導入事例|株式会社東電ホームサービス

日産600枚、膨大な枚数の図面増刷で威力を発揮する大判プリンター+大判スキャナー

地中設計センターは、都区部で進む電線地中化の司令塔

写真東電ホームサービスは、東京電力の営業/配電業務のうち、電気使用に関する顧客サービスや、配電設備の設計や保守業務などを受託している。家庭や職場にブレーカーの点検や、配電設備の保守でやってくるサービスマンは東電ホームサービスのスタッフ。安心で清潔、経済的で環境にもやさしいと急速に普及が進むオール電化住宅のエコキュート、IHクッキングヒーターの販売を首都圏で手掛けるのも同社だ。取材した地中設計センターは、東電ホームサービスの主要事業「営業」「配電」「販売」「内線調査」のうち、配電設備の設計を担当する司令塔的存在だ。街中の電柱や電線を指す架空(がくう)配電線に対して、道路下に埋設されたケーブルなどを地中配電線と呼ぶ。多摩地区を除く都区部の地中線の設計を一手に引き受ける。所長の松嶋和男氏の話では、東京都のホームページ「10年後の東京~東京が変わる~」によれば、2008年度現在で都道における無電柱化事業は延べ640km、地中化率は二十数%程度。景観などで優れる地中配電線だが、地中設計センターが腕を振るう余地はまだまだ多いとのことだ。

6台のimagePROGRAFがフル稼働する圧巻の増刷室

写真:iPF610にロール紙がひっきりなしに吸い込まれては長尺図面を吐き出し、ばさばさとプリンターの排紙バスケットに落ちていくさまは壮観。地中設計センターは1986年に設立され、都区部の地中線の設計を専門に担う。パーティションと壁で仕切られたコの字型のスペース。この36㎡ほどの空間を3名の女性スタッフがきびきびと立ち働く。中央には大テーブル。奥には大判スキャナー2台とワークステーション。手前には大判の図面折機やキヤノン製カラー複合機(Color imageRUNNER)。圧巻は6台もの大判プリンターimagePROGRAFだ。向かって左手にA1ノビ対応のimagePROGRAF iPF610が3台。右手にはiPF610が2台とA0ノビ対応のiPF710が1台。プリンターからの出力シーンはさながら図面生産工場だ。同センター所属の設計者、協力会社の設計者合わせて約100名の設計者らがCADで書いた地中線設計図は紙図面の状態で集約され、専門の職員による審査を受ける。審査を経た図面は原図として、増刷(ぞうさつ)室と呼ばれるここに送られてくる。

写真:大判スキャナーに原図を読み込ませる女性スタッフ。スキャニング画像はどのimagePROGRAFから出力するかを、プリンターの混雑状況や出力の緊急度に応じてプリンターに割り振った番号できめ細かく指示できる。A3以下の原図は複合機でスキャニングして出力。長尺を含むA2以上の原図は、大判プリンター+大判スキャナーで出力と、原図のサイズに応じてキヤノン製品を使い分け、5~10部ずつ増刷される。大判の図面折機で図面袋折りという方法で折り畳まれた図面は、その日のうちに都区内東京電力の各事業所へ届けられる。

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