全体講評

CANON PHOTO CONTEST 第47回 キヤノンフォトコンテスト

全体講評

今年で46回目を迎えたキヤノンフォトコンテスト。1万4000点を超える応募の中から、頂点に輝いたグランプリ作品をはじめ、準グランプリや各部門大賞・準大賞に選ばれた作品について、審査員の先生方に講評をいただきました。

さまざまな表現があり、レベルの高さを感じた全応募作品

熱田 僕は初めてキヤノンフォトコンテストの審査員を務めさせていただいたのですが、まず、1万3822点という応募数の多さに驚きました。しかも、若い人から年配の方まで、写真を好きな人がこんなにもたくさんいることにうれしくなりました。

今岡 若い人の作品が比較的多かった、新鮮な意図を感じる作品が増えている、という印象を受けました。アート性に寄った作品もあり、それが今という時代を象徴しているようで、面白かったです。昨今は、人の多様な思考があり、それらの考え方、撮り方、伝え方など、一つひとつを読み取りながらの、複雑な比較と判断……。選者としてのやりがいがありました。

嶋田 組写真に面白いものがたくさんありましたが、一方で、すごく惜しい作品も目に付きました。3枚で辞めておけばいいところを、4枚、5枚目を追加したことで作品としての質が落ちてしまうものが、意外と多かったんです。また、プリントは、もう少しがんばってほしい印象を受けました。せっかくいい写真を撮っているのに、プリントが悪いというのは、とてももったいないです。

熱田 画像補正のしかたなどを勉強しないと、やはり自分が表現したいものを完成させることはできませんよね。ただ、自分で画像補正をして、家のプリンターで出力できるというのも一つの楽しみですから、皆さんには、もっと楽しみながら、いろいろと挑戦していただきたいですね。

ハービー 大きなコンテストで選ばれるには、プリントも含め、その人の卓越した美意識やテーマへの執着が必要だと思います。ありきたりの作品では選ばれないので、自分なりの工夫が求められるのです。ただ、単に奇をてらっただけでは、テーマ性が希薄になり、手法だけが目立ってしまいます。今回選ばれた作品は、自分の手法を持ちつつ、しっかりテーマ性も感じられました。

西宮 私が感じたのは、皆さんが写真をストレートに楽しんでいることです。今、海外の日本に対する評価は、「日本の作品は思わせぶりでセンチメンタルな作品ばかり」というものです。しかし、今回集まった作品は明るく健康的なものが多く、一枚一枚から作者の楽しみが見えてきました。さらに、個々の技術や自分の表現への意識も高く、しっかりと撮影してよいものを選んで出しています。今回の審査を通して、日本のアマチュア写真家たちのレベルの高さを実感できたことが、何よりもうれしかったです。


キヤノンフォトコンテスト

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