ニュースリリース

2010年11月1日

「未来につなぐふるさとプロジェクト」
カーボン・オフセットで国内の森林再生支援を強化


キヤノンマーケティングジャパン株式会社(社長:川崎正己、以下キヤノンMJ)は、このほど事業と連携した社会貢献活動「未来につなぐふるさとプロジェクト」の一環として、カーボン・オフセットや、コピー用紙の販売量に応じた金額を本プロジェクトへ寄付する取り組みを開始し、環境貢献活動を強化します。

  • 省エネを実行した上で、それでもなお発生してしまうCO2排出量を、クリーンエネルギー事業や植林、森林保護を推進することにより、オフセット(埋め合わせ)すること。
「未来につなぐふるさとプロジェクト」で推進する2つの取り組み
「未来につなぐふるさとプロジェクト」で推進する2つの取り組み

キヤノンMJグループは本年5月より、生物多様性や地球温暖化などの環境問題に対応するため、社員や顧客企業、事務機パートナー(販売代理店)、環境NPO(非営利組織)などのステークホルダーと連携し、自然再生・環境保全活動を展開してきました。具体的には、ボランティア活動として全国10か所で、森林伐採地域での植樹や高齢化の進む山村での棚田の保全、河川や干潟の自然再生活動などに取り組んできました。

このたび、国内の森林再生支援に貢献し信頼性が高い「オフセット・クレジット(J-VER)制度」※1を活用することで、事業活動により生じるCO2(二酸化炭素)排出量の一部を、森林整備によるCO2吸収量でオフセットします。
具体的には、キヤノンのオフィス用複合機Refreshedシリーズ※2の製造段階までに発生するCO2排出量と、使用済みカートリッジの回収輸送時にトラックなどから発生するCO2排出量をオフセットし、国内の森林再生支援を積極的に行っていきます。山村再生支援センターの協力により、今回のオフセット対象地域を三重県と岩手県に決定しました。

また、これまで、使用済みカートリッジの回収量に応じて換算した金額を社会貢献の活動資金に充ててきましたが、本年12月より、コピー用紙の新製品「PB PAPER」の販売量に応じた金額を本プロジェクトに寄付します。今後、こうした事業活動を通じた社会貢献活動を拡充することで、本プロジェクトを進展させて環境問題の解決に寄与していきます。

  • ※1環境省が平成20年に創設した制度で、国内のプロジェクトによる温室効果ガスの排出削減・吸収量をクレジットとして認証する制度。発行されたクレジットは、CSR活動や商品への付与などで活用される。
  • ※2キヤノン独自の再生基準により再生された製品の総称。

下記、2010年11月2日更新

■ 取り組みの概要

1.複合機製造段階までに発生するCO2(二酸化炭素)のカーボン・オフセット

「Refreshedシリーズ iR C3380F-R」は、キヤノン独自の再生技術により質量比で部品リユース率を約84パーセントに高め、さまざまな取り組みにより、製造段階までのCO2排出量を新製品と比べ約80パーセントを削減しました。本年発生したCO2排出量は約100トンで、三重県大台町の森林整備によるCO2吸収量でオフセットします。

  • 2010年8月~12月に販売された「Refreshedシリーズ iR C3380F-R」が対象。CO2(二酸化炭素)排出量はキヤノン独自の算出方法で算出。

2.カートリッジ回収時に発生するCO2(二酸化炭素)のカーボン・オフセット

キヤノンは、これまで使用済みトナーカートリッジ、インクカートリッジの回収やリサイクル活動を積極的に行ってきました。本年は「トナーカートリッジ回収20周年」にあたり、これを機に、新たな環境貢献の取り組みの一環として、使用済みカートリッジの回収輸送時にトラック等から発生するCO2排出量をオフセットします。本年のCO2排出量は約250トンをオフセットすることで、岩手県釜石地方森林組合の森林保全に役立てます。
今後も、使用済みカートリッジの回収を促進し、リサイクル活動を推進していきます。また、回収時のトラック等から発生するCO2排出量のオフセットを積極的に行うことで地球温暖化防止に貢献していきます。

  • 2010年1月~12月分のCO2(二酸化炭素)排出量をキヤノン独自の算出方法で算出。

3.PPC用紙と連動した取り組み

これまで、キヤノンMJは、使用済みのトナーカートリッジやインクカートリッジの回収本数に応じ、トナーカートリッジは1本あたり3円、インクカートリッジは1本あたり1円の金額に換算して「未来につなぐふるさとプロジェクト」の活動資金に充ててきました。本年12月より、PPC用紙の新製品「PB PAPER」1パッケージの売上げに対して3円を「未来につなぐふるさとプロジェクト」に寄付します。今後も、事業と連携した環境貢献活動を積極的に行い、活動資金を増やして、本プロジェクトを発展させていきます。

  • キヤノン初の5,000枚入り大容量パッケージ。配送頻度の低減により、物流におけるCO2(二酸化炭素)排出量削減やゴミの削減にも効果的です。

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