ネイチャー部門(大賞)


神秘の森
岡田 治(和歌山県)
受賞者の声

この作品はシイノトモシビダケという光るキノコを撮影したものです。最初はカメラにマクロレンズをセットし、足元ばかり見ていたのですが、ふと空を見上げると満天の星空が広がっており、キノコとあわせて写しとりたいと考えました。フィルムカメラを使うのは稀なことなので、「さて、これは本当に写っているのだろうか」と、なんだか手応えのない気分だったことを思い出します。
森の中、夜の長時間撮影につきあってくれた家内に心から感謝しています。
講評: 神秘的な自然風景「ネイチャー部門大賞」受賞作品
吉野グリーンに浮かび上がる発光性のきのこの存在が目を引きますが、それより感心したのはこの場所のよさです。手前に巨木があり、木々がフレームのように囲んでいる北極星を中心に星が回っています。星の動きを計算して、この角度から撮っておられる。星空の色、きのこの色がマッチしていて色彩的にも見事です。私もこんな写真が撮れるなら、ぜひこの場所で撮ってみたいですね。
榎並作者は何度もこの場所に通われたのではないでしょうか。試行錯誤を重ねて、昼間とは違った夜の森の神秘な光景を見事に写しとられています。じっくりと時間をかけて自然と向き合った成果が結実した作品だと思いました。
坪内この空間を表現しているレンズの選び方も的確ですね。


