ニュースリリース
2016年5月10日
キヤノンマーケティングジャパン株式会社

伸縮性の高い新素材や透明なクリア素材にも対応した
マルチジェット3Dプリンター “ProJet MJP 2500シリーズ”を発売


キヤノンマーケティングジャパン株式会社(代表取締役社長:坂田正弘、以下キヤノンMJ)は、米国3D SYSTEMS(スリーディー・システムズ)社(President&CEO:Vyomesh Joshi)製のマルチジェット3Dプリンター“ProJet MJP 2500シリーズ”の販売を2016年6月1日より開始します。新商品は伸縮性の高い新素材や透明なクリア素材に対応し、製造プロセスの試作や検証など幅広い用途で活用できます。

  • マルチジェット3Dプリンター
    “ProJet MJP 2500シリーズ”
  • 造形サンプル:蛇腹ホース
    (エラストマー材料使用)
  • 造形サンプル:電気信号ソケット
    (透明クリア材料使用)

発売情報

3D SYSTEMS社製マルチジェット 3Dプリンター
プロフェッショナルモデル“ProJet MJP 2500シリーズ”

価格
650万円(税別)~
販売開始
時期
2016年6月1日
  • 付帯設備などの構成により価格は異なります。また別途、搬入料・設置料が必要です。
    当社独自のプリントヘッド5年保証が含まれますが、交換作業には別途保守契約が必要です。

おもな特長

キヤノンMJは2013年10月に3D SYSTEMS社と販売契約を締結し、パーソナルから産業用まで3Dプリンターのラインアップを拡充してきました。このたび、新ラインアップとして“ProJet MJP 2500 / MJP 2500Plus”の2機種を発売します。新商品“ProJet MJP 2500シリーズ”はマルチジェットシリーズのエントリーモデルで、安価でありながら高速で高精細な造形が可能です。上位モデルの“ProJet MJP 2500Plus”は、マルチジェットシリーズの最上位機種「ProJet MJP 5500X」で対応したゴムのように伸縮性の高い“新エラストマー材料”や透明なクリア材料が使用できるため、組付試作や流体検証、真空注型マスターなど幅広い用途に活用することができます。

プロフェッショナルモデル“ProJet MJP 2500シリーズ”の特長

新商品“ProJet MJP 2500シリーズ”は、オフィス環境で3Dプリンターを活用するためにゼロから設計され、シンプルな操作でクリーンな後処理が可能になりました。新しく採用された“MJP Easy Cleanシステム”は、サポート材を手で除去することなく、スチームと植物オイルの2つのウォーマー装置を使用してサポート材を溶かして除去します。また、環境にやさしい専用ワックスサポート材”VisiJet M2 SUPサポートマテリアル”は廃棄物も少なく後処理が簡単なため、複雑な形状の再現や精密で繊細な造形パーツの損傷リスクを減らします。これにより、設計者・開発者は、多くの検証をスムーズに実施でき、開発期間の短縮や開発コストの削減を実現してより良い商品を迅速に開発することができます。

“ProJet MJP 2500シリーズ”用 VisiJet M2マテリアルの特長

“VisiJet M2硬質材料シリーズ”は非常に精細で耐熱性があり靱性(じんせい)を活かしたスナップフィットアセンブリが可能で、“VisiJet M2CRL硬質クリア”は、透明なため流体の可視化や内部の設計の検証をすることができます。
“VisiJet M2エラストマー材料シリーズ”はゴムのように高い伸縮性をもった靱性の高い素材で、手に触るゴム商品の感触や防水ゴムパッキンや稼働部の蛇腹カバーなどの造形に役立ちます。

  • 部品に設けた凸部(保持部)を、材料の弾性を利用して受け手側の凹部にはめ込んで機械的に固定する組立て方法

発売の背景と目的

キヤノンMJは、今後継続的な需要の伸びが期待される3Dプリンターを中心に、インプットからアウトプットまでトータルで3Dソリューションの提案を行っています。3DCADや3Dスキャナーによるデータの生成から3DPDFや3Dによる成果物までを提案することで、お客さまの業務におけるコミュニケーションの促進や品質、生産性の向上に寄与します。また、3Dシステムズ認定技術者による全国均一の技術サポート体制を強みに、2017年までに3DCADを含む3Dソリューション事業全体で売上高150億円を目指します。