ニュースリリース
2014年9月16日
キヤノン株式会社
キヤノンマーケティングジャパン株式会社

新開発の密着2層型回折光学素子を搭載した超望遠レンズを発売
高画質と小型・軽量設計を両立した“EF400mm F4 DO IS II USM”


キヤノンは、EOSシリーズ用の交換レンズとして、光の「回折※1」現象を応用したキヤノン独自の「回折光学素子(以下、DOレンズ※2)」を密着2層型に進化させて採用し、高画質と小型・軽量設計を両立した超望遠レンズ“EF400mm F4 DO IS II USM”を、2014年11月下旬より発売します。

  • ※1 光が障害物の端を通過するときに障害物の裏側に回り込む性質。
  • ※2 Diffractive Optics(=回折光学素子)の略称。2001年にカメラ用レンズとして初めてキヤノンが製品化。
EF400mm F4 DO IS II USM

発売情報

EF400mm F4 DO IS II USM

価格
89万9,000円(税別)
発売日
2014年11月下旬

おもな特長

DOレンズは、蛍石を上回る色収差補正効果と非球面レンズの性質を併せ持ち、特に望遠系のレンズに発生しやすい色収差をはじめとした諸収差を抑制し、レンズ本体の小型・軽量化に寄与します。新製品 “EF400mm F4 DO IS II USM”は、新開発の密着2層型のDOレンズを採用。従来型のDOレンズを採用した「EF400mm F4 DO IS USM(以下、従来機種)」(2001年12月発売)と比較してリング状のフレア※3を約4分の1に低減し、さらに逆光フレアも低減するなど、大幅に画質が向上しています。

  • ※3 フレアとは、カメラやレンズ内部で光が複雑に反射して起こる画面上に発生する白いかぶりのこと。

高画質と小型・軽量設計を両立した超望遠レンズ

“EF400mm F4 DO IS II USM”は、密着2層型DOレンズを、研削非球面レンズやUD※4レンズと併用することにより、従来機種を上回る高画質化を達成しながら、従来機種同等の小型・軽量を実現しています。また、従来機種の課題であった高輝度光源に発生するリング状のフレアを約4分の1に低減し、さらに、画面外の光源が当たりにくい位置にDOレンズを配置することで、逆光フレアの発生も低減しています。

  • ※4 Ultra Low Dispersion=特殊低分散ガラス。

最高クラス水準の性能を誇る超望遠単焦点の「Lレンズ」シリーズと同等の基本性能

シャッター速度換算で4段分※5の手ブレ補正効果に加え、スポーツなどの流し撮りに最適な「ISモード2」および不規則な動きの動体撮影時に適した「ISモード3」を搭載しています。また、防塵・防滴構造に加え、油や水滴が付着しにくいフッ素コーティングを最前面・最後面のレンズ表面に施すなど、超望遠単焦点の「Lレンズ」シリーズ同等の優れた基本性能を備えています。

  • ※5 EOS-1D X使用時。CIPA規格に準拠。