものですが、タイトルが素晴らしいと思って文字を目立たせ、作っているうちに操上さんを忘れて自分のことに精一杯になっていました。

― 「Lonesome Day Blues」のポスターを見て

操上 初めて見たときは絶句しました、「俺の写真展だろ……」って。期待していたのは写真が大きい普通ものだったけど、写真は小さく、角が丸く切られている。でも、見ているうちによくなり、やはり葛西さんは優れたデザイナーだと思いました。自分の写真なんてどうでもよく、「Lonesome Day Blues」という全体の思いがちゃんと表現されていることに感動しました。

「ロンサム・デイ・ブルース」トークイベント

― 写真集『NORTHERN』について

操上 タイトルは葛西さんが付けてくれたんです。僕は「北へ」という思いで撮っていたのですが、デザイン的に「NOTHERN」の方がかっこいいと説得されて。そのときも発想がすごいなって思いました。離れてから一度も撮っていなかった北海道を撮ってみようと思い、故郷を中心に撮影したものですが、撮りきれないほど北海道は面白いとそのときに気付きました。

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― 忘れられない操上さんとの初仕事

葛西 操上さんとの初めての仕事は、初めてアートディレクターとして担当した仕事でした。そのときは依存の塊で、特に指示をするわけでもなく、撮影する商品の準備ばかりしていました。打ち上げの席で操上さんから「フットワークが足りない」と言われ、本当にその通りだからショックでしたが、今はその言葉がほかの仕事に役立ち、いろいろな形になったと感じています。

Kazumi Kurigami Lonesome Day Blues
操上 和美「ロンサム・デイ・ブルース」2016.11.25[Thu] - 2017.1.16[Mon]

展示情報展示情報

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※期間中、展示内容は予告なく変更する場合がございます。ご容赦ください。

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