2017年夏、鉄道を愛するすべての人へ、
				キヤノンがお贈りしたキヤノンギャラリー鉄道写真展特集「鉄ナツ」。
				「鉄ナツオールスターズ」が2017年8月10日に運行を開始した東武鉄道「SL大樹」に乗り、ワンデイトリップ。
				見事に復活を果たした「C11 207」に揺られながら、それぞれSLへの思いを話しました。 SL大樹とは?

02 好きなSL 復活してほしいSL

C51 225(亀山機関区)1965年1月5日撮影 大正の名機、「C51」。最後の一両がなくなることを知り、亀山機関区を訪れた際の写真。諸河さん高校2年生のとき。冬の斜光に映える麗機「C51 225」はこの3カ月後に退役した。C51 225(亀山機関区)1965年1月5日撮影 大正の名機、「C51」。最後の一両がなくなることを知り、亀山機関区を訪れた際の写真。諸河さん高校2年生のとき。冬の斜光に映える麗機「C51 225」はこの3カ月後に退役した。

C51 225(亀山機関区)1965年1月5日撮影
大正の名機、「C51」。最後の一両がなくなることを知り、亀山機関区を訪れた際の写真。諸河さん高校2年生のとき。冬の斜光に映える麗機「C51 225」はこの3カ月後に退役した。

長根今までたくさんのSLを撮られて来たと思いますが、皆さんが好きなSLは何ですか?

諸河多くの人は「C62」とか「C59」とか言うかもしれないけど、僕は「C55」や「C57」が好きだね。パシフィックの、ちょっと細身がいいし、ファインダーをのぞいているとうっとりする。

猪井俺は「C55」より「C57」かな。

長根貴婦人?

猪井うん、貴婦人。SLやまぐち号で走っていたやつで、あれが一番カッコいいと思う。

米屋僕はマイナー好きなので「C54」が好きなんですよ。

長根「C54」?

米屋もちろん、本物は見たことがないですよ。

諸河僕だって見たことがないよ。

米屋でも、あの姿がカッコいいなって。あとは「C51」かな。

諸河確かに、アンティークで好きなのは「C51」だよ。ただ、僕も2~3台しか撮っていないけど。

米屋そうですね。僕も本物は梅小路蒸気機関車館でしか見たことないです。

長根僕は復活蒸機の中だったら、やっぱり「D51」ですね。

米屋あ、復活蒸機を言わないといけなかったの?

長根いや、そんなことはないです。それこそ「D51」でも、ナメクジとかが復活したら最高ですよね。

米屋復活蒸機の中だったら、僕は「C61」が好きですね。

長根え? あれって大きいけど、そんなに魅力的ですか?

米屋そういう人もいるけど、僕は好きですね。

長根不思議なんですけど、同じ「D51」でも、前に「200」が復活したじゃないですか。なんかかわいらしく見えて、やっぱり「498」の方がカッコよく見えるんですよ。

諸河「200」はサイボーグに見えちゃうね。

長根なんでだろう?

猪井なんか違うって感覚、どのSLにもあるじゃない。記憶の中にある印象と違うというか。

米屋それが車両一つ一つの個性なんじゃないですか。みんな個性が違う。

諸河確かに車両ごとに個性があるね。この「C11」にしても、現役時代はもっと艶消しな質感だったんだよ。それが働いている感じがして、好きだったな。

長根車輪とかもカッコよかったですよね。

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諸河米屋さんが好きな「C51」の写真も撮っているけど、やっぱりカッコよかった。

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米屋ボイラー室の上にいろいろなものがゴテゴテに乗っているんですよね。

諸河うん、メカニズム丸出しで。

長根いいな。僕らは実際に走っている姿を見ていないですから。今、走っていたら、すごくカッコいいんだろうな。

猪井JRPSの写真展を見ても感じたけど、古いSLの写真は記録として貴重だよ。

諸河僕は小学校6年生のときの写真も残っていますから。ちなみに、これがそうなんですけど。

猪井お、今よりうまいじゃん(笑)

諸河そうなんだよ(笑)。今よりうまいとか、全然変わっていないってよく言われる(笑)

猪井でも、小学校6年生のときからカメラを持って撮影に出ていたというのがすごいよね。

米屋見たことがなくて、復活してほしいSLとしては、あと「キューロク(9600形)」ですね。走っている姿を、ぜひ見てみたい。

猪井九州を走っていたんだよな。

諸河動くキューロクは真岡鐡道に行けば見られるよ。

米屋あ、そうか。

諸河結構いいよ。すごくきれいだし。

米屋たしか音もちゃんとしますよね。「シューシュッシュッ」って。

諸河エアー駆動でね。鑑賞するSLとしてはすごくいい。

長根結局、復活するには車籍が抹消されていない機関車と同じ車種しか無理みたいですね。図面を一から引いて、新しく作るしかない。

米屋そうか。でも、イギリスでは新たに作ったんですよ。SLだけど160㎞/hで走るという。

長根SLで160km/h?それはすごいですね。

米屋うん。でも、そうやって新しく作ったSLにノスタルジーが感じられるかというと難しいところですけど。

諸河ただ、ちょっと見てみたい気はするよね。

  • 諸河氏が少年時代に撮影したSL写真諸河氏が少年時代に撮影したSL写真

高崎第一機関区時代のD51 683 1959年8月18日撮影
諸河さんが小学6年生のとき、横川機関区見学の折に撮影した「D51 683」。「国鉄蒸気機関車と対峙したのはこのときが初めてで、ドキドキしながらシャッターを切りました」

旅人プロフィール

  • インタビューアー長根 広和(Hirokazu Nagane)

    1974年、神奈川県横浜市生まれ。
    鉄道写真家・真島満秀氏に師事。鉄道会社のビジュアルポスターやカレンダー、時刻表表紙写真などを手がける。
    車両そのものの機能美や力強さを表現した写真に定評がある一方、ドラマチックな鉄道風景写真にファンが多い。「列車の音が聞こえてくるような作品」がモットー。

    展示情報

    諸河 久(Hisashi Morokawa)

    1947(昭和22)年東京都生まれ。日本大学経済学部、東京写真専門学院(現・東京ビジュアルア−ツ)卒業。
    鉄道雑誌「鉄道ファン」のスタッフを経て、フリーカメラマンに。「諸河 久フォト・オフィス」を主宰。国内外の鉄道写真を雑誌、単行本に発表。

    展示情報

    撮影 村上悠太 (Yuta Murakami)

    1987年東京都生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒業後、(有)レイルマンフォトオフィスに入社し、2017年に独立しフリーランスの鉄道写真家として活動。2016年に鉄道写真と鉄道動画の個展「てつ動展」を開催し、EOS MOVIEにも挑戦。高校時代には北海道上川郡東川町で毎夏開催される「写真甲子園」に出場したことも。

  • 猪井 貴志(Takashi Inoi)

    1947年4月神奈川県生まれ。東京写真専門学校。JRポスター制作にも多く携わり、とりわけダイヤ改正前には多忙を極める。鉄道のみならず、人物や町の情景も手掛け旅行誌などでも活躍中。

    展示情報

    米屋 こうじ(Koji Yoneya)

    1968年山形県生まれ。生活感ある鉄道風景のなかに人と鉄道の結びつきを求めて、日本と世界の鉄道を巡り撮影。
    著書に「鉄道一族三代記」(交通新聞社)、フォトエッセー「ひとたび てつたび」、写真集「I LOVE TRAIN—アジア・レイル・ライフ-」(ころから)ほか。公益社団法人 日本写真家協会(JPS)会員。

    展示情報

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