ストレスチェック後の職場改善、メンタルヘルスマネジメントをより深く理解するための参考書 見波利幸のメンタル書評「『新型うつ』な人々」

「『新型うつ』な人々」 日本経済新聞出版社 著者:見波 利幸

私は、ここ数年カウンセリングなどを通して、「そんな理由で不調になるの?」と思わず言いたくなるような些細なことがきっかけで「うつ状態」になってしまう若者に出くわすことが多くなってきています。また、不調になった本人からの相談だけではなく、周囲からも「うつになった社員がたびたび配置転換を要求してきて困っている」、「就業中はひどく塞ぎ込んでいて業務にも支障が出ているのに、週末は趣味のスポーツをして楽しんでいるようだ」といった悩みや対応に苦慮する現場からアドバイスを求める声が多数寄せられています。
今までのうつ状態とは違う「新型うつ」という病態。性格だけの問題なのか、あるいは怠けているのか?

私のカウンセリングの現場でも、確かにこの問題は多くなってきています。さらに今後5年後、10年後は想像よりはるかに多くなっているかもしれない。だからこそ、今すぐにでも対策を講じる必要があると思います。そう警鐘を鳴らす意味で、本書を出させていただきました。
では、どうやってそれを食い止めればいいのか?そのためにはまず、「新型うつ」とはどのような病態なのかを知ることが必要です。
さらに理解したうえで、3つのアプローチを行う。

  1. 疾病的なアプローチ
  2. 職場適応のアプローチ
  3. パーソナリティへのアプローチ

そして、彼ら・彼女ら本気で関わる、真剣に向き合う、そして全力で育てるという「本気」が必要なのです。

目次

  • プロローグ 今、職場で何が起きているのか
  • 1章 甘えなのか、病気なのか――「新型うつ」とは?
  • 2章 「新型うつ」になりやすいタイプとは――パーソナリティの問題
  • 3章 若者だけの問題じゃない――四十代五十代の「新型うつ」
  • 4章 もしあの人が「新型うつ」だとしたら――対応とマネジメント
  • 5章 「新型うつ」にならないためのストレス・マネジメント
  • おわりに
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