第52回キヤノンフォトコンテスト募集部門・審査員紹介

第52回キヤノンフォトコンテスト

自由部門

野町和嘉

写真:野町和嘉

SNS全盛の昨今、膨大な数の写真が日々アップロードされては消えていきます。カメラの機能が極限にまで進化し、シャッターを押しさえすればとにかく写ってしまう現在、ごく一般の人々にとっても呼吸をするような感覚で写真と接しているのが現実です。フィルム時代と違い、デジタル写真は直接的な材料費は0円ですから、何回でもシャッターが切れ、写真がどこまでも軽く安易なツールになっていくのは仕方のないことかも知れません。コンテストの応募作品にも、それがみられるのが最近の傾向です。そんな風潮の中にあって作者のこだわり、しっかりした眼差しが刻み込まれた作品との出逢いが、コンテスト審査の醍醐味です。“私はこのように視た”、“私のこだわりがこの1枚だ”と自己主張する、気合いのこもった作品との出逢いを楽しみにしています。

風景部門

中西敏貴

写真:中西敏貴

風景写真表現は新たな時代に入ろうとしていると感じています。そんな時代に風景部門の審査を担当させていただけることになり、喜びとともに重圧も感じています。さて、みなさんが風景という言葉から連想するシーンとはどのようなものでしょうか。雄大な大地や険しい山々はもちろんその範疇に入るのでしょうが、人の営みもまた風景を形作る一つの要因かもしれません。この世界には未だ見たことのない奇跡の風景がきっと存在することでしょう。それは決して、最近はやりの絶景だけではないはず。人が作り上げてきた歴史の上に成り立つ風景もまた素晴らしいものです。かつて絵師は筆を用いて風景画を描きました。現在私たちはカメラという道具を使って自由に風景を描くことができます。既存のイメージにこだわらず、自由で斬新な写真を楽しみにしています。

スポーツ部門

田口有史

写真:田口有史

みなさんはスポーツ写真というと、どういった写真をイメージするでしょうか? アスリートの競技中にしか見ることができない身体の一瞬の動き、真剣な表情、歓喜、そして写真だからこそ見せることができる決定的瞬間。スポーツという被写体には、それそのものに力があります。よって動きを追っていくことができれば、またはそのシーン、勝者や敗者のストーリーなどを追っていけば、ある程度満足度の高い写真を撮ることができます。しかし今回はフォトコンテストです。撮影者に主役になってもらいたいと思います。スポーツの動きを追ってくれるカメラに撮らされる写真ではなく、撮影者の意図を感じさせる写真。とはいえ自己満足なだけにならず、撮られた被写体のアスリートにも喜んでもらえる。スポーツというジャンルならではの被写体と撮影者の融合。そんな作品を期待しています。

乗り物部門

山﨑友也

写真:山﨑友也

「乗り物」というジャンルは、近年とても人気が高まっています。特に女性の愛好者が増えたことから撮り方や作風もいっそう多様になり、活気を帯びています。ただしボク個人的な意見としては、乗り物という被写体そのものの価値に魅力を感じるのも良いのですが、やはりそこから一歩踏み出して自分の感性で撮って欲しいと思っています。具体的には、「この電車や飛行機は普段見ることができないから、その色や形が分かりやすいようにきれいに撮りました」ということではなく、被写体の細部は分からずとも天候や時間帯、地形など周りの状況を上手く活かしてみたり、特徴的な部分だけを狙ってみたり、絞りやシャッター速度、明るさなどをコントロールするなど、あなたが「いいな!」と思い感じたことをストレートに写し出して欲しいと思います。写真は機材ではなく、心で撮るものです。乗り物をテーマとしたあなた独自のさまざまな表現を期待しています。

生きもの部門

古見きゅう

写真:古見きゅう

こちらの意図とは関係なく動き続ける生きものと向き合い、撮影するということは簡単なものではありません。事前の計画、現場での判断、観察し続ける我慢、フォーカスを取る技術、シャッターを切る決断、そして運。本当に多くの要素が必要になりますが、なかなか自分の思い描くイメージ通りにはなるものではありません。それでもトライ&エラーを繰り返し、ついに納得の一枚をとらえることができた時の喜びや快感は、一生忘れることができない経験となるでしょう。きっとそんな写真には、生きものと対峙している撮影者の姿も浮かんでくると思います。粘りに粘った渾身の一枚でもいい。「あっ、撮れちゃった!」という驚きの一枚でもいい。生きものと撮影者の間に、物語を感じることができる写真に期待しています。

ポートレート部門

沼田早苗

写真:沼田早苗

ポートレート部門は人物が写っていればOKですが、人物が写っていなくても人物の気配や体温が感じられるものなど、自由な発想でとらえていただいてもいいと思います。身近な人から外国の方まで、表情豊かなものや、親しい友達だからこそ撮れる新しい感覚の写真、意外性のある写真も期待しています。オーソドックスな肖像写真から、型にはまらない自由なポートレート写真を、自分の価値基準でいいと思うものを、応募したことのない方も、アマチュアならではのパワフルで魅力ある作品を送ってください。楽しみにしています。

アンダー30部門

本城直季

写真:本城直季

あなたの好きなもの、興味あるものをどんどん撮影してください。自分の興味ある被写体を見つけられたら、自然とたくさん撮れます。自然と写真も上手くなってきます。写真がもっともっと楽しくなってきます。あなただけの被写体を見つけて面白い写真を待っています。

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