ニュースリリース
2015年4月8日
キヤノン株式会社
キヤノンマーケティングジャパン株式会社

業務用30型4Kディスプレイ「DP-V3010」のファームウエア※1を無償提供
ハイダイナミックレンジ表示など各種機能を追加・向上

  • ※1 製品本体を制御するためのソフトウエア。

キヤノンは、業務用30型4Kディスプレイ「DP-V3010」(2014年1月発売)を対象に、HDR(ハイダイナミックレンジ)表示などの各種機能を追加するためのファームウエアを2015年11月より無償で提供します。

DP-V3010

おもな特長

4Kデジタルシネマの映像制作現場などから高い評価を得ている「DP-V3010」を対象に、ファームウエアの無償提供を行います。これにより、白とびや黒つぶれの少ない映像表示が可能になるHDR表示機能や、4K試験放送に採用された、次世代放送規格「ITU-R BT.2020」の色域を持つ映像素材の新規表示機能※2などが追加できるため、高精細な映像を用いた映像制作や映像編集作業の効率化を実現しながら、豊かな映像表現を可能にします。

  • ※2 RGB色度点を完全に包含していません。“DP-V3010“との包含関係はDP-V3010詳細ページの色域比較図をご参照ください。

HDR(ハイダイナミックレンジ)表示対応

広いダイナミックレンジを持つSMPTE※3提唱の映像規格「SMPTE ST 2084」や、キヤノン独自の映像記録方式「Canon Log」、「Canon Log 2」に対応したHDR表示が可能になります。
これにより、これまでは白とびや黒つぶれした状態になり再現が難しかった映像も、ディスプレイ上で詳細に確認できるようになります。キヤノンのデジタルシネマカメラ「EOS C500/EOS C500 PL」(2012年10月発売)や“EOS C300 Mark II”(2015年9月上旬発売予定)と合わせて用いることで、映像の入力から出力まで、さまざまなシーンで印象的な映像の制作をサポートします。

  • ※3 「Society of Motion Picture & Television Engineers(米国テレビ技術者協会)」の略。

次世代放送規格「ITU-R BT.2020」の色域を持つ映像素材の表示機能を追加

これまでの「ITU-R BT.2020」の色域を持つ映像素材の表示方法※4に加え、キヤノン独自の技術により、「DP-V3010」の色域外の色相再現を優先した表示方法を追加します。従来の、「DP-V3010」の色域内の忠実な色再現を優先した表示方法と合わせて2通りの映像表示が可能になるため、映像の用途や作業に応じて、最適な表示方法で映像の色表現が可能になります。

  • ※4 RGB色度点を完全に包含していません。2014年9月4日発表の「DP-V3010」を対象としたファームウエアを適用する必要があります。

ご参考

2015年4月13日(月)から16日(木)まで米国ラスベガスで開催される放送・映像制作機器の展示会「2015 NAB Show」のキヤノンブースにおいて、本ファームウエアを適用したディスプレイによるデモを実施予定です。