ニュースリリース


発表日 2003年5月22日

キヤノン初、全色顔料インク採用の大判インクジェットプリンターを発売
B0ノビサイズ対応の“キヤノン ラージフォーマットプリンタ W8200”



キヤノンはこのほど、最大B0ノビサイズ(44インチ幅)対応のグラフィック用大判カラーインクジェットプリンター“キヤノン ラージフォーマットプリンタ W8200”を開発し、顔料インクを採用したPgインクモデルと染料インクモデルの2モデルを6月12日から発売します。

ラージフォーマットプリンタ W8200
ラージフォーマットプリンタ W8200

● キヤノン ラージフォーマットプリンタ W8200(Pgインクモデル/染料インクモデル)
‥‥‥‥‥‥価格(税別)129万8000円(発売日:2003年6月12日)




新製品“W8200”のPgインクモデルは、新開発の顔料インク「Pgインク」をキヤノンとしては初めて全色に採用しており、優れた耐光性、耐水性、色安定性を発揮するとともに、染料インクに匹敵する発色性と階調表現を実現しています。一方、染料インクモデルは、キヤノン独自の高発色染料インクを採用し、より鮮やかで豊かな色彩を再現します。

両モデルともに、従来の大判プリンターで定評のある1インチ幅の超多ノズル・高密度ヘッドを搭載することにより、A0サイズを約2分という最高レベルの高速出力を実現したほか、極小インク滴と1/6濃度のフォトインクを採用することで、6色インクによる粒状感のない高精細画像を可能にしました。
また、インク補給の手間を軽減する大容量インクタンクや高精度なインク残量検知機能、すべての操作が前面で行えるフロントオペレーション、ノズルの目詰まり検知・目詰まりバックアップ機能など、大判プリンターに必要不可欠な高生産性と効率のよさも併せて実現しています。
さらに、10BASE-T/100BASE-TX Ethernetポートを標準装備し、ネットワークにも対応するほか、今回新たにグラフィックデザインの細密なデータを忠実に再現するソフトウェアRIP「Graphic RIP LT50MW」もオプションで用意しています。

いずれも「速い」モード。Pgインクモデルは厚口コート紙、染料インクモデルはコート紙/普通紙に印刷時。

【大判プリンターの市場動向】

デジタルカメラの普及による高画質出力へのニーズと飛躍的な技術革新を背景に、A3ノビサイズを超える大判プリンターの市場はここ数年で堅調な拡大を見せています。なかでも、グラフィックデザインやCG、カラーカンプ制作、カラープルーフ、ポスター、大判フォトなど、高画質な大判出力を必要とする分野においては、高速で高画質な出力が可能なインクジェットプリンターの役割は確実に広がりをみせており、今後さらなる成長が見込まれています。(キヤノン調べ)

【開発の背景】

キヤノンではこれまで、グラフィック業界におけるビジネスプロユースにおいて最も必要とされる高速、高画質、高生産性、高耐久性などのすべてを兼ね備えた大判プリンターを提供し、高い評価を得てきました。新製品“W8200”のPgインクモデルは、その優れた性能を継承しながら、グラフィック業界で主流になりつつあるB0サイズに対応させるとともに、印刷物の長期掲示に求められる耐光性に応えるべく全色顔料インクを採用したものです。また、鮮やかな色彩で定評のあるキヤノンの染料インクを採用した「染料インクモデル」も併せて提供することで、A0ノビサイズ対応の「W7200」とA1ノビサイズ対応の「W7250」(いずれも2002年7月発売)、A3ノビノビサイズ対応の「W2200」(2002年8月発売)とともに、キヤノンの大判プリンターの新たなラインアップとして、多様化する市場のニーズに応えます。

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