ニュースリリース
2017年10月12日
キヤノンマーケティングジャパン株式会社

米国Sigray(シグレイ)社製X線分析装置の国内独占販売権を取得
シンクロトロンレベルの性能を実現した“AttoMap™”を発売


キヤノンマーケティングジャパン株式会社(社長:坂田正弘、以下キヤノンMJ)は、米国Sigray(シグレイ)社(Sigray, Inc.、CEO / President / Founder:Dr. Wenbing Yun)との間で、同社製品の日本国内における独占販売契約を締結し、10月12日より蛍光X線分析装置“AttoMap™”の販売を開始します。

AttoMap™

発売情報

蛍光X線分析装置 AttoMap™

価格
1億2,500万円(税別)
  • 装置構成や為替レートにより価格は変動します。
販売開始日
2017年10月12日

おもな特長

蛍光X線分析法は、対象物質にX線を照射した際に発生する蛍光X線の波長や強度を測定することにより、試料に含まれる元素の種類や含有量を分析する手法です。医療分野での生体試料の測定や、産業分野での機能性材料の分析などに使用されています。なかでも、高輝度X線を用いた微量元素分析(ppm以下)には、シンクロトロンと呼ばれる大規模施設を使用する必要がありました。
Sigray社の蛍光X線分析装置“AttoMap™”は、特許取得済みの独自技術による高輝度X線源と集光効率の高い光学系を用い、シンクロトロンレベルの性能を研究室で実現可能としたスタンドアローンの装置です。非破壊元素マッピング(<8µm分解能)において1秒間でサブppmの感度測定が可能で、またサブフェムトグラム(<10-15g)の超高感度測定(100秒間)も実現しています。
Sigray社は本製品を皮切りに、X線吸収分光装置や3次元X線顕微鏡(産業用X線CT)などを順次発売する計画です。
キヤノンMJは、今回のSigray社との国内独占販売契約締結により、今後需要の伸びが期待されている生命科学、創薬、材料科学など広範な分野における研究室での高感度、高分解能なX線分析装置群の拡販を通じて、科学機器分野での事業成長を推し進めます。また、引き続き産業機器事業において国内外から高品質な機器を調達し、装置の輸入・販売だけでなく、納入後の技術サポートとフィールドサービスを提供していきます。

Sigray社の概要

社名
Sigray, Inc.
設立
2013年
本社
所在地
5750 Imhoff Drive, Suite I, Concord CA 94520 USA
社員数
20人
事業内容
各種X線装置およびコンポーネントの販売とサービスの提供
保有知財
成立特許7件(US)
CEO
Dr. Wenbing Yun
2000年に3次元X線顕微鏡メーカーである米国Xradia社を起業し、2013年には、従業員数100人を超える企業に成長させました。X線顕微鏡に対する貢献が評価され、米国光学会フェローに選出されています。また、これまでに権威あるR&D100アワードを4回受賞しています。