ニュースリリース

2011年3月1日

医療用X線デジタル撮影装置“CXDI-401シリーズ”を発売
高精細・高画質なフルサイズ4機種


キヤノンは、DR(Digital Radiography)方式※1のX線デジタル撮影装置の新製品として、据置型・フルサイズモデルの“デジタルラジオグラフィ CXDI-401シリーズ”4機種※2を5月1日より発売します。

  • ※1X線を蛍光体部分で可視光に変え、その光を大型平面センサーで直接ピックアップして画像化する方式。
  • ※2CXDI-401C/401G/401C COMPACT/401G COMPACT。
CXDI-401C
CXDI-401C
  • デジタルラジオグラフィ CXDI-401C
    価格(税別)2,200万円 (発売日:2011年5月1日)
  • デジタルラジオグラフィ CXDI-401G
    価格(税別)2,000万円 (発売日:2011年5月1日)
  • デジタルラジオグラフィ CXDI-401C COMPACT
    価格(税別)1,850万円 (発売日:2011年5月1日)
  • デジタルラジオグラフィ CXDI-401G COMPACT
    価格(税別)1,700万円 (発売日:2011年5月1日)

新製品“デジタルラジオグラフィ CXDI-401シリーズ”は、据置型・フルサイズモデルで定評のある「CXDI-40シリーズ」の後継機種で、その優れた基本性能を継承しつつ、426(幅)×415(奥行き)mmの広範な有効撮影範囲を備え、新開発のセンサーを搭載した高画質・高精細のモデルです。“CXDI-401C/401C COMPACT”は蛍光体にヨウ化セシウム(CsI)を採用しており、X線照射量を抑えた撮影が可能で、患者の負担を軽減します。

■ピクセルピッチ125µmの高精細・高画質のセンサーを搭載

新製品はいずれも、新たに開発したピクセルピッチ125µmのX線平面センサーを搭載しており、従来機種に比べ約1.6倍の約1,130万画素という高精細・高画質な診断画像を得ることができます。

■既存のアナログ用設備を流用可能

“CXDI-401C COMPACT/401G COMPACT”は、460(幅)×460(奥行き)×15(厚さ)mmのサイズで、既存のアナログ撮影用の立位・臥位撮影台などの設備を大幅に変更することなく使用することができます。これにより、設備投資を抑えながらスピーディーで効率のよい撮影・診断環境を実現します。

なお、3月3日から7日まで、オーストリア・ウィーンで開催される「ECR(欧州放射線学会)2011」の併設展示場に設置するキヤノンブースに新製品を展示する予定です。

  • CXDI-40EC(2005年7月発売)/40EG(2006年5月発売)/40G COMPACT(2009年4月発売)。

【医療用X線撮影装置の市場動向】

画像処理や通信などのデジタル技術が急激な進歩を遂げる中、正確で迅速な対応が求められる医療機関においては、患者の医療データを効率的に一元管理することができる電子カルテや、ネットワークを介した遠隔診断システムの導入など、さまざまな分野においてデジタル化が進んでいます。
X線撮影装置においてもその傾向は顕著で、アナログ方式が年々縮小する代わりに、デジタル方式が伸長しています。デジタル方式の中ではCR(Computed Radiography)方式が大きな割合を占めていますが、DR(Digital Radiography)方式の割合も徐々に増えています。従来のフィルム方式やCR方式と比較し、DR方式は圧倒的にスピードが速いため、今後はデジタル化、その中でもDR化が加速度的に進むと予測しています。(キヤノン調べ)

  • CR方式はX線を一旦蓄積記録が可能な蛍光体プレートに読み込んでから、スキャナーで蛍光体プレート上の画像を読み出すシステムです。
    一方、DR方式はX線を蛍光体部分で可視光に変え、その光を大型平面センサーで直接ピックアップして画像化するため、画像表示が即時に可能となります。

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